【神経】129

もう10年近く前、東京で開催された『人体の不思議展』に行ってきた。本物の人間の人体を解剖し、腐らないよう特殊なコーティングをして展示されていた。
展示自体は後に物議を醸し、中止となったが、僕はそこで感じたことを今でも鮮明に覚えている。
血管や、神経がむき出しになっている人体を見て、こんなに細いもので各器官がつながっているのか。

この神経を切ってしまえば
そこから先は動かなくなり
この動脈を切ってしまえば
人は死ぬ。

どんな成功者も、政治家も、スポーツ選手も、身体の構造は変わらない。

そのとき強烈に
みんな同じ人間なんだ!
と感じた。

人に優劣はない。

尊敬する人や
凄すぎて遠くに感じる人
歴史の偉人たち
皆僕と同じ人体をもっている。

だったら僕も出来る!

そう感じたんだ。

あなたは、あなたの憧れる人と
同じ神経を持っている。