245【いっていいよ】

頑張ってるんだよ。
知ってるよ。

本当は、きついんだよ。
知ってるよ。

表には、だしてない。
そうだね。

みんなも大変だから。
優しいね。

でも、本当は、怖いよ。
知ってるよ。

本当は、苦しいよ。
わかってるよ。

出来ないよ。
無理しなくていいんだよ。

でも、やらなくっちゃ。
頑張ってるね。

こんなときこそ、やるんだ。
それが言いたいこと?

助けて。
わかった。

自分には
本音、
言っていいよ。

自分の心の声、
聴いてあげよう。

頑張ってる自分、
褒めてあげよう。

苦しい自分、
抱きしめてあげよう。

知ってるよ。
わかってるよ。
だって、私だもん。

そばにいるから。

言っていいよ。

ほんとのこと
いっていいよ

244【しない】

ご飯どうしよう。外食も控える。自炊のための食材も買いに行くのも控える。どうしようかなー、と考えてたら思いついた。だったら食べなきゃいいじゃん!食べないことを決めて断食をしていた。
あれも出来ない。これも出来ない。
外からの要因で出来ないと
それに振り回されている感覚になる。

出来ないならいっそのこと

しない。

と決めることで
自分が手綱を握っている感覚に変わるんだ。

243【笑いがひらく】

バックパッカーしてたとき、インドの圧は衝撃続きだった。やっと慣れて1週間くらい旅してたときだったか、カジュラーホという街についた。案の定、バスを降りた途端、男の人たちに囲まれた。
「今日の宿は決まってるか?
うちの宿は安いぞ!うちに泊まりなよ!」
「いや、うちの宿は部屋にシャワーがあるぜ。
うちに泊まりなよ!」
「いや、うちは広くていいぞ!」 こいう人たちのところには行かず、
宿は自分で探したほうがいい。

それをわかってきてたので

ノーセンキューと言いながら
通り過ぎる。

まあ、もちろん
すんなり通してはくれない。
あの手この手で足を止め、
営業をかけてくる。

そんな中一人の男が 「このペンをあげるよ!」
とペンを差し出してくれた。

くれ!と言われることはあっても
あげると言われたことはない。 「え?なんで?」 と聞くと 「インドでは友達に
ペンを送る習慣があるんだ。

だから僕たちはこれで友達。

な、うちの宿に泊まりなよ。」 新しい・・・ が、

僕はペンを突き返し
「ノーセンキュー」
と拒んだ。

するとその瞬間
男は流暢な日本語で
一言 「なんでやねん!」 これには思わず笑ってしまった。

タイミング最高!

まいったまいった。
OK!
あなたのところに泊まるよ。

拒否してるところでも
笑いがあるとね
扉はひらくんだよね。

242【終わらせ方】

あれやらないと、これやらないと。でも終わらない。そう思って焦ってしまうことがある。終わりが見えなくて、手がつけられないようになっちゃうんだ。早くやらなきゃ。から、いつかやらなきゃ。になって、そういえば、そんなこと言ってた時もあったなー。とやらなくなっていく。

まず、始めよう。
たったひとつ言えることは、
あたふたしても、やり始めなければ
いつまでも終わらない。

物事を終わらせるには
まず始めよう。
やり始めたら、いつか終わるんだ。

241【朝日】

朝、目が覚めたら一番最初にすることがある。それは、カーテンを開けて、太陽に向かって拝むこと。「太陽さん、エネルギーをありがとう」人の身体って、生理学的に、太陽の光を浴びると目が覚めてくるそうだ。それは太陽が昇ったら朝、という太古から遺伝子に刻まれたことなんだろう。まだ眠たくても、これをやると身体が起きてくる。

まだ太陽が顔を出す前から、
空は明るくなり、
雲は光を反射して黄金に輝きだす。

払暁の空は尊さすら感じる美しさだ。
何が美しい芸術作品を見るために
遠くへ行くことが出来ないなら、
世界中の誰かの元にも訪れる
太陽の登場に立ち会おう。

自然と手を合わせたくなる
神々しさがある。

毎日当たり前にあることのようだけど
改めて考えると
すごいこと。
毎朝奇跡だよな。

すごいなー。
すごいなー。
ありがとう。
ありがとう。

感謝と感動から始まる朝は
氣持ちいい。

240【普通】

あの人は普通の人だよ。あの人は普通じゃないよ。「普通」ってなんだろう?ずーっと、疑問に思ってた。例えばクラスに40人いたとする。自分を除いて、他の39人のことを普通の子だと思うか、そうじゃないか。そんなことを聞いたら何人に普通とつけるだろう?そして、他の39人全員から、あなたは普通という回答をもらう子は何人いるだろう?それがもし少数なら、それ自体が普通から離れてしまうんじゃない?
普通って、どこにあるのかな。

