282【写真】 

昔、カメラは撮っても現像屋さんに出さないと写真に出来なくて、時間も手間もかかっていた。フィルム代もかかるから、一枚一枚無駄に出来なかった。ところが今は、スマホ、デジカメで何枚でも氣軽に撮れる。同じ写真を何枚も撮って、あとで一番いい一枚を選べばいい。それはとても便利なこと。だけど、それに慣れたら、何回でも出来るという緩みの裏で、一回一回を大切にすることが薄くなっていく自分に氣づきた。

だから今、あえて心がけている。

何度でも撮り直せるデジタルでこそ

一回で決める!

毎回その氣概を持って撮ることで

その瞬間を大切にすることを

自分に取り戻す。

一回で写真を撮ることを通じて

薄れかけてた自分の心の部分を

鍛えるんだ。

#フォーチュンギフト

281【湯氣】

外を歩いていると、いろんなものが目に入る。信号機、車、横断歩道、ポスト。それらがなぜ生み出されて、どう引き継いできたか、想いを想像して感じるんだ。車を作った人たちはすごいな。速く、多く、安全に、移動や運搬を出来るようにと、日々それを願って作り上げてきたんだろう。

信号機や横断歩道があるから、安心して道を歩ける。車と共存して、安心して移動できる世界を目指してきたんだ。

ポストは毎日回収して遠くの人まで手紙を届けてくれる。わかりやすい形、色も工夫だよね。

それぞれのものがここにある意味。

それは、誰かが願ったから。

あらゆるものに想いが宿っている。

目を凝らしてみると

想いの湯氣が見える。

その想いはどこもかしこも

立ち昇り、広がっている。

寒い朝の道も

温かな湯氣に包まれて

進むことが出来るんだ。

#フォーチュンギフト

280【対極】

誰かを批判したり、誰かのせいにしたり。自分が苦しくなると、その吐け口を見つけて攻撃し、辛くなると、自分を正当化し責任転嫁する。そうやって、理不尽な暴力や誹謗中傷が世には溢れている。そういうのを見ると悲しくなる。なんでそんなこと言うの?なんでそんなことするの?

きっとやる側も理由があるんだろう。

けど僕は、それがわからない。

そのときに思う。

やる理由すらわからない、

反対側にいてよかった、と。

やる側にいなくてよかった、と。

だが、どうだろう?

もし誰も

人のせいにしたり

誰かを攻撃したり

しない世界があったら。

それはステキなように見えるけど

本物じゃない世界だと思う。

世界には

光と影

陰と陽

プラスとマイナス

常に対極がある。

やる側とやらない側。

両方が存在する。

私が

やらない側にいるのなら

誰かが

やる側に回らないといけない

のではないか。

攻撃、誹謗中傷するには

大変なエネルギーがいる。

けどそれを

引き受けている人がいるとしたら。

私は今、たまたま

やらない側にいるだけ。

自分もいつも

こっちだったわけではない。

人のせいにしたり

攻撃したり

卑下したり

過去にはそういうときもあったし

未来でそうなるかもしれない。

いや今だって、

時にはそうしてしまう。

人の闇を見る時

あちら側にいなくてよかったと

ただ思うのではなく

それは

引き受けてくれている人がいる

ということじゃないだろうか。

そして自分も逆側なることは

いつでも起こりうる。

自分が一方にいるとき

同時に

対極が存在する。

#フォーチュンギフト