【閃光のように】158

思春期の頃の思い出のマンガ『ダイの大冒険』。それに出てくる魔法使いの少年のポップが好きだった。弱虫の少年から、壁を乗り越えて成長していく姿に、何度も何度も自分を重ね合わせた。そして物語の終盤、ポップはマンガ史に残る名台詞を唱える。
魔王によって、
地上があと5分で滅びてしまうとき、
全員が、絶望していたときに、
ポップは一人立ち上がり、叫んだ。

『残りの人生が50年だって5分だって同じ事だ‼︎
一瞬・・・!!
だけど・・・
閃光のように・・・!!
まぶしく燃えて生き抜いてやるっ!!
それが俺たち人間の生き方だっ!!
よっく目に刻んどけよッ!!!
このバッカヤローッ!!!!』

ダラダラの50年の人生よりも、
5分の輝きが一生を変えることがある。

僕はこの『閃光のように!』
という台詞が心に刺さって
大事な場面で何度も心に問いかけてきた。

この5分を、閃光のように生きたか?
全てをかけたか!?
命を燃やしたか!?

閃光のように生きるとき、
生み出されるのは
命の光。魂の炎。

その光熱を浴びたなら、
心奪われ、人生が変わる。

僕は人の放つ閃光で
人生を変えられてきた。

たった5分でも!
閃光は全てを変える力を持っている!

積み重ねてきたものを、
今この瞬間!魂を燃やして!
解き放とう!

一瞬、だけど、閃光のように!!

【怪我】157

先日、ついによさこいに復帰することができた。手術をして、リハビリをして、練習を重ねて戻れた舞台。今回、手術のきっかけになったのは年明けに怪我をしたことだった。
肩に脱臼癖があった僕はいつも不安を抱えて踊っていた。手術するしかないのはわかってた。けどそうすると、しばらく踊れなくなってしまう。
復帰が間に合わないんじゃないかと
ためらっていた。

でも
あの怪我のおかげで
決心がついた。

タイミングも
本当によかった。

もし早く手術をしていたら
踊りの振り落としに参加できず
もっときつかった。

もしもっとあとで、
祭りの直前に怪我をしてたら
全てが台無しだった。

最高のタイミングで怪我をした。

導かれてるとしか思えない。

あのとき怪我したことに
感謝の氣持ちでいっぱいだ。

ありがとう!!

アクシデントがあっても
それをどう活かすか。

受け取り方を変えることで
見え方が変わる。

人には、起こった出来事を
感謝と希望に変える力があるんだ。

【感動】156

生きてると、感動することがいっぱいだ。素晴らしい体験をしたとき。美しい景色を見たとき。人の優しさにふれたとき。日々の生活の中も、目を向ければ感動に満ちている。感動するってこはそれ自体が、素敵なことだ。
「感動」という言葉は「感じて」「動く」と書く。

感動して、それを行動に変えるから
人生が変わるんだ。

どんなに素晴らしい出会い学びも
そのあと動かなければ、
何も起こらない。

それは感動したのではなく
ただ感じただけなんだ。

心に感じたならば
行動に移そう。

発信する。
実践する。

人は、
動くことでしか伝わらない。

いいと思ったら、
すごいと感じたら、

行動しよう!
伝えよう!

それが感動するってことだ。

【磨く】155

「人は人で磨かれる」という言葉がある。その通りだと思う。僕もたくさんの人に出会って人生が変わってきた。けど、この言葉にはもう一つの意味があると思うんだ。
石に例えるなら、上流ではゴツゴツしていて、下流に運ばれるまでに他の石にぶつかって丸くなる。
流れて行く間に
他に何の石にも出会わなければ
石は磨かれずに下流についてしまう。

この話を見ると
たくさんの石に出会えば
磨かれると思ってしまう。

実は石は上流にもたくさんある。
そこでたくさんの石と
出会うことは出来るんだ。

でもきっと、それだけじゃ
ゴツゴツしたままなんだ。

下流に行かなかきゃ。
流れて行かなきゃ。

自分が動くんだ。

人は人で磨かれる。
出会いだけじゃない。

人と出会い、
動くことで、
磨かれる。

【僕は来ました】154

京都清水寺。清水の舞台で有名なあのお寺には、皆の知らない秘密の場所がある。僕は5年前、重富先生に連れて行ってもらった。離れから入り、エレベーターを延々降りて行った先には。。。
外からは想像できないほどの
巨大な地下空間があった。

