341【理想の父】

父が亡くなる30分ほど前に、僕は父に話しかけた。「ねぇ、お父さん、4月にふるかわに行ったとき、お父さんは僕にこう言ってくれたよね。

『お父さんは、崇史の幸せのためなら、どんなことでも受け入れるよ。』って。

あの台詞はさ、世界中の子どもたちが、親に言ってもらいたい台詞だよ。あの言葉を言われたいけど言ってもらえなくて、親子関係に苦しんでる人たちがいっぱいいるよ。お父さんは、世界中の子どもの理想の父親だよ。そんなお父さんのもとで生まれて、僕は幸せだったよ。」

亡くなる瞬間まで意識があったと思うから

この言葉は届いていたはずだ。

父は理想の父親そのものの人だった。

僕はこれから

父が教えてくれたことを伝えていこう。

父のストーリーが

誰かの力になることで

パワーストーリーとして

父は生きていくんだ。

#フォーチュンギフト