【僕は来ました】154

京都清水寺。清水の舞台で有名なあのお寺には、皆の知らない秘密の場所がある。僕は5年前、重富先生に連れて行ってもらった。離れから入り、エレベーターを延々降りて行った先には。。。
外からは想像できないほどの
巨大な地下空間があった。

運慶と並び称される伝説の仏師
西村公朝
その空間には
彼の最高傑作が納められている。

有限を無限に変える世界。
時空を超えて魂に響く深淵。

僕はそこで
清水寺中興の祖とされる
高僧とお会いした。

そこでの会話は、
今でも一言一句覚えている。


僕はそのとき悩んでいた。

そしてそれを問いかけたが
全く応えてくれない。

何を聞いても
応えてくれない。

僕は自信がなくて
不安で辛くて怖くて

我慢できなくなって
叫んだ。


「でも、ぼくは来ました!
あなたに会いに、
京都まで来ました。」


その方は初めて笑った。

「それだ。行動こそが、結果である」

心が晴れたのを覚えている。


どんなにも考えても
思っていても
それだけでは
何も変わらない。

言葉に出して!
行動して!
初めて現実が変わる!

動け!
進め!

行動こそが結果を作る。


30日チャレンジお付き合いいただき
ありがとうございました。

【米寿の祝い】153

【予祝】152を書いていて思い出した。6年ほど前に、友達にすすめられて自分の米寿の祝いの挨拶原稿を書いたんだ。当時28歳。60年後、自分の米寿の祝いに集まってくれた人たちを前にスピーチをする。まさに予祝だ。

会場はどこかのホテルの
ホールとかを貸し切って
著名人とか、各界の大物を招いて
スピーチをしてるイメージだった。

「お集まりの皆様
ありがとうございます。

私の米寿の祝いに
こんなにもたくさんの方々に
お集まりいただき光栄です。

20代の若い頃から、座右の銘は
「桃李成蹊」としておりました。

今日まさにそのように
生きてこられたのだと
人生を振り返り愛おしく思います。

今日お越しいただいた方々は
私を慕って集まってくれました。

今日の主役は私であると
皆様お思いでしょう。

私はそうは思えないのです。

私がなぜ
今日この日を迎えられたのか。

なぜこのような素晴らしい会を
開いていただけるようになったのか。

なぜ皆様にはるばる足を
お運びいただけたのか。

それは
あなたに出逢えたからです。

人は、人で磨かれます。

私が今のようになれたのは
あなたに出逢えて
磨かれたからです。

あなたが
この河端崇史という
人間を作り上げてくれたのです。

このパーティーの主役は
あなたです。

今、祝われている私は
代理にすぎません。

本当は、あなたが祝われる場です。

あなたが素晴らしいから
この場があるのです。

私のお祝いのことなどは
忘れてもかまいません。

あなたは素晴らしい。
あなたは素晴らしい。
あなたは素晴らしい。

この一点をどうか忘れないで
いただきたい。

こんなにもたくさんの人が
祝われている場所に
いさせていただけることが
本当に有難い。

心から感謝申し上げます。

そして心から祝福させてください。
おめでとうございます。」


あと半世紀ほど。
本当にこんなスピーチが出来るように
もっといいスピーチが出来るように。

生きていこう。


あなたもオススメですよ。

米寿でも、白寿でも皇寿でもいい。

予祝の挨拶、書いてみてください。

【予祝】152

お花見の季節になってきた。桜の美しさを見る度に、日本に生まれてよかったと思う。お花見というと、居酒屋てっぺんの大嶋啓介さんのお話を思い出す。お花見とは本来、予祝の役割を持っていたそうただ。「予祝」。すなわち、「予(あらかじ)め、祝う」

