284【距離】

作物や果実は、実ったところから手元に届くまでに、たくさんの人の手を通り、遥かな旅路を経てやってくる。北海道で採れたもの。オーストラリアで育ったもの。アメリカ大陸産のもの。海を渡り、大地を駆けて、長い旅路を経験してきている。僕はそれを167【旅をする食事】で書いた。でももっと長い旅のことに氣づいた。それは、その実に宿した光。そう、太陽の恵みのこと。

太陽ははるか遠くから光を届けてくれている。

その距離、1億5000万キロメートル。

はるか彼方だ。

1億5000万キロメートルとは

飛行機で行っても20年かかる。

車で飛ばしても170年かかる。

その果てしない旅路を越えて

やってきた光で育った作物たち。

それをいただくということは

太陽からの遥かな距離を

この身に宿すということなんだ。

宇宙の旅を、味わおう。

#フォーチュンギフト