【ask】24

昔々、あるところに世界一お金持ちの王様がいました。
王様には1人息子がいて、彼に王を継がせるべく、
たくさんのことを教えようとしました。
 
 
ところが王子は怠け者で、政治や経済に全然興味がなく、
いつもギターばかり弾いていました。
 
 
ある日怒った王様は、こんな王子にあとは継がせん!
と家来に命じて王子を何千キロも離れたところに置き去りにするよう命じて、
王子を追放してしまいました。
 
 
王様はギターも城にはいらん!
と王子に持って出て行かせました。
 
 
王子は知らない村で、
お腹が好き、
自分の服や持ち物を売って
なんとかご飯を食べました。
 
 
数日もすると
持ち物もお金も全部なくなって、
服も売ってしまったので
コジキのような格好になりました。
 
 
王子はお腹がすいて、
残ったギターで
自分の作った曲を弾いていると、
人がお金を投げてくれました。
 
 
それでなんとか
食べていけるようになった。
 
 
王子は、
それからギターを弾いて
暮らしていました。
 
 
何年も何十年もたって、
お金持ちの王様は
重い病気になりました。
 
 
自分の死期が近いのを
知った王様は、
後継ぎが必要だといって
王子を呼び戻すよう
家来に言いました。
 
 
家来はあちこち探して
何千キロも離れたところで、
聞いたことのある音楽を
耳にしました。
 
 
それは王子が城にいたころ、
よく弾いていた曲でした。
 
 
家来はそのギターを
弾いている人の
ところへ行きました。
すっかり風貌はかわり、
着ている服もコジキののようで、
最初は王子と
わかりませんでしたが、

確かに王子でした。

 

 
家来は言いました。
「王子、やっと見つけました。
一緒に城に帰りましょう」
 
 
ところが王子はポカンとして、
家来を見つめました。
 
 
自分が王子だったことを
すっかり忘れていたのです。
 
 
家来は、小さい頃の話しから、
なぜ城を追い出されて、
そして今は父である王様が
病床にあることを
とうとうと語りました。
 
 
すると王子は突然、
目の色が変わって、
家来に命令しました。
 
 
「上質の服を用意しろ!
最高の宿をとれ!
ご馳走を用意しろ!
そして城へ向かう。」
 
 
王子は自分が何者であるかを
思い出したのです。
 
 
「ask」
 
 
askの元々の語源は
ヘブライ語で、
「元々持っている権利を主張する。」
 
 
という意味で使われていたそうです。
 
あなたも王子と同じではないですか。
 
 
全てを手に入れる権利を持っているのに、
それを忘れているだけ。
 
 
手に入れたいものがあるなら、
askしよう。
 
 
あなたは全てを手に入れられます。
 
 
メタシークレット メル・ギル初来日講演での話しを翻訳
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です