【沈黙】181

大学生のころ、フラれて落ち込んでたとき、友達がそばにいてくれた。「こういう時は一人じゃないほうがいいから」と言って、あとはただじっとそばにいてくれた。一緒に外の田畑を眺めてた。言葉を交わさないで、ただ一緒にいた。

仲良しの子と電話してたとき
ふと静かになった瞬間があった。
そこからただ黙っていた。
電話なのに、お互いに話さないで
ただ黙って、一緒にいた。

自分の中で
色んな感情が湧いてきたとき
それをジャッジしないで
ただ、今それを感じている自分に
黙って寄り添ってあげた。

頭の中に響く声が止まらなくて
それで疲れてしまったとき
その声に反応せずに
ただ黙って、自分と一緒にいた。


ただ、一緒にいた。


言葉を必要としない
関わり方。

あるがままを受け止める。

沈黙という関わり
沈黙という共鳴
沈黙という受容

時には黙って、一緒にいてあげよう。

沈黙とは
美しいコミュニケーションだ。