【引き受ける】114

「禍福は糾える縄の如し」
この言葉が好きだった。
幸福と不幸は縄が編まれるように交互に訪れる。

昔、美輪明宏さんがテレビで言っていた。
「人生でいいことと、悪いことは半分ずつ」

同じようなことなのかなって思う。

そして
『名言セラピー』の著者の
ひすいこたろうさんの
エピソードを聞いたことがある。

本を出すときだったか、
ある人に言われたそうだ。

ひすいくん
応援してくれる人と
反対してくれる人は
半分ずついるんだよ


そうかなぁ
僕には
応援してくれる人の方が
多いけどなぁ


ひすいくん
人数が同じとは限らない
1人で他の人の分の反対を
引き受けてくれる人がいるんだよ


それを聞いたとき
思い当たる人がいて
ハッとなったそうです。



何か大きなことをやるとき
応援と反対の風が吹き荒れる。

「起業しようと思うんだ。」
「この人と結婚するの。」


いろんな、声をもらう。


どっちがいいんだろうね。

同じ数の応援と反対を受けるのか。

多くの応援の中
たった1人強烈な反対を受けるのか。
逆に多くの人に反対されて
たった1人強力な応援者が現れるか。

そして
どっちだろうと

向かい風が必要なんだ。


向かい風があるから
凧は空へと舞い上がる。

空気抵抗があるから、
飛行機は浮力で飛び立つことが出来る。

何かをやるときには

反対が、必要なんだ。

反対はエネルギーを使う。

でも誰かが引き受けなければいけない。


見ず知らずの人が否定して
反対してくれることがある。

それはその人が
引き受けてくれたんだ。

そして
身近な人
家族や親友が
反対してくれるときがある。

親しいから
応援してくれると思ったのに
なんでわかってくれないの!?

そんな経験が僕にもある。

その役目を引き受けてくれているんだ。


人でなくても
ものすごい逆境が起こる。

そのことがらが
引き受けてくれているんだ。


あなたが飛び立つために必要な
向かい風を
引き受けてくれているんだ。


ありがたい。




そして


あなたがその役割を果たす時がある。


他人に引き受けさせない。

自分で引き受ける。

何かをやろうと決断しようとしても

「自分にはできない!」
「僕は変われない!」
「私は私がが嫌いなの!」



あなた自身が
あなたに対する反対を
引き受けてくれている。


なんて優しいんだろう。

周りに人が応援してくれる分だけ
他人にその役割を背負わせなかった。

あなたがそれを引き受けてくれている。

自分自身にありがとう。