何か始めるときに
すでに達成したときや
手に入ったときの
喜びを味わってしまう。

叶ったかのように
先にお祝いをする。

お花見の季節とは
田植えの時期。

秋の豊作を願って
花見という形です
予祝していたそうだ。

何かを達成したから
喜ぶんじゃない。

喜んで、ワクワクしてるから
結果を現実に引き寄せるんだ。

今年のお花見も
ただ飲んで騒ぐだけじゃなくて
予祝をしよう。

今年の秋
大きな大きな成果を
収穫できた喜びを
先に味わおう。

【目的の共有】151

学生時代、東日本学生拳法連盟の委員長をやっていた。大会の前日には、各大学の手伝い学生を集めて会場の設営をする。各大学からは、だいたい下級生が送られてくる。先輩に言われてやってくるので、まんまりやる氣はない。その学生たちを動かして設営するんだから、なかなか大変なわけだ。

自分の言われた作業が終わると
遊んじゃう。
作業が進まない。

真面目な学生は
一生懸命やってくれるので
不満も出る。

自分が下級生だったころは
2時間半くらいかかってた。

自分が委員長になって
もっと早く出来ないか?

みんなをもっとまとめようて
一致団結しようと思った。

そのためには一つの目標を持つことだ。

どんな目的がいいか?

「素晴らしい大会の会場を作ろう」
という意識で来てる学生はまずいない。

みんなの願いは何か?

それは
「早く帰りたい」
だ。

だから
その目的を共有した。

最初に学生を集めて言う。

「今日は来てくれてありがとう。
みんな、早く帰りたいよね?
俺も帰りたい。
上手くいけば、75分で終わる。
そのためには協力が必要だ。
自分の与えられた仕事が
終わって手が空いたら
俺のところへ来てくれ。」

目的の共有。

そして
目標の時間、
そして具体的な行動。

これらを示すことで
スムーズに作業が進むようになった。

設営は90分以内に
終わるようになった。

みんながバラバラの
方向をむいてては
思うように進まない。

目的を共有したとき
チームの力が最大限発揮されるんだ。

【実れば実るほど】150

僕は唯一手帳に入れて持ち歩いている言葉がある。2012年の新聞にのっていた記事を切り抜いたものだ。歌手の元ちとせさんの心にとめている言葉の記事。彼女が島唄の師匠から言われた言われた言葉。
「実れば実るほど頭(こうべ)をたれよ」

稲穂は、米が実れば実るほど
重さで穂が下がる。
まるで頭を下げているように。

慣れてくると
ついつい調子に乗ってしまう。

上手くいってると
鼻が高くなってしまう。

本当に人間が出来ている人は
成功すればするほど
より謙虚だ。

今があるのは
自分だけの力じゃない。

おかげさま。
ありがたみ。

この言葉は大事な大事な
原点を忘れないように
してくれるんだ。

150回も続けてこれたのは
読んでくれる
あなたがいたおかげだ。
どうもありがとう。

【パイナップル】149

はるか地平線まで真っ直ぐに伸びたハイウェイを、ひたすら走っていた。前方の地平線から道が生まれてきては、バックミラーに映る地平線に消えていく。左右には、小さなブッシュとかなたの山並み。赤茶けた大地の上と、燦々と降り注ぐ太陽の下、車は進んでいく。

広大な南の大地、オーストラリア。

ブリスベンから
フレーザーアイランドへ
つながるハイウェイは、
見たことのない景色だった。

何時間も車を走らせていると
何もない道に突然、
店が姿を現した。

人が食べきれる範囲を
ゆうにこえた
山盛りの果実たち。

車を止め近づくと

店の棚を全部占領して
うず高く積まれた
パイナップルに目を奪われた。

これを食べたい!
指をさして求める。

店のおばちゃんは
白い歯を見せながら
ついてきな!
と店の裏へ案内した。

丸太で作られた椅子とテーブル。

その横に
初めて見た
ズラッーとまだ生えてる
パイナップル


おばちゃんは、
パイナップルを一つ掴むと
持ってたナタでザクっと外した。

木のテーブルの上にデン!
と置く。

そのままナタで
真っ二つにした。

ズン!ズン!

中から黄金の果実が輝きを放ち
汁が音をたてて溢れ出す。


食べな。


そのまま頬張る。

!!!!!!!!

これは!太陽だ!!!

太陽が宿っている!!

