225【今、すぐ、即行】

225【今、すぐ、即行】
倫理法人会に入ったのは、早起きをしたかったから。というか、ただそれだけだったので、最初は倫理には興味はなかったんです。
ですが、毎週栞を読んでると、だんだんと言葉が心に入っていきました。特に響いたのは、17カ条の1つ目です。
「今日は最良の一日、今は無二の好機」

何かをやるなら
今日が最良
今が最高なんだ。

今やる!
すぐやる!
即行やる!

これを意識して生きるようになりました。

例えば
ご飯作って食べたあと
洗い物めんどくさいな。
あとにしようかな。

いや!今やろう!

そういえば、
今年中にやろうって思ってたのに
まだやってないことあるな。

よし!今日やろう!

そうやって

あとで。

いつか。

って

先延ばしにしてきたことを

どんどん達成していきました。

今やる!
すぐやる!
即行やる!

これを繰り返してると

あるとき

「今を生きてる」

って感じたんです。

過去を悔いたり
未来に先延ばしにしないで

今この瞬間を生きてる!

って。

栞にもありました。

今を失う人は、一日を失う人
今日を取り逃がす人は、一生を取り逃がす人

いま!すぐ!即行!

氣づくと同時に行うことで、

今を、
今日を、
そして一生を、

この手で掴むことが出来るんだ。
と知りました。

「今日は最良の一日、今は無二の好機」

この実践を通じて
今を生きてる!と
感じられたこと。
それが私の、倫理体験です。

新宿区倫理法人会
第1745回経営者モーニングセミナー
会員スピーチ原稿より抜粋

224【真の道】

全てに感謝をする生き方。それは素晴らしい人生だと思う。生きてれば色んなことと出会う。それをどう受け止めるか。
嫌なことと出会っても、普段の私の人間関係のあり方が今を引き起こしてるんだ、と受け止める。
怪我や病氣も、自分の身のほころびから出たもので、それを教えてくれる大切なメッセージだ。与えてくれて、ありがとう。

そうやって、謙虚に受け止め
全てに感謝を捧げる。

これこそ真(まこと)の道。


・。


・・・。


・・・・・。


って、出来るか?

そんなこと。

全てに感謝。
それは素晴らしい

素晴らしいけど、

僕はそれは
仏の道、神の道、聖人の道だと思う。


人だったら、

ムカつくじゃん。

なんで私が!?
って思うじゃん。


ひどいこと言われて
嫌なことされて

それでも感謝って。。。


もちろん、

怒りに任せて
攻撃のコミュニケーションを
するかは別問題だし、

いつまでも許せなくて
怒りに支配されて人生を送るのは
もったいないと思う。

でもね、
自分の感情を殺して感謝しようって
思うなら、
いらないよ!


嫌なことをあって、
ひどいこと言われて
辛い目にあって
本当はどう思う?


怒られて、罵倒されて
頭を下げながら

「うるせーなこのおっさん」


出来るところ見せつけてられて
「わざわざ教えてくれてありがとうね」
って言いながら

「ナメやがってこの若僧が!」


そう思ったら

仕方ないじゃない。

それが人間だよ。


全てに感謝!っていう生き方を目指して

でも目の前のことに、
ムカついて、
感謝なんて出来るかー!
って
苦しんで、悲しんで

思いっきり遠回りして

時間がたって

まぁ、そうだな。
あのおかげで今がある。

有難い。
と思える時が来て

ようやっと感謝に変えられる。


そのまわり道こそ、
私の思う
真の道。

223【宿る想い】

日常の中にあるもの。それらはいつか、誰かによって生み出されたもの。どんなきっかけが、どんな想いが、どんなドラマがあったのだろう?そこに意識を向けると、世界が変わって見えてくる。

例えばガラス。
日常のあらゆるところにある。
こんな透明な物質が出来たとき、
人はどれだけ感動したのだろう?

氷のように溶けたりしないで、
水晶や、琥珀のように
色が入っていない。

無色透明のガラスが出来るまで
どれだけの努力を重ねたのだろう?


またあるとき、
レストランで出されたお皿に
ちょっとした模様があった。

量産品だから、費用はかけられない。
でもなんの模様もないのは寂しい。

このお皿をデザインした人は
限られた費用の中で
ちょっとだけ高級感を出せるように
このデザインを考えたんだろう。
誰が使ってるところを想像したのかな?
デザインを考えてる時
どんな氣持ちだったんだろう?


