274【警策】

坐禅を組んだときに、ペチ!と打つ平たい棒のことを警策(けいさく)と言う。あれは、集中してなかったり居眠りしてる人に対して、喝っ!と打つものだと思ってた。もちろんその意味合いもあるのだけれど、実際に坐禅に行くと、ほとんどの場合、使われ方が違った。こちらからお願いして打ってもらうんだ。

坐禅はずっと同じ姿勢でいて、

微動だにしないから、

身体が張ってくる。

警策は背中に打ってもらうので

打ってもらうときは

前屈みになる。

そのたった一挙動。

前に倒れるという動作だけでも

一切動かない坐禅中はありがたい。

そして打ってもらうのは

背中の筋。(臨済宗の場合)

ずっと同じ姿勢で緊張してる筋を

ペチン!

と打たれると

張りがとれて氣持ちいい!

また姿勢を戻したときシャンとなる。

だから、目の前に警策が来た時は

待ってました!

って感情になる。

まぁ、坐禅中はそれも

雑念かもしれないが。

どちからと言うと、

罰的な意味で打つと思っていたあの棒。

イメージと現実が違うことって

いっぱいあるんだ。

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