【感謝と感動】179

僕は30歳になるときに、30代の人生のテーマを決めた。それが「感謝と感動」だった。日常の中でいかにそれを感じられるかを意識して過ごしてきた。そしたらいつしか、無意識のうちに感じられるようになっていた。
朝起きて太陽が昇ることに感謝をし
空氣があることに感動する。
ボールペンの持ちやすさの工夫に感謝し
自動販売機の仕掛けに感動する。

地下鉄の通路を歩いていてふと思った。

このタイル、誰が作ったんだろう?

昔は土こねて天日干し
そして焼いてレンガ作ってた。
こんな薄いタイルが作れたとき
感動したろうな。

屋根は誰が作ったんだろう?
昔は洞窟だったり
木の下で雨をしのいでた。
木とか葉っぱ集めて
屋根ってものを作ったとき
感謝されたろうな。

壁に使われるコンクリートを
発明したとき
どんな喜びがあったんだろう?

鉄を溶かして
初めて加工出来きたとき
その人の頭の中に
どれほど世界が広がったか。

この色が作られるまで
植物、鉱物、顔料
どれだけの人が試行錯誤してきたか。

明かりを初めて手に入れたとき、
神の所業と喜ばれ
自分も心打たれたのではないだろうか?

すごい。
今ここにあるもがここにあること
その全てに
ストーリーと、想いが詰まっている。

右も左も、前も後ろも、上も下も
周り全てが感謝と感動だらけだ!

30歳になるときに掲げたテーマの中を
今まさに生きていると感じた。

1年では出来ないことも
10年あれば出来るようになる。

10年意識してれば
きっと当たり前になる。

そして感謝と感動は
探せばいくらでも
目の前に溢れてくる。

当たり前の日常の中にこそ
感謝と感動を、味わおう。