293【ドア】

いつも当たり前になっている身の回りのものを、意識して見てみたら、感動にあふれていた。家に帰ってきたときに、ドアの鍵を開ける。ちょっと待って!この鍵で開くのはこの部屋だけで、他の部屋はあかないんだよね。それってすごくない?ドアを開ける。このドアは片方が固定されて、開く。蝶番ってすごくない!?誰が作ったの!?そして鍵を閉める。待て待て待て!さっきは複雑な鍵の形で開いたけど内側からはツマミをひねるだけで閉まるって、鍵作った人天才かよ!!

勝手に開かない仕組みもすごいし

ノブ下げただけで

開け閉めできるのもすごい!

中から外は見えて

外からは見えない

ドアスコープもすごい!

内鍵ってシンプルな構造だけど、

最初に思いついた人はすごい!

何もない世界にいたら

自分で思いつくのなんて

不可能だ。

たぶん立板を立てかけたものを

ドアとするしかないよ。

いつも当たり前に使っているものは

よく見たらとんでもない知恵と技術が

詰まっている。

感動と興奮が押し寄せてくるほど

すごいんだ。

#フォーチュンギフト

292【未知】

日本メンタルヘルス協会のプロコース。僕は行く前にたくさんの先輩たちにインタビューした。プロコースは長いようで始まればあっという間に終わっちゃうよと教えてくれた。後悔はしたくない。最初から飛ばして行こう。自分が今まで学んできたリーダーシップを、全部注ぎ込んで、最高の期にしようと決めて参加した。イベントも企画・主催して、たくさん立ち上がったプロジェクトも全部参加した。

そして4ヶ月ほどたったある日

僕はある違和感を感じた。

全部に参加してたから

大変だと思うはずなのに

逆に

楽だなと感じた。

なぜ楽と感じるんだろう?

僕は自分の心を調べてみた。

その原因は

全部に参加していて

全体の流れが

わかるようになったからだった。

最初は

無我夢中で走っていた。

だけど

ある程度流れが作れてくると

やりたいように出来る。

楽というのは素敵なことだけど、

成長を止める蜜でもある。

このあとはどうしよう?

もっともっと

リーダーシップを突き詰めて

自分の限界を突破していくか?

それとも、別な道にする?

しばらく考えて

選択をした。

今の延長にある「道」より

まだ知らない「未知」を選ぼう。

リーダーシップを追うより

リーダーシップを降りようと決めた。

次の役目は

新たなリーダーシップを発揮する人を

裏方から支えること。

それが僕にとって

一番学びの多い「未知」だと感じた。

だからプロコースでの後半は

少し後ろに下がって

関わるようにした。

そしたらね

違う景色が見えたんだ。

それはとても学びが深く

僕があのままの道を行っても

決して見ることの出来ない景色だった。

新たな道で、未知に出会おう。

#フォーチュンギフト

291【ポイッ】

服を脱いだら、ポイッ!洗濯物は、勢いよく洗濯かごに投げ入れてた。シュパンと入れば氣持ちよかった。そんなポイポイ投げ入れてたある日、ふと思った。この洗濯物って、汚れたのは、私が着たからなんだよな。私の身体の盾となって、汚れてくれたんだ。それをポイッって投げ入れるのはどうなんだろう?それからというもの洗濯物は洗濯かごまで行って、上から優しくふわっと置くようにした。ありがとう、と心でつぶやいて。

それが習慣になったころ

ゴミについても

同じことを思った。

ゴミこそ

ゴミ箱に向かって投げて

スポッと入るとゴール!

