【目的の共有】151

学生時代、東日本学生拳法連盟の委員長をやっていた。大会の前日には、各大学の手伝い学生を集めて会場の設営をする。各大学からは、だいたい下級生が送られてくる。先輩に言われてやってくるので、まんまりやる氣はない。その学生たちを動かして設営するんだから、なかなか大変なわけだ。

自分の言われた作業が終わると
遊んじゃう。
作業が進まない。

真面目な学生は
一生懸命やってくれるので
不満も出る。

自分が下級生だったころは
2時間半くらいかかってた。

自分が委員長になって
もっと早く出来ないか?

みんなをもっとまとめようて
一致団結しようと思った。

そのためには一つの目標を持つことだ。

どんな目的がいいか?

「素晴らしい大会の会場を作ろう」
という意識で来てる学生はまずいない。

みんなの願いは何か?

それは
「早く帰りたい」
だ。

だから
その目的を共有した。

最初に学生を集めて言う。

「今日は来てくれてありがとう。
みんな、早く帰りたいよね?
俺も帰りたい。
上手くいけば、75分で終わる。
そのためには協力が必要だ。
自分の与えられた仕事が
終わって手が空いたら
俺のところへ来てくれ。」

目的の共有。

そして
目標の時間、
そして具体的な行動。

これらを示すことで
スムーズに作業が進むようになった。

設営は90分以内に
終わるようになった。

みんながバラバラの
方向をむいてては
思うように進まない。

目的を共有したとき
チームの力が最大限発揮されるんだ。