239【文字の上に文字】

その日のまとめをしよう。僕が話してることのメモをとるのに、その子は手近なチラシを取った。普通はさ、チラシの空いてるところにメモを書くよね。その子はね、文字の上にメモを書き始めたんだ。ええー!!僕は衝撃だった。思わず突っ込んだところ、「色違うから読めるじゃん」いや、そうだけど。そうだけど、、、思い付きもしなかった。

僕はそれから
テキスト上にノートをとり
その文字の上に
メモを書くようになった。

色んな色を使って書けば
確かに読める。

文字をキャンパスの背景に加えたら
テキストの狭い空白から卒業して
全面にのびのびとペンを広げられる。

縛られてたのが自由になった感覚だ。

こんなふうに書くなんて
僕の当たり前の中にはなかった。

常識を覆されるのは
なんて楽しい発見なんだ。

238【ジタバタ】

少年時代大好きだった漫画『ダイの大冒険』。その中で記憶に残るシーンがある。世界が魔王軍に襲われ、戦っているが、魔王に打ち勝つ手立てなどないのではないか?いまさらジタバタしても何も始まらない。と大臣たちが嘆き、おろおろする中、勇者アバンが言った。 「何言ってるんですかみなさん‼︎」
「何もしなければまさに何も始まらないでしょう?」
「ジタバタしか出来ないなら方法はひとつ・・・!!」 「みなさん!
ジタバタしましょう‼︎」 ジタバタするしかないときは
何も出来ないときじゃない。

まだジタバタできるんだ。

何もしなければ何も始まらない。
って台詞はまさにその通りだ。

何も出来ることはない、
そう思うときこそ、
ジタバタでも、悪あがきでも
何かやってやろう。

237【ベクトル】

「あたなのために言ってるの。」そうやって言うとき、本当はどっち?本当に相手のため?本当は、自分が言いたいから。自分がそうして欲しいから、言ってることはないかな?反対に、言わなかったのはなんで?これ言うと相手を傷つけてしまうかもしれないから。それは本当?本当は、自分が嫌われたくなくて言わなかったのではないの?

相手のためにと言いながら、
自分にベクトルが向いてるときがある。

僕はベクトルは向いてる方向に
正解はないと思う。

あなたのためにが正しいことも
自分のためにが間違ってるなんてことはない。

ただ、
自分はどっちのベクトルを向いてるか。
そこに正直にいかないと
どこかでほころびが出てくるんだ。

自分が一番知ってるから。

相手のためにと
言い聞かせるくらいなら

いいんだよ、自分のためで。

あたなの思いと
言動は一致してる?

ベクトルの向きに正解はない。
自分の本当の向きでいいんだ。

さぁ、今言おうとしてること
ベクトルどっち?

236【ラオス警察】

バックパッカーでラオスを訪れていたときのこと。

その日はちょうど旧暦の正月で、ピーマイラーオと呼ばれる3日間の正月行事で盛り上がっていた。

そんな中事件は起こった。

私がパスポートをなくしてしまったのだ。

海外でパスポートをなくすのは、一大事だ。

急いで警察署に駆け込んだ。

窓口に人はいなく、

1階のホールで何人かが机を並べていた。

「すいません、パスポートを

なくしちゃったんです!」

「それは大変ですね。

ただ、すいません。

今日はお正月で、

我々はこれからパーティーなんです。

明日来てください。」

え!?

あっけに取られた。

「確かにお正月から

大変申し訳ないのだけど

パスポートはとても大切なのです。

届いたら連絡して欲しいので

紛失の手続きだけでもしたいんです。」

「そうですよね。

わかります。

わかるんですが、、、

今日はこれからパーティーなんです。」

警官は、申し訳なさそうに

「トゥデイ、パーティー、

ピーマイラーオ、ピーマイラーオ」

と繰り返した。

これ日本だったらないよなー。

困ったー。

しぶしぶ宿に帰った。

でも、少したって、

そのゆるさいいなって思った。

正月でも職務は全うしなければならない!

という思いがあったんだな。

そのゆるーい感じが

この国の好きなところだ。

だからラオスに一ヶ月もいたんだと思う。

焦ってた氣持ちが、

なんか、ホッとした。

僕もその日は

パスポートのことは忘れて

正月の祭りを存分に楽しんだ。

(パスポートはそのあと無事に見つかったよ)