【フォーカスを変える】168

いつも歩く道。通学路、通勤路。僕は同じ道を歩くとき、違う見方が欲しくて、フォーカスを変えてみる。例えば今日は「赤いもの」にフォーカスを当ててみる。そうすると、今まで目に入らなかった赤い景色が広がる。

あんなところに看板があったんだ。
こんなところに
鮮やかな花があったんだ。

目には入っているけど
意識していなかったから
ないのと同じだったものたちが
人生に現れる。

今度は青いもの、黄色いもの
四角いもの、丸いもの
とんがったもの、ぐるぐるしたもの
高いところにあるもの、地面の模様
動いているもの、止まっているもの。

目だけじゃなく
五感も使う。

低い音、高い音
車の音、鳥の声
通りの香り、飲食店の香り
頬に当たる風、空氣の寒暖

フォーカスを変えると
何百回、何千回歩いた道にも、
氣づかなかった出会いが訪れる。

新たな発見が
毎日の同じ道を
冒険に変えてくれるんだ。

【これは私の問題だ】167

この前カフェで注文をしたら、店員さんが間違えた料理を持ってきた。僕は、これ頼んだのと違うよー。と伝えて、運び直してもらった。そのとき、自分の心の反応が、ある言葉を聞く前と違っているのに氣づいたんだ。

前だったら、
「もー、ちゃんと仕事してよ!」
って思ってたと思う。

この時は、最近聞いている
鴨頭嘉人さんの言葉が響いた。
「これは私の問題だ!」

起こってる出来事を
自分の問題、自分の責任ととらえる。

店員さんが間違えたことは
僕のミスだ。
僕はこれを防ぐとこが
出来なかったろうか。

そういえば店員さんは
僕が言った注文を、聞き直してた。

注文の取り方自体
慣れてない感が出てた。

今日初日だったのかもしれない。

そのことに氣づいてあげれば、
その人のことをもっと見てあげれば

もっとゆっくり、ハッキリ
注文を繰り返してあげられた
んじゃないか。

そうしたら間違わずに
済んだんじゃないか。

この人が自信を失わずに、
どうしたら、接客の楽しさを
味わいながら仕事が出来るだろうか?
僕には何が出来ただろう?

そんな想いが浮かんできた。

それは
「これは私の問題だ」
という考え方を知ったからだ。

知らないまま
「ちゃんとしてよ!」
と思うよりも

今の感情のほうが愛おしい。

この在り方によって
自分の思考、行動の範囲が
広がったんだ。

【どんな意味】166

出来事が持つ意味を考えるよりも大切なことがある。この前こんな相談を受けた。
「面接に行こうとしたら、履歴書を忘れちゃったの。これってどんな意味があるのかな?その会社には行かないほうがいいってことかな?」
僕は答えた。
「意味なんかないよ。
大切なのは意味を探すことではなく、
その瞬間あなたが思った感情だよ。

『行かないほうがいいのかな?』
って思った、その瞬間の感情。

その会社には、自分の中で
ちょっとひっかかるとこが
あったんでしょ?

もしどうしても行きたいと
思っていたなら
その瞬間
『この障害を乗り越えろってことだな』
という意味にとらえたはず。

でも忘れた事に氣付いた瞬間
『行かないほうがいい?』
って出てきた。
その感情を大切にして」

意味などは後付けでどうとも出来る。

「その瞬間、どう感じたのか?」

その感情を大切にしていこう。

【免許講習】165

先日免許証の更新で免許講習を受けてきた。免許講習というのは、教室にいればよくて、終わったらハンコをもらって終わり。聞く方も、話す方も、形式だけ。そんな思いで僕はいた。その日の講師は、神田運転免許センターの白石さんという方だった。

定年間近のその警察官のお話に、
僕は胸が熱くなった。

「交通事故がいかに悲惨なものか」
「この世から交通事故を無くしたい」

その切なる想いが詰まっていた。

こんな志を持った人が警察官がいるなら
日本は安泰だ。
そう思えるほど、
白石さんの講習に感動した。

免許講習は話す内容が決まってる。
きっと何度も同じ話をしているんだろう。

聞きたくて来る人なんてほぼいない。
だんだんやる氣もなくなって
マンネリ化していってもおかしくない。

そんな中で、素晴らしい免許講習だった。

決まった内容、毎日の同じことでも
魂を込めることで
大切なことを伝えられるんだ。

【旅をする食事】164

僕は食事をするときに、旅をすることがある。食べ物がここまで来た旅の道のりを一緒に堪能するんだ。これは衛藤信之先生から教わった。

日本で育ったの?
それともはるか大陸の果てから
やってきたの?
機械化された巨大なプランターの中で
育ったの?
それとも日本の農家で
丹精込めて作られたの?
作った人は覚えてる?

どんな想いで作られて、加工され
商品化され、ここに来たんだろう?

