【礼】211

礼に始まり礼に終わる。学生時代、武道をやってたときまさにそうだった。武道場に入るときに一礼をする。道場に、礼!お互いに、礼!試合や組手のときも相手に礼!
やっていたときはあんまり
考えてなかったけど
時間が立って、ふと思う。

練習の最初と最後に
行う礼があった。

あれは誰に向けてだったのだろう。

何に対して、の明言されてない礼。

大人になってから
時々、思い出して
考えを巡らせる。

最近になって
こうじゃないかな。
という自分の答えが出てきた。

日本には道というのがある。
剣道、柔道、合気道、弓道、いろいろ。

武道が武道になるまでに
きっと武芸や武術から
汗と努力をもって切り開き
継続と研鑽をもって舗装する。

先人たちが途切れなく
昇華させてきた結晶

道-どう-

その道に礼をするのではないか。


そう思うと
心持ちが変わってくる。

武道だけじゃない。

いろんな場面で
礼をするとき

目の前に見えるものだけじゃなく
今ここまで続いてきた
道を、感じよう。

一回の礼が、深い感謝と
自分もその道にいる
つながりを持たせてくれる。

今日も心を整えて
礼。