この絨毯。
繊維から絨毯を作る技術って
どれだけの歴史を重ねてきたんだ。
糸の生産、加工、機械化に
いたる歴史の賜物だ。

そして
この色を出せるようになるまで
一体どれほどの人たちが
岩から顔料を削り
花を潰して色を取り
化学が発達してからは色を作り出し。

もっと鮮やかに!
もっと美しく!
職人たちが
氣の遠くなるような歳月と
試行錯誤をして作り出してきた。


この道も
あの店も
この服も
あのビルも
この商品も
あの食べ物も
この音色も
あの色も
このサービスも
あの仕組みも

それを、作った人の想い
それを育ててきた人の想い
それを受け継いできた人の想い

毎日、同じ道を歩いても
そこに目を凝らすと
世界は、想いに溢れているんだ。

222【洗濯とお風呂】

3歳くらいのときかな。洗濯を見て、そしてお風呂に入って、この2つにある疑問を持った。同じ洗うなのに、なんで分けてるんだろう?
お風呂で身体も服も洗っちゃえばいいのに!
そうすれば1回で済むのに!

すごい思いつきだと思って騒いだ。
絶対そのほうがいいから、
服を着たままお風呂に入る!

親は、はいはい、
と僕を服着たままお風呂に入れてくれた。

はーい、身体洗うよー。

石鹸を泡立てて、
身体に近づける。

よし、これで僕のアイデアのすごさが
証明されるぞー!

得意げだった。

そして、石鹸が
服に付いた瞬間の衝撃!

あ!!

身体が洗えない!!

服は石鹸で泡泡になったけど、
身体に到達しない。

そして仕方なく
服を脱いで
ふつうにお風呂に入ったんだ。


服と身体は一緒に洗えない。
考えると当たり前なんだけど、
3歳の僕は分からなかった。

でも、やったらわかった。

あのとき、
親は無理だよ!って
言葉で教えないで
はいはい。って
服のまま入れてくれた。

服を着てたら身体が洗えないでしょう
と言葉で教わったら
もしかしたら
そーかー。と
なんとなくわかったかもしれない。

けど、
やったからこそ
強烈にわかった。

どうしようもないくらいに
わかった!

あのとき
何事も
やったらわかるんだと知った。

頭で考えるよりも
言葉で教わるよりも
やったらわかるんだ。

221【風邪ひかない教】

季節の変わり目や、寒い季節には風邪が流行るよね。けど僕は全然ひかない。なぜなら信仰をもっているから。
その名も「風邪ひかない教」
教祖は私。信者は私。本殿は私の肉体。
そして教義は風邪をひかないこと。
 
これを信仰してから風邪ひかなくなった。
敬虔な信者なので、信仰が厚いのです。
 
ただね、問題はたまに
本当にひいてしまったとき

教義に反するから、除名になるのです。
そうすると私しかいないから
我が教団崩壊の危機!
 
しょうがないので
「風邪はひかないけど、1年に1回ならひいていい教」
というのに変えたら
本当に1年1回に
ひくようになってしまった。

言葉の力が働いた。

これはまずい!
と再び「風邪ひかない教」に
直したのです。
 
 
解散したらまた作ればいいんです。
 
敬虔さも大事だけど
緩さも必要だよね。
 
そうして、
そういえば最近は全然ひいてない。
 
信仰、強い!
 
 
 
自分のやりたいことがあるなら
深く信仰してみよう!
 
きっと実現するよ。

 
ちなみに
風邪ひかない教の信者は募集していません。
私が風邪ひかないための、私だけの
排他的教団なのであしからず。

220【舞台】

映画『THIS IS IT』の中でマイケル・ジャクソンが言っていた台詞が心に残る。
「本当の自分はどこにあるの?と聞かれることがあるけど、舞台の上が本当の僕なんだ。」

普通はね、舞台の上は演じる場所。
本当の自分とは舞台を降りたときの
素の自分。
それが当たり前だと思う。

でもマイケルの言葉は違った。
この言葉が胸を打った。

僕もそうだと思った。

自分が生きる場所が
舞台の上なら
舞台の上でこそ
本当の自分を生きられるんだ。

219【最高】

自分たちの組織やチームを愛し、賞賛できることは素晴らしいことだと思う。
自分たちは最高!それを言える仲間がいるのは、それこそ最高だよね。
でもある時、自分の中に何か違和感を覚えた。それはいつの間にか、「最高」が「正しさ」に切り替わっていたんだ。

自分たちが最高なんだから、
自分たちのやり方が正しい。

正しさは反対を生み出す。

違うやり方はよくないよね。
私たちほうがいいよね。
こうじゃないなら間違ってるよね。


例えば
自分たちが仲が良かったとする。

それは素晴らしいこと。

でも正しいのか?

もめてる他の人たちを見て
よくないと思ってる?

逆の立場から考えると
こう反論できないだろうか。

人と人だよ。
みんなが仲良しって、ある?

本当に本音でぶつかった?



自分たちは正しい。
他は間違ってる。

それって最高?

本当の最高は
I’m OK.
You are OK.

私たちも最高だし
あなたたちも最高!