それを想像しながら食事をすると
食べ物の向こう側が見えてくる。

歴史の旅をすることもある。

例えばホットドッグ食べながら思う。

ソーセージは移住者によって
ドイツからアメリカへ海を渡り

ケチャップの原料であるトマトは
500年前にアメリカ大陸から
ヨーロッパに渡ってきた。

海を反対側から渡った二つの食材が、
古代メソポタミアで原型が生まれ
エジプトで改良された
パンに挟まれて
日本へと伝わって来た。

ただのホットドッグに
なんてロマンチックなドラマが
あるのだろう。


耳を傾ければ、
命が今までのストーリーを
イメージさせてくれる。

その場にいながらでも
たった一度の食事で
歴史を、世界を、
旅することが出来るんだ。

【どうやったら出来るか】163

何か目標をたてても、出来ない理由が出てくるときがある。「時間がないから」「お金がないから」「自信がないから」出来ない理由を考えたら、すごい能力を持った僕たちの脳は、納得のいく「出来ない理由」を答えをたくさん導き出してくる。

だから僕は、
次の言葉を毎日唱えるようにした。

「出来ない理由は考えるな。
どうやったら出来るかを考えろ。」

繰り返し唱えることで、
日々の思考にまで落とし込む。

それを続けているある日
ポスターの作成を行うことになった。

僕はデザインなんて出来ないし、
リミットまでほんの数日しかない。

どう考えても出来ない。

いつもならそこで終わっていた。

でも、毎日唱えている言葉が頭に響いた。
「出来ない理由は考えるな。
どうやったらできるかを考えろ。」

その瞬間、脳細胞は虹色に輝き出す。

出来ない理由が消し飛び、
出来るための方法が降りてくる。

「デザインが出来ない。」

だったら出来るようになればいい。
出来る人に教わればいい。
フォトショップとイラストレーターを覚えた。

やり始めたら、
必要な時間が見えてきた。
全く間に合わない。

「時間が足りない。」

でも、常に質問が頭に響く。

どうやったら出来る!?
どうやったら出来る!?
どうやったら出来る!?

虹色の脳細胞から
答えが降りてくる。

やらなくていいことを割り出せ!
やりながらスキルUPしろ!

そして、最初無理でしょ!
と思ってた目標を無事達成できた。

考え方を変える。
というのは大変のように思えるけど
実は簡単なんだ。

脳への問いかけを変えるんだ。

たった一つの質問で人生は変わる。

「どうやったら出来るか?」

【滑り台】162

大人になって、小さい頃行ってた保育園に遊びにいったときのこと。その保育園では毎月、誕生日を迎える子どもに、逆上がりなど最近達成したことをみんなの前で披露させていた。行ったときはちょうどその日だった。
披露する園児の中に、3歳位の男の子がいた。
彼はレゴで何かを作ってきた。
なにかよくわからない形をしていた。

「○○くん、何を作ったの?」

「イルカの滑り台!」

僕は衝撃を受けた。
イルカの滑り台?

その発想はなかった!!

もし、「何か独創的なものを作って」
とレゴを渡されて
どれだけ時間をかけても
僕には出てこない発想!

だって大人の答えはこうだ。
「イルカは滑りません」
それでおしまい。思考は止まる。

その子が、イルカの滑り台と言った瞬間

滑り台を滑って
ピョーンと飛んでいるイルカが
イメージできた。

すごい。
子どもの発想は、
僕らの枠を外してくれるんだ。

子どもの心に学び、
自分の子ども心を呼び覚まそう。

枠を外し、心で遊ぼう。

【今日できる】161

最近流れている曲の曲名が心に響いた。乃木坂46の『いつかできるから今日できる』作詞した秋元康さんが伝えたいメッセージなのだろうか。「いつか出来る。」人はそう思いがちだ。いつかやりたい。いつかやるんだ。「いつか」、「いつか」、「いつか」
先延ばしにするのは得意。

でも「いつか」こない。

僕の好きな衛藤信之先生が
ずっと前に聴いた講演で話していた。

「Sunday,Monday,Tuesday,Wednesday,Thursday,Friday,Saturday.
いつか、Somedayは一週間の中にない。
どれだけ週が巡って月日が流れても
いつかは永遠に来ない。」

いつかが来ないなら、
やるなら「今」しかない。

今、この瞬間。

宇宙の法則は常識とは逆なんだ。
いつかが来るのを待つのではなく
今やるから、
いつかと思ってた日が来るんだ。

つまり、曲名の通りになる。

『いつかできるから今日できる』
深い言葉だなぁ。

【積み重ね】160

日常内観を始めて数えると5年経っていた。その間、1日分も欠かさず行って来た。内観やった人はわかるだろうか。あの氣づきを、5年間味わえるんだ。
そのおかげで考え方に大きな変化が訪れている。

毎日やることは同じことだ。
3つの質問だけ。
それを繰り返し、繰り返し。

「繰り返し。」
日常がそう思えて、
辛い人がいるかもしれない。

朝起きて、ご飯を食べて、
仕事へ行って、家族と話して、
お風呂に入って寝る。
毎日が繰り返し。

そう思っていたら、
本当にそれだけで終わってしまう。

でも、毎日は積み重ねだ。
昨日と同じ1日はない。
昨日に今日を重ね、今日に明日を重ねる。
変化が見えにくくても
確実に、人生は重ねられている。

ここぞというときに
力を発揮するのは
その積み重ねたものなんだ。

毎日を繰り返しと嘆くのではなく
毎日の積み重ねの上にある
今日を生きよう。

【繰り返し】159

どんな大切な教えでも、一度聞いただけではなかなか覚えられないし、簡単には変わらない。だから、人生にとって大切と思ったメッセージは、毎日繰り返し唱えるようにしている。飽きてきても、言えない氣分の日でも、毎日。
何ヶ月も続けることで意識に少しずつ変化が訪れてくる。
それでも、パッと
いつものパターンが出てしまう
ことがある。

「毎日言ってるのに、出来てない。」

そんな感情になるが、また氣づく。

毎日繰り返してなかったら、
その感情すら出てこない。

少しずつ、変化は起きてるんだ。

「継続は力なり。」

何度も何度も繰り返すことで、
言葉は自分の一部になっていくんだ。