333【ケプラーの法則】

1609年、天文学者のヨハネス・ケプラーはのちにケプラーの法則と呼ばれる天体法則を発表した。膨大な資料と長年の研究により導き出した結論は、惑星の軌道は「完全な円」ではなく「楕円軌道」になることや、場所によって「進む速度が異なる」ことだった。それは、1400年間にわたって信じられてきた常識を覆えすものだった。

なぜならキリスト教社会の中では

天は神が住む場所であり、

そこは完全な世界と考えられていた。

惑星の軌道は

完全なる円だと信じられていたのだ。

そして、同じ年、

ガリレオ・ガリレイが

天文学の歴史に名を刻む。

実用的な望遠鏡を開発したのだ。

望遠鏡は、

遥か彼方の真実を映しだす目。

その後の天文学に

革命的な跳躍をもたらした。

ん?

おや??

ちょっと待って。

同じ年だと? 

そう、 

そうなのだ。

ケプラーが法則を発表した年と、

ガリレオが望遠鏡を開発したのは同じ年。

つまり、

ケプラーの研究は

望遠鏡のない時代、

肉眼での観測によるものなんだ。

一体誰が、

氣づくことが出来る?

肉眼で空を見上げて

あれ?

金星とか火星の軌道って

完全な円じゃなくね?

あれ?

木製とか土星って

進む速度一定じゃなくない?

誰が氣づく!?

今地球が太陽の周りを回ってるって

知ってるから見える世界。

当時は異端で殺される危険すらある考え方。

常識を否定し

思考を飛躍しなければ

出来ない発想の上に

地道な観測と緻密な計算。

導き出した真実は

研究の賜物とかいう

生優しい言葉では表現できない。

真実への

執念!

覚悟!

狂おしいほどの情熱!

まさに狂氣とすら呼べるものだろう。

この尊敬すべき狂氣が

人類に進歩をもたらしたんだ。

#フォーチュンギフト