347【攻撃型】

あるワークを行ったあと、感想シェアの時間があった。シェアしたい人は前に出て、自分の感じたことを話す。僕は前に出て発言した。だけど、僕のあとに続く人はいなかった。僕は、なんで話さないんだろう?前に出て話せばいいのに!と不満だった。

それが声になって出た。

「次の人は?これで終わりですか?」

僕はそれを行った後、

自分のパターンに氣づいた。

怒りでもって言葉を発し

期待を押し付けた攻撃型の

コミュニケーションをしてた。

もし、あのとき、

「終わりですか?」ではなく

「ぜひあなたの話を聞かせてください」

と言ったらどうなったんだろう?

もっと違うコミュニケーションが

あったはずだ。

そしてしばらく後

人前で司会をしながら

皆の意見をまとめていく機会をもらった。

今度は攻撃しない

コミュニケーションをとろう。

「意見ある人いませんか?」

聞いても誰も手をあげなかった。

そのとき、

前とは違う言葉を言えた。

「あなたのシェアが

みんなの学びになります。

ぜひ、想いを発言してみてください。

『前の人と同じです!』だけでもいいです。

あなたのシェアを聞かせてください。」

そして発言があり

その人に対して

心からのありがとうを言えた。

引き出し、受け取る

コミュニケーション。

攻撃を受容に。

自分のコミュニケーションに

氣づいて変えるんだ。

#フォーチュンギフト

346【絶滅と進化】

生命はどのようなときに進化するのだろうか。地球は、氷河期などの大きな環境の変化が幾度もあって、生命はその度に絶滅の危機に瀕してきた。しかし、その過酷な環境下でこそ、急激な進化を遂げて生き残ってきたそうだ。そうか!進化とはそういう状況でより起こるものなのか!そのことにハッとした。

僕らは、

過酷な環境を生き抜いてきた生命

の子孫なんだ。

逆境でこそ変化し成長出来る能力が

僕らのDNAに刻まれているんだ。

#フォーチュンギフト

345【体育会のお決まり】

大学時代、体育会の部活に入ってた。体育会ってさ、理不尽なこともあるんだけど、慣れてくると暗黙のルールというか、お決まりのやり取りってものがあるのね。それをわかってくると楽しめるようになってくる。
4年生の夏合宿、複数の大学との合同合宿だった。色んな大学のOB先輩が来た。
 
午後練が終わって晩御飯を食べたあと
OB先輩たちから招集がかかった。
 
3,4年は集まれーって。
 
先輩の部屋で、今から宴会が始まるわけだ。
 
ある酒好きなOB先輩が
日本酒の一升瓶をドンッ!
と置いて一言
「OBと現役で飲み比べしようやー」
 
おっと!来ましたー!
 
最初はどうしようかと思うけど
このときの対応には正解がある。
 
体育会の面白さは、
どれだけお決まりの茶番を
楽しく演じられるかによる。
 
OB先輩は本当に飲み比べしたくて
言ってるんじゃないくて
学生が飲んでるのを見るのが楽しいんだ。
 
というわけで、
こう答える。
「押忍、先輩。
先輩と飲み比べだなんてそんな。
自分らで飲ませていただきます!」
 
一列に並んで
端から一升瓶を回し飲みしていく。
もちろんコップなどはない。
ラッパ飲みである。
 
そして、飲み方にも答えがある。
 
最後の一人で少し残すんだ。
 
この残し加減が重要で
残し過ぎても、ダメだ。
 
ちょっとだけ残して
「すいません!
飲みきれませんでしたー!
負けましたー!」
って言って
「ガッハッハ、情けねーなー。
でもよく頑張った。」
みたい感じで終わるわけだ。
 
ところが!
 
そこで事件が起こった。
 
最後から二人目のやつが
何を思ったか全部飲み干してしまった。
 
「おいおい!!」と
心の中で叫ぶ。
お約束の流れが出来ねーじゃないか!
 
OB先輩も、
無くなったもんはしょうがない。
 
「足りなかったようだな」
と、もう1本、一升瓶を出してきた。
 
これ多分
後で飲もうと思ってたやつだろうなー。
 
しょうがないので2周目に入る。
 
そうなるともう酔いすぎてて
誰も何もわからなくなる。
最後にちょっと残す流れとかは吹き飛ぶ。
 
勢いにまかせて
2本目も空けてしまったので
あとで先輩が飲むはずだったであろう
ウイスキーとかが出てくる。
 
 
全員ベロベロになって解散。
本能でこのまま寝るとヤバい!と思い
水道の水をがぶ飲みして
胃の中を中和してから吐く。
また水飲んで吐く。
 
のちに聞いた話しでは
後輩たちは布団に入りながら
3,4年の先輩が夜中中吐いてる声を聞いて
来年はああなるのかと
怖くて震えていたそうだ。
 
 
次の日は完全なる二日酔い。
 
朝日さす美しい浜辺を
ランニングしながら
海に向かって吐く。
 
午前練もまだ酒が残ってて気持ち悪い。
 
昼飯食べて
午睡して
午後の練習でやっと酒が抜けて
防具練でボコスカ殴って
そして夜になると、
よっしゃ飲むかー!の繰り返し。
 
そんな合宿。
 
 
あのときは大変だったし
あの時代だから
出来てたこともあるだろう。
 
今振り返ると
体育会でしか味わえないあの出来事たちは
貴重な思い出として胸に刻まれている。
 
 
#フォーチュンギフト

344【地下室】

高校のとき、友達とよく家の前で集まって遊んでいた。あるときお酒飲んで騒いでたら、うるさかったんだろう。通報されたようで、警察が来た。友達は逃げおおせたが僕だけ捕まった。家の前で捕まったもんだから、親を呼べ。と言われて、仕方なく寝室で寝ていた父を起こして出てきてもらった。警察もめんどくさかったのか、父が出てくると、「あ、どうも、お父さん。あとお願いしますね。」とさっさと行っちゃった。

僕はさすがに怒られるかなー、と思っていたら

父から思わぬ一言。

「崇史、今度からは地下室を使いなさい」

その日から、

家の地下室が僕らの溜まり場になった。

お父さんの工具や実験道具が

ひしめく地下室は

どんだけ騒いでも音がもれない。

週末の夜は崇史家地下集合。

それを合言葉に

金曜の夜に集まって

土曜の朝6時まで遊んで帰る。

土曜の夜また集まって

日曜の朝6時に帰る。

仲間と深い時間を過ごした。

恋愛のこと、友情のこと、

人生のこと、哲学のこと、

なんでも語り合った。

ビデオ撮影したり

お笑い作ったり

ボードゲームしたり

鍋やったり。

青春の溜まり場。

思春期に、

こういう場所があったことは

よかったなー。

#フォーチュンギフト

343【スーパー】

父が長く生きられないとわかってからのある日、一緒にスーパーに買い物に行った。「きゅうりどれにする?」「お豆腐は買う?」「お菓子買っていいよ。」僕は父の後ろを買い物かごを持って歩きながら、涙が出た。父に泣いてるのがバレないよう涙を拭って、買い物を続けた。

なんて幸せなんだろう!

氣づかなかった。

家族とスーパーで買い物する、

ただそれだけのこの何気ない日常が

こんなにも幸せに溢れているなんて。

#フォーチュンギフト