【感情】175

高校のときの教科書に、障害を持った子どもを引き取って育てたおばあさんの話がのっていた。何をしても反応のない子を、他の人に無駄だと言われながら、一生懸命世話をした。あるとき、全てに無反応だったその子が自分の意思でピアノを弾いていた。それから堰を切ったように、自分として、命を生きだした。
そしてあるとき、
大泣きをしたことがあった。
大声をあげ、
涙を流し、
鼻水やよだれを垂れ流し、
めいいっぱい泣いた。
その姿が「美しい」と書かれていた。

僕はそこに
ちょっと引っかかったのを覚えてる。

なんで「美しい」っていう
表現なんだろう?

そんな光景に出会ったら
本当にそう感じるのだろうか?

高校時代のちょっとした疑問は
大人になって、わかるときが来た。

自分の壁に向き合って
思いきり泣いている人を見た。

僕はその姿を

「美しい」
と感じた。

この美しさは、どこから来るのだろう?

それは「感情」だった。

感情が美しいんだ。

大人になるといつしか
周りに合わせて
人の目を氣にして

自分の感情を抑え込んで
蓋をして生きていく。

美しさを隠して
自分を殺して。

だからこそ
解き放った姿は格別に美しいんだ。


いいんだよ。
自分の中の美しさを
もっと表現して

いいんだよ
自分の中の美しさを
もっと届けて

いいんだよ。
自分の中の美しさに
向き合って


感情は美しい。

あなたの感情は美しい。

【期待】174

松下幸之助さんのストーリーで心に残る印象的なシーンがある。それは仕事であるチームが失敗をしたときのこと。それを知って、松下さんは激怒した。間をあけず、そのチームのもとへ飛んでいった。そしてそのチームのいる部屋について、バタン!とドアをあけた瞬間!
信頼している部下の顔がそこにあった。

あんなに怒っていたエネルギーは
どこかに消え失せ

部下の顔を見ながら
松下さんから漏れた言葉。

「お前がいながら、なんでや」

自分のことを信頼して
期待してくれてたと伝わる一言。

普通だったら
「何もやってるんだ!」
とか
「お前はダメだ!」
とか
言ってしまいそう。

そんな怒られ方よりも
ずっと心に刺さる。

言われた人は
絶対に次は期待に応えよう!
そう心に誓って頑張ったそうだ。

これは
「お前に期待してるよ。」
と心からのメッセージ。

伝わるってこういうこと。
最高のコミュニケーションだ。

【治癒反応】173

最近肌荒れがひどい。アトピーが出てきてしまった。朝起きたら瞼は腫れて目は開かないし、口を開けるたびに唇が切れるから、食事が痛い。なかなかに辛い日々だ。でも僕はこの症状が治癒反応だと知っている。

だから
今この状態に
ありがとう。

頑張ってるね。
治してくれてるんだね。

膿が出るのは
まさに毒素の排出。

皮膚が剥けるのは
新しい皮膚への生まれ変わり。

そして治癒をしながら
症状を出すことで
身体の異常を知らせてくれてるんだ。

もし全く何の変化もなく
毒素を身体に溜め込んで

突然重い病氣になりました!

となるのは大変だ。


僕を守ってくれてる。

ボロボロになって頑張ってれてる。
肌を見て、感謝が湧いてくる。

顔に手を当て愛おしむ。

ありがとう。

この肌は、
いつだって僕の味方なんだ。