233【一本】

233【一本】

学生時代、同じ大学に空手の全国大学選手権で史上初の四連覇をした先輩がいた。体育会の総会で記念演武を見たときに、芸術作品かと思った記憶がある。大学のスポーツ新聞に、その人のインタビューがのっていた。

突きを10本やる。そのときに、10本をやるのではなく、一本。一本。と一本を集中して打った。

そんな話だったと思う。

日常にかまけていると、惰性が襲う。

例えば

話や、発表が終わって拍手をした自分。

今の拍手、どういう思いでしたかな?

振り返って考える。

賞賛を込めていたか?

承認を込めていたか?

流れでやってしまっていることがある。

挨拶はどう?

ありがとう。

さようなら。

いただきます。

お願いします。

言葉の一つ一つ

油断して

作業になってしまっているときがある。

そんなとき

彼女の記事を思い出す。

10回やっても

100回やっても

その一本。に、

その一回。に、

心を込めて。行おう。

232【大名かよ!】

232【大名かよ!】「大名かよ!」最近このツッコミが自分の中で出てくる。中華屋に行ったら、380円で料理がすぐに出てきた。追加で頼んだビールもすぐに出てきた。キンキンに冷えて。江戸時代ならご飯を食べようと思えば、自分で育てて、収穫して、作って、食べる。それが当たり前。こんな少額で、あっと言う間に、作ってくれた料理が目の前に運ばれてくるなんて、「大名かよ!」
電車が、乗る私のために動いてくれてる。
コンビニが、行く私のために、深夜でも開けていてくれてる。
こんな暮らし、昔は、大名とかしか出来なかったよな。いや、大名以上か。
あまりにも便利だとさ思わずつっこんでしまう。
そんな暮らしが出来ている今ここがありがたいな。