そんな捨て方してた。

待てよ。と思う。

このゴミも、

さっきまではゴミじゃなかったよな。

鼻をかんだからゴミになったけど、

さっきまでは

きれいなティッシュだった。

破ったからゴミになったけど、

さっきまでこの包装紙が

商品を守ってくれてた。

私のせいでゴミになったのに

さらに投げ入れるのは

どうなんだろう。

ゴミ箱の上まで持っていって

ありがとう。

心でつぶやいてから

ふわっとゴミ箱にいれるようになった。

当たり前になってて

氣づかなかった。

私が汚し、私がゴミにした。

私を守るために、便利に生きるために

役割を果たしてくれた。

そんなものたちは

当たり前の「ポイッ」から

ありがとうの「ふわっ」へ

まわりの物に

感謝を込めて。

#フォーチュンギフト

290【乖離】

大学のとき、美術史の授業で、美術館について話していた。美術館というものが確立してきたのは、割と近代になってからだ。つまりそれより前の美術作品というのは、このような形で大衆の前に並べられて鑑賞されることを想定して作られていなかった。宗教的役割だったり、個人の観賞用だったりという目的で作られていた。だから僕たちが美術館でその作品の前に立つ時、それが作られた時代や、役割や、意図とは、実は大きな乖離がある。

僕らはそれらを踏まえて

その美術作品と向き合わなければ、

その作品の本当を味わうことは出来ない。

僕はその話がとても印象に残っている。

そしてそれは

人も同じことだと思うんだ。

人と出会って、その人を見たとき

すごいなとか、合わないなとか。

いろんなことを思う。

でも、僕らは

その人と出会った瞬間からしか

その人を知らない。

その人は

生まれてから

色んな人生を歩んできてる。

喜びも、苦しみも、

学びも、経験も。

生まれてきて、

育ってきて、

経験してきた背景があって

今があるんだ。

自分が出会ってからのその人を見て

ああだ、こうだと言っても

その人の本当と

今私が知っているその人の間には

大きな乖離があるんだ。

それを意識し

わかろうとすることで

その乖離は埋まっていくんだ。

#フォーチュンギフト

289【光の道】

銀座駅に着く頃、僕はいつも同じ曲を再生し始める。この道を歩くときの景色がこの曲に染み込んで、いつでもまた味わえるように。地上に出て、人通りの多い道を進む。ブティックの並ぶ通りに出て、信号で一休み。通りを渡り、木陰で涼みながら、ゆっくりと道を歩いていく。近づくにつれ、自分の心が楽しみに満ちていくのを感じる。

今日はどんな学びがあるだろう?

今日はどんな人と話せるだろう?

今日はどんな感情を味わうんだろう?

今日はどんな自分と出逢えるだろう?

キラキラとしたエネルギーが

身体中を巡っていく。

キラキラはどんどん増えていって

溢れ出してくる。

だったら、道ゆく人にお裾分けだ。

右手からキラキラのエネルギーを

歩道に落としていく。

ここを踏んだ人は

幸せが訪れるよ。

何本も何本も

通うたびに光の線を描きながら

ワクワクしながら向かった。

1階のテナントが目に入る。

もうすぐだ。

2つあるエレベーター

どっちが早く来るかな?

エレベーターに乗り、音楽を止める。

8階に着いてドアがあいたら

迎えてくれるのはいつもの笑顔。

あ、タティーおはよう。

ありがとう。

日本メンタルヘルス協会東京校

向かう道には

たくさん輝きを残してきた。

だから今度は

そこから先へ進む道を

照らしていこう。

#フォーチュンギフト

288【挑戦】

色々挑戦していてすごいねって、言われることがある。ありがとう。実は、そう見えているかもしれないけど、本当は僕は、挑戦を避けているんだ。挑戦とはなんだろう?僕のイメージは、出来ないかもしれないことをやることだ。その点僕は、出来ることしかやってない。出来ないかもしれないことは、怖いからね。

でも恐れていては何も出来ない。

かと言ってやるのは怖い。

じゃあどうすればいいのか?

それで僕は、別な選択を

することにした。

挑戦を、

挑戦じゃなくすればいいんだ。

何度も何度も練習して

これだけやったら失敗しないでしょ。

っていうレベルまで引き上げる。

いっぱいいっぱい準備して

失敗するかもしれない

危うい要素を潰しておく。

そうすれば、挑戦はいつしか

当たり前の延長に来る。

やりたいけど、

挑戦への怖さを克服出来ない。

そんなときは

出来るようになるまで

練習して、準備して、

挑戦じゃなくしちゃえばいいんだ。

#フォーチュンギフト