【思い込み】186

以前行った小田全宏氏の講演で心に残る話があった。ちょうどサントリーホールで、自らが作曲した組曲「大和」の指揮を初挑戦するころだった。この組曲大和が誕生したきっかけを話してくれた。「のだめカンタービレ」のドラマで主演の玉木宏さんが指揮をやってるのを見たときのこと。
玉木宏に出来て
俺に出来ない訳がない!
と思って
交響曲の作曲、指揮に
挑戦することに決めたという。

頭の枠が吹っ飛んでる。

サントリーホールで
公演をやることを知人に伝えたら
こんな反応が返ってきたそうだ。

「え!あのサントリーホールで
やるんですか!?
サントリーホールといえば
有名な音楽家の方でも
なかなか公演できないという
格式高いホールなのに
一体、どうやって取ったんですか!?」


そう聞かれて

小田さんは
こう答えた。


「簡単です。

サントリーホールに電話して

こう聞いたですよ。」


『空いてますか?』




なんと!

確かに!!


最初から
「取ることはできない」
という思い込みがあったら

その電話が出来ないだろう。


そして反対に
「俺に出来ないわけがない!」
という思い込みがあったから

常識では考えられないことが
出来てしまった。

思い込みは
可能を不可能にするし
不可能を可能にする。

【手放したくない】185

大きな問題ほど、なくなるのに時間がかかることがある。そういった問題は、人生に影を落とす。早くなくなったらいいのに。解決したらいいのに。悩みながら、人に相談したり、苦しんだりして、時間がたっていく。
やがてついに、解決する糸口が見つかった。
「この問題がなくなるかもしれない。」

それがわかった瞬間
芽生えた感情

「この問題を手放したくない」

あれ?
そんなバカな!

ずっと、手放したい!と
思ってたはずなのに。


なんでこんな感情が
沸き起こっんだろう?

意識の裏側を調べていく。

人間は恒常性、ホメオスタシスを
持っている。
本能的に、変化を恐れるんだ。

問題があることが
当たり前になってたから
変化が怖かった?

もちろん、
それもあるかもしれない。


けど、他にもあるんじゃないか。

「問題があること」に
メリットを感じていたんじゃないか。

それはなんだろう。

「やらなくていいこと」
があったのではないか。

大きな問題があれば、
それにさえ集中していればいい。

忙しいのは、ある意味楽なんだ。

もしそれが解決したのなら、
他のことを見なければいけない。

自分の人生に
向き合わなければならない。

それを避けるために
問題解決を無意識で避けて
きたのかもしれない。

この発見は学びだ。

もしかしたら
今抱えている大きな問題
ずっと解決しない問題の裏には
何かを避けられるという
存在理由が
あるのかもしれない。

【あなたは私だ】184

生涯のうちで出逢える人の数には限りがある。人生で関われた人とは、縁があったということだろう。あなたに、出逢うべくして出逢ったんだ。「人は鏡」という言葉がある。
目の前に現れた人は、自分と同じものをもっている。だから、引き寄せあったんだ。

あなたは、私の一部を持っている。

あなたの中に、私がいる。

あなたは、私と同じだ。

あなたは、私だ。

出逢う人、出逢う人に心の中で語りかける。

あなたは、私だ。

あなたを探しているとき
私は、私を探していたんだ。

あなたに出逢ったとき
私は、私に出逢ったんだ。

あなたを受け入れることは、
私を受け入れることなんだ。

私は、私を受け入れる。


けれど
私があなたを
受け入れられないときがある。

あなたは、私だ。

わかるよ。

私が、私を受け入れられないとき
あるよね。

わかるよ。

私は、私だから。

あなたは、私だ。

あなたに出逢うことは
私に出逢うことなんだ。

【ほめあい】183

知り合いの夫婦にこういう会話があった。だんなさんがお家に帰ったら奥さんが部屋をきれいに片付いていた。
だんなさん「○○ちゃんは本当にすごいねー。」
奥さん「だって○○くんのお嫁さんだもん」
だんなさん「僕も見る目があったよ」
こんな感じでどんどん褒めあっていく。まぁ、ただのノロケとも取れるかもしれないけど(笑)僕はこの会話聞いた時、すごいなって思ったんだ。
特に後半の二つのセリフ。
自分を褒めつつ、
相手の価値を上げていく会話なんだ。

あなたはすごい!
から
あたも私もすごい!
の褒め合い。

こんなのを毎日繰り返してたら
日常がどれだけ輝くだろう。

僕もパートナーと常に
こうやって高めあっていこう。

お互いに、自分と相手を同時に
輝かせるコミュニケーション。

そんな素敵な文化を、育んでいこう。