【フォーカスを変える】168

いつも歩く道。通学路、通勤路。僕は同じ道を歩くとき、違う見方が欲しくて、フォーカスを変えてみる。例えば今日は「赤いもの」にフォーカスを当ててみる。そうすると、今まで目に入らなかった赤い景色が広がる。

あんなところに看板があったんだ。
こんなところに
鮮やかな花があったんだ。

目には入っているけど
意識していなかったから
ないのと同じだったものたちが
人生に現れる。

今度は青いもの、黄色いもの
四角いもの、丸いもの
とんがったもの、ぐるぐるしたもの
高いところにあるもの、地面の模様
動いているもの、止まっているもの。

目だけじゃなく
五感も使う。

低い音、高い音
車の音、鳥の声
通りの香り、飲食店の香り
頬に当たる風、空氣の寒暖

フォーカスを変えると
何百回、何千回歩いた道にも、
氣づかなかった出会いが訪れる。

新たな発見が
毎日の同じ道を
冒険に変えてくれるんだ。