【385】サンタ


子どもの頃、クリスマスにサンタさんが来ることを楽しみにしていた。
世界中の子どもたちにプレゼント届けるすごい人だ!
 
小学校5年生のとき
学校帰りに、一緒に帰ってた子から
サンタの正体の話をされた。
 
そんなことがありえるのか?
小5の僕は真剣に考えた。
 
もし本当にそうなら
世界中で、
誰かがその情報をもらしちゃうでしょ。
この情報化社会で
一度出た情報は拡散されて
もう元に戻せないはずだ。
 
 
でも、そうはなってない。
 
テレビでも言ってないし
本にも書いてない。
学研の科学にも書いてない!
 
クリスマスにサンタさんが
プレゼントくれるようになってから
何年たってるか知らないけど
 
世界中で、いろんな文化
いろんな人がいる中で
何十年、子どもたちにばれないことはできるのか?
 
ムリムリムリ。
 
小5の僕は
理論的に考えて
一つの結論に達した。
 
サンタさんはいるんだ。
 
 
そしてやっぱりそれは正しかった。
 
だってほら
今年もプレゼントあったでしょ^_^
 

#フォーチュンギフト

【384】ベテルギウス

冬の星空に浮かび上がるオリオン座、冬の大三角形。その一角を担うベテルギウス。太陽の1000倍と言われる超巨大な星だ。

この星は何で出来ているんだろう?

そんな疑問に、かつての科学者は、「それは永遠に知ることはない」と書き残した。

しかし、人類は努力と叡智で

ベテルギウスの構成元素は

ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、ビスマス、などであることを突き止めた。

 

そこに至るドラマが好きだ。

 

まず、元素が燃える時に放出される光には

決まった波長があることが発見された。

炎色反応ってあったよね。

ナトリウムなら黄色とか。

 

色とは光の波長。

分光器の発明により、鮮明な波長分析が可能になった。

 

星から来る光を分析して

この決まった光の波長を探し出す。

でもこれが簡単にはいかない。

 

星の温度によって

波長が変わるみたいです!

なに!?

 

星の移動速度によって

波長が変化するみたいです!

なに!?

 

 

色んな変化を計算して

元に戻して、

これはマグネシウムの波長だ!

って見つけていくんだ。

 

そうやって何光年も離れた星の

成分を導き出した。

 

中には、どの成分の波長とも合わなくて

地球上にない成分の発見にもなった。

 

そしてこの過程で

星の表面温度もわかるようになったし、

離れていく速度もわかった。

これらの情報は

ビックバン宇宙論の証明に直結する。

 

 

あの星は何の成分でできているんだろう?

空を見上げて思った疑問。

 

それを解き明かそうとする

人類のあくなき探求心が

不可能を可能にするんだ!

 

#フォーチュンギフト

【383】全席禁煙

peach航空で離陸待ちをしている時。機内に流れたアナウンスが見事だと思った。

「機内は全席禁煙です」

の言葉のあとに、

「通路も化粧室も禁煙です」

「電子タバコ、加熱式タバコも喫煙に含まれ禁止です」

というような表現があった。

 

 

注意事項というのは曖昧だとぼやける。

でも細かく言おうとすると長くなる。

 

これは短いセンテンスの中に全部網羅した見事なアナウンスだと思った。

 

 

特に、通路、化粧室の説明。

 

「全席」って言っていうことは

通路は席じゃないよねー!

化粧室も席じゃないよねー!

という屁理屈を潰してる。

 

過去に言ってきた人がいたのか

はたまた

それを事前に想定してか。

 

そのあとの「○○も喫煙に含まれ禁止です。」

も最低限に削ぎ落とした文章。

 

録音してたわけではないから

一字一句合ってはいないかもだけど

すごくよく作られてるなって思った。

 

こういう

スッキリしてて機能的な表現は

つい反応ちゃう。

 

#フォーチュンギフト