300【内観】

僕の人生を変え、そして変え続けているもの。それは間違いなく「内観」だ。内観を知ったのは18歳。大学1年生のときの石井先生の講義でその名が出てきた。20歳の夏、1週間の集中内観に行った。その後、集中内観は6回行き、日常の記録内観は15年間以上。特にここ8年間は一日分も欠かさず続けている。その積み重ねは大きい。その中でやはり、初めての集中内観での氣づきは大きかった。

僕はそれまで、

お父さんのことで嫌いなことがあった。

お父さんは

夜はお酒を飲んで早く寝てしまった。

そして朝すごく早くに起きていた。

高校生の僕はそれが

老人みたいだと思って嫌だった。

でも、集中内観を気づいたのは

その朝に起きてしていた事実を

調べたときだった。

お父さんが朝早く起きてやっていたこと。

それは、時間をかけて

朝ごはんを作ってくれていたんだ。

毎朝、食卓に乗り切らないほどの

料理が並んでいた。

そして、僕の高校に持っていくお弁当は

とても豪華だった。

でも僕はその作るところは

寝ていて見ていない。

僕は起きて見たのは

お母さんがおかずを

お弁当箱に詰めてるところだ。

見てないから氣にもしてなかった。

早く寝てしまうお父さんは嫌だ。

その感情が事実を隠していた。

そして集中内観を通して事実を調べた時

その事実が事実として

圧倒的に突きつけられた。

3年間、あんな豪華な朝食と

あんな美味しいお弁当を

作り続けてくれたお父さんが嫌い?

とんでもない!

なんて偉大な父親なんだろう。

いっぺんに大好きになった。

それから

僕は家族への関わりが変わったんだと思う。

前よりずっと家族が円満になった。

みんなは変わってない。

僕が変わったから変わった。

つまり、なにか引っかかっていたのは

僕が原因だったんだ。

内観の氣づきが無ければ

僕はきっと

あそこがダメだ、あれが悪いと

人のせいにしてた。

特に家族には甘えと依存で

自分の感情を通して

都合のいい事実しか

見てなかったと思う。

内観により

事実を事実として氣づかされた。

初めての集中内観で

1週間内観して久しぶりに

外に出たとき、景色が違った。

目の前の林や、空を見て

こんなにも世界が美しかったのか!

こんなにもキラキラの光の中で

僕は生きていたのか!

と、驚いた。

僕は内観が世界に広がれば

その分世界に幸せが広がり、

内観した人が増えれば

その分世間は生きやすくなると

信じている。

内観とは

以下の3つの質問を

自分に投げかけて調べる。

・していただいたこと

・して返したこと

・迷惑をかけたこと

その質問を知らなければ

「してもらわなかったこと」や

「迷惑をかけられたこと」ばかり

調べてしまう。

ただ、3つの質問に向き合うだけ。

講師や、メンターや、師匠はいらない。

自分で調べ、自分で氣づく。

集中内観は

1週間という時間

ただひたすら3つの質問だけに

集中する。

一度氣づいてしまったことは

氣づく前には戻れない。

成長曲線の角度を変える。

内観をして1年、2年と経つと

その変化が大きくなる。

僕も20歳のときに受けてなかったら

今どんな人生歩んでたか恐ろしい。

人のせいにして

感謝なんて上っ面だけで

生きていたと思う。

内観に出逢えてよかった。

僕は

様々なセミナーや講座に出て

色々と学んできた。

それら全ての中で

学びの広さ、氣づきの深さの

頂点は、内観だ。

内観によって

相手の立場にたって考えることを

学んだ。

内観によって

自分がものすごい恩の中に

生かされているこに氣づいた。

内観によって

自分がいかに深く愛されて

きたかを知った。

これからも毎日

内観を続けていく。

僕と出逢い、関わる人が

心地よく過ごせるように。

#フォーチュンギフト