熱が果肉となって
光が汁となって

口の中に広がった。

あの時の感動は忘れられない。

13歳のときの
オーストラリアの
あのパイナップルが
人生で食べたものの中で
一番美味しかった。


チャレンジ25日目。
30日あるから、
一日くらい遊んでみたよ。

言葉だけで
美味しさをどこまで
表現できるのか?

食べたくなったかな?

【教科書批判】148

高校のころから世界史が大好きだった。教科書はボロボロになるまで読み込んだ。そして進んだ大学の歴史学科。2年生の基礎演習で本格的に専門の勉強が始まるとき、先生に高校で使っていた教科書を持ってくるように言われた。そして授業で衝撃的なことを言われた。「その教科書を批判しなさい」
どうやって?

確かに文化史とかは
音楽も建築も絵画も
美しさは語られず
作者と作品名だけ覚えこんだけど。

そういうことかな?

教授はこう教えてくれた。

大学の図書館には
数千冊の歴史の本がある。
それらには、
作者が書いてある。

ところが教科書には、
作者が書かれていない。

開くと
実は後ろのほうには
編集者とか監修として
名前が書いてある。

全ての本には、作者がいる。

本に書かれていることは
書いた人の意図が含まれている。

名前のない教科書は
まるでそれが
全ての真実であるかのように
思えてしまう。

この世には
正しいことがあるのではなく

その人が正しいと
思っていることが
あるのだと思う。

それは
自分自身にも当てはまる。

この視点は
今でも大切にしている。

誰の考えか?
それを常に心において
物事を観ていこう。

【鉛筆のくわえ方】147

教育現場でこんな実験をやったそうだ。子共の鼻と唇の間に鉛筆をくわえさせて勉強をさせる。すると、何もせずに普通に勉強した子たちと比べて、勉強効率がUPしたそうだ。これは何を意味するのか?
鉛筆をくわえたことで、何が変わったのか?

それは、口角が上がったこと。

たった一つ
その行為を加えただけで
勉強も、免疫も
いろんなことがUPする。

楽しいから笑うんじゃなくて
笑うから楽しくなる。

口角をあげよう。
笑おう。

笑顔は自分だけじゃなくて
周りの人も幸せにしちゃうから。

【一人朝礼】146

僕は昔から映画や、本、漫画に出て来た氣に入った言葉をメモ帳に書き留めていた。そして、それを朝唱えていた。初めて入った会社で、少し早めに出社して、屋上に上がる。そこでメモ帳を見ながら書いてある言葉を順番に声に出していった。たくさん言葉が増えていって、いつしか10分くらいかかるようになった。
やがて会社の人も真似するようになった。

アファーメーションという
言葉も知らなかったが

今思うと、
あの一人朝礼がずいぶんと
自分の身体にいい言葉を
染み込ませてくれたと思う。

あれはよかったな。
またこれからやろうかな。

1人ではなかなか続かない。

誰か、時間を決めて、
朝礼をやらないかな。

集まれなくていい。
電話とか、ラインで
言葉を発しよう。

【もっともっと】145

3年前アンソニー・ロビンズの講演会に行ったときのこと。アンソニーが、あなたはなぜ来たのかと、VIP席の人たちへ質問をしていた。スクリーンに映し出されたある女性は、顔が自信に満ち溢れていた。美容にも健康にもお金をかけて来たんだなっていう若々しさがあった。100万円の席に座ってたと思うから、経済的にも成功してるんだろう。成し遂げてきた人の顔をしていた。
その人の答えが素晴らしかったんだ。
「私は、お金も、仕事も、全てを手に入れて来た。でも、私はもっと出来る!もっと上に行ける!そう思って今日来たの!」

なんという人だ!

僕は尊敬した。
全てを手に入れたら、
そこで安泰してしまうところを
もっと行ける!と。

セルフイメージの高さと
飽くなき成長欲求。

その一言に僕は学んだ。

最高のものが出来ても
そこに収まらない。

もっと!
もっと!

進み続けることで、人は
無限に可能性を開けるんだ。