214【捨てる】

僕は動画を作るのが好きで、今まで何本も作ってきた。その中で、よい動画を作るコツを自分の中で持っている。それは、「捨てる」こと。動画作りで大切なのは、素材選びだ。この素材の用意に9割をかける。

集めた素材、いろんな写真や映像
エピソード。

これも入れたい!あれも入れたい!
と思うんだけど

全部入れるとダラダラ
長い映像になってしまう。

これだけはどうしても残したい素材!

それを右手と左手に
それぞれ持っていたら
どっちを捨てるか。

迷う!苦渋の決断。

実は、その両方を捨てられた時
本当によい動画が作れるんだ。

左右の手を開けることで
一番伝えたいこと、大切なことを
その両手で掴むことができるんだ。

213【隣人を愛する】

今日世界で、たくさんの争いが起こっている。国同士でいがみあったり、宗教の違いでぶつかったり、民族の違いで対立したり。それによって、たくさんの悲しみが生まれている。
もし、お互いのことをもっと理解して、
受け入れられたら、
この争いは減らすことが
出来るんじゃないだろうか。
 
そのためには、
国を越えた交流だったり
歴史や文化の啓蒙活動だったり
相手の教会や寺院で体感をしてみたり
きっと相手の理解につながる。
 
でも、それってちょっと
すぐに出来ないかもしれない。
 
 
大きなことを
やろうとしなくてもいい。
 
今出来る
小さなことから始めよう。
 
 
それは、
隣人を人を愛すること。
 
 
身近な人との関係の中でも
いがみ合い、ぶつかりあい、対立は
起こっている。
 
 
あの人はおかしい!
あなたが間違ってる!
あいつが嫌いだ!
 
その考えは
世界の戦争の原理と
同じじゃないだろうか。
 
 
世界を変えようと思わなくていい
身近な人を愛そう。
 
 
今日ちょっとだけ
あの人はおかしい!
と思ってる人の考えを
理解してあげよう。
 
今日ちょっとだけ
あなたは間違ってる!
と思う相手の価値観を
受け入れてみよう。
 
 
今日ちょっとだけ
あの人が嫌い!
という人の良いところを
探してみよう。
 
 
今、目の前にいる人を
昨日より、ちょっとでいい。
 
 
愛そう。
 
 
 
世界中が、今日ちょっとだけ
 
隣人を愛したら
 
世界が平和になると思うんだ。

212【松の葉】

百貨店で働いていたとき、お客様からお熨斗(のし)を頼まれることがあった。
「寿」「○○祝い」「志」。
いろんな種類がある中で「松の葉」というお熨斗の存在を知った。
ほんのちょっとのお礼のを送りたいときに使う。
松の葉にも隠れるくらいのほんのちょっと。という意味だそうだ。
 
あの細長い松の葉に隠れるって
ほとんどないようなもの。
 
その、ほんのちょっと。
を「松の葉」と表現する
美しさに惹かれた。
 
そして同時に
送る側の
受け取る側に負担をかけさせない
優しさを感じた。
 
 
言葉の美しさと
その言葉を生み出した背景の
温かさ。
 
こういった美しい言葉と心を
これからも大切にしていこう。

【礼】211

礼に始まり礼に終わる。学生時代、武道をやってたときまさにそうだった。武道場に入るときに一礼をする。道場に、礼!お互いに、礼!試合や組手のときも相手に礼!
やっていたときはあんまり
考えてなかったけど
時間が立って、ふと思う。

練習の最初と最後に
行う礼があった。

あれは誰に向けてだったのだろう。

何に対して、の明言されてない礼。

大人になってから
時々、思い出して
考えを巡らせる。

最近になって
こうじゃないかな。
という自分の答えが出てきた。

日本には道というのがある。
剣道、柔道、合気道、弓道、いろいろ。

武道が武道になるまでに
きっと武芸や武術から
汗と努力をもって切り開き
継続と研鑽をもって舗装する。

先人たちが途切れなく
昇華させてきた結晶

道-どう-

その道に礼をするのではないか。


そう思うと
心持ちが変わってくる。

武道だけじゃない。

いろんな場面で
礼をするとき

目の前に見えるものだけじゃなく
今ここまで続いてきた
道を、感じよう。

一回の礼が、深い感謝と
自分もその道にいる
つながりを持たせてくれる。

今日も心を整えて
礼。