ではないだろうか。


自分たちのこそ最高!
その心は素晴らしい。

けど、
いつしか、その最高が
排他的な正しさに
すり替わっていないか
常に心に問いかけよう。

218【一歩前】

学生時代は総合格闘技をやっていた。相手と間合いを取り合い、突き、蹴り、投げ、関節をキメて相手を制する。決めの一撃が入ると、「一本!」旗が上がり勝利を掴む。
打つことがあれば打たれることもある。
相手に間合いを盗まれた瞬間、
突きや蹴りが飛んでくる。
 
まずい!
打たれる!
拳は一瞬で顔面に迫ってくる。
 
もう
払うことも避けることも間に合わない。
 
それがわかった瞬間、
たった一つだけ逃げ道がある。
 
 
それは
前。
 
 
ぐっと前に出る。
 
 
そうすることで、
相手の腕が伸びきる前に拳が当たり
突きの威力を殺せる。
 
 
後ろに逃げたら
相手の腕が伸びきるので
勢いは殺せるんだけど、
重心が後ろにあるから
拳があたったときに首がはじかれてしまう。
 
そうすると
一本を取られてしまうんだ。
 
出る事で
受け止める重心と覚悟で
相手の拳を食らっても
揺るがない。
 
「不十分!」
決めの一撃にはならず
旗は上がらない。
 
 
ここはもう避けれない!
その瞬間
 
逃げ道は後ろではなく
一歩前にあるんだ。

217【インドの花】

20代前半、バックパッカーで旅をしていたとき、インドのヴァナラシで一人の少女と出会った。8歳か9歳くらいの物売りの女の子。花とロウソクをガンジス河に流しませんか。と売り歩いていた。
 
2ヶ月間東南アジアを旅をしていて、
正直物売りにはうんざりだった。
特にインドに入ってからはひどかった。
「バクシーシ、バクシーシ(お恵みを)」の嵐。
 
どうやってこの旅行者からお金を取ろうか
あの手この手を使ってくる。
向こうも生活かかってるから、
しつこさややり方が半端ない。
断るだけでも労力を使う。
 
もう辟易していた僕は
「お金は持ってない」とウソをついた。
ガンジス河を見に来ただけだから、
貴重品はホテルに全て置いて来た、と。
 
さすがに払うお金を持ってないなら、
その少女も諦めるだろう。
 
 
そう思ってたら、
少女はこう言った。
 
「あなたは遠くから
旅をして来たのでしょう。
これは私からのプレゼントです。」
 
そう言って売り物の花を一つ
プレゼントしてくれた。
 
 
僕は、あっけに取られた。
 
みんな、むさぼろうとしている人たち
だと思い込んでいたのに、
 
思いがけない優しさに
頭が止まってしまった。
 
 
実はお金を持っていることを
言い出せないまま、
もらったロウソクに火を灯して
ガンジス川に流した。
 
 
その後、僕はその少女を探したけど
見つからなかった。
その商売を取りまとめる
人にも会って
少女を探してるって言ったけど
わからなかった。
 
 
それからは
違う子どもに、同じ商品を売られたら
必ず買ってあげた。
 
2個買って、1個は自分に。
1個はその売っている子どもに。
これは「あなた自身のために」
と渡した。
 
その行いが、いつか
自分がウソをついた少女へ
届くよう祈りを込めて。
 
 
インドの喧騒の中で
いつしか荒んでしまった心。
 
その心を
少女は優しさで包んでくれた。
 
その子たちの売っている花は、
今日もガンジス河を流れている。

216【対話】

自信がなくて、一歩が踏み出せないときがあった。
そのとき自分の中で、どうしたらこの勇氣が湧くだろうって考えて、
学生の頃にうけた、サクセスサークルというのを思い出した。
未来の自分を想像して、体験してるように感じるというワークだった。
 
そうだ!
この自分が選ぶ未来の自分だったら、
解決してるはずだ。
よし、未来の自分に相談しよう!
 
思い立って、
人が来ない道の真ん中で、
対話を始めた。
 
今の自分が、未来の自分に相談する。
今の自分が言う番が終わったら
一歩進んで振り返って
未来の自分から今の自分に
アドバイスする。
 
それを
ずっと一人でやってみた。
 
今「僕、今自信がなくて
 一歩が踏み出せないんです。
 そういうときありましたか?」
 
未来「いやー、わかるよ。
 でも、今成幸した自分からみると
 そのときの一歩が
 すごく自分を変えたんだよね。」
 
今「でも一歩が踏み出せないんです」
 
未来「大丈夫。未来の俺を見てみろ。
 今成幸してるだろう?
 できるよ。というか今それがあるから今の俺があるんだ」
 
今「できた自分がいるんですね」
 
未来「そう、できた自分がいる。
 大丈夫、僕を信じて」
 
そんな会話をずっとしていた。
 
そうすると、自分の中で、
 
そうだよな。
できるよな。
よし!
って氣持ちが高まって行って
行動することが出来たんだ。
 
 
もしも、自分で悩んで
これきついな、無理だなって感じたとき、
 
未来の自分を連れて来てあげよう。
 
そして、
その未来の自分と対話しよう。
 
僕はこの方法で、
今の自分に、
ものすごい力をもらった。
 
 
未来の自分を味方につけること。
 
それが、
「今」の自分にできる力なんだ。