運慶と並び称される伝説の仏師
西村公朝
その空間には
彼の最高傑作が納められている。

有限を無限に変える世界。
時空を超えて魂に響く深淵。

僕はそこで
清水寺中興の祖とされる
高僧とお会いした。

そこでの会話は、
今でも一言一句覚えている。


僕はそのとき悩んでいた。

そしてそれを問いかけたが
全く応えてくれない。

何を聞いても
応えてくれない。

僕は自信がなくて
不安で辛くて怖くて

我慢できなくなって
叫んだ。


「でも、ぼくは来ました!
あなたに会いに、
京都まで来ました。」


その方は初めて笑った。

「それだ。行動こそが、結果である」

心が晴れたのを覚えている。


どんなにも考えても
思っていても
それだけでは
何も変わらない。

言葉に出して!
行動して!
初めて現実が変わる!

動け!
進め!

行動こそが結果を作る。


30日チャレンジお付き合いいただき
ありがとうございました。

【米寿の祝い】153

【予祝】152を書いていて思い出した。6年ほど前に、友達にすすめられて自分の米寿の祝いの挨拶原稿を書いたんだ。当時28歳。60年後、自分の米寿の祝いに集まってくれた人たちを前にスピーチをする。まさに予祝だ。

会場はどこかのホテルの
ホールとかを貸し切って
著名人とか、各界の大物を招いて
スピーチをしてるイメージだった。

「お集まりの皆様
ありがとうございます。

私の米寿の祝いに
こんなにもたくさんの方々に
お集まりいただき光栄です。

20代の若い頃から、座右の銘は
「桃李成蹊」としておりました。

今日まさにそのように
生きてこられたのだと
人生を振り返り愛おしく思います。

今日お越しいただいた方々は
私を慕って集まってくれました。

今日の主役は私であると
皆様お思いでしょう。

私はそうは思えないのです。

私がなぜ
今日この日を迎えられたのか。

なぜこのような素晴らしい会を
開いていただけるようになったのか。

なぜ皆様にはるばる足を
お運びいただけたのか。

それは
あなたに出逢えたからです。

人は、人で磨かれます。

私が今のようになれたのは
あなたに出逢えて
磨かれたからです。

あなたが
この河端崇史という
人間を作り上げてくれたのです。

このパーティーの主役は
あなたです。

今、祝われている私は
代理にすぎません。

本当は、あなたが祝われる場です。

あなたが素晴らしいから
この場があるのです。

私のお祝いのことなどは
忘れてもかまいません。

あなたは素晴らしい。
あなたは素晴らしい。
あなたは素晴らしい。

この一点をどうか忘れないで
いただきたい。

こんなにもたくさんの人が
祝われている場所に
いさせていただけることが
本当に有難い。

心から感謝申し上げます。

そして心から祝福させてください。
おめでとうございます。」


あと半世紀ほど。
本当にこんなスピーチが出来るように
もっといいスピーチが出来るように。

生きていこう。


あなたもオススメですよ。

米寿でも、白寿でも皇寿でもいい。

予祝の挨拶、書いてみてください。

【予祝】152

お花見の季節になってきた。桜の美しさを見る度に、日本に生まれてよかったと思う。お花見というと、居酒屋てっぺんの大嶋啓介さんのお話を思い出す。お花見とは本来、予祝の役割を持っていたそうただ。「予祝」。すなわち、「予(あらかじ)め、祝う」

何か始めるときに
すでに達成したときや
手に入ったときの
喜びを味わってしまう。

叶ったかのように
先にお祝いをする。

お花見の季節とは
田植えの時期。

秋の豊作を願って
花見という形です
予祝していたそうだ。

何かを達成したから
喜ぶんじゃない。

喜んで、ワクワクしてるから
結果を現実に引き寄せるんだ。

今年のお花見も
ただ飲んで騒ぐだけじゃなくて
予祝をしよう。

今年の秋
大きな大きな成果を
収穫できた喜びを
先に味わおう。

【目的の共有】151

学生時代、東日本学生拳法連盟の委員長をやっていた。大会の前日には、各大学の手伝い学生を集めて会場の設営をする。各大学からは、だいたい下級生が送られてくる。先輩に言われてやってくるので、まんまりやる氣はない。その学生たちを動かして設営するんだから、なかなか大変なわけだ。

自分の言われた作業が終わると
遊んじゃう。
作業が進まない。

真面目な学生は
一生懸命やってくれるので
不満も出る。

自分が下級生だったころは
2時間半くらいかかってた。

自分が委員長になって
もっと早く出来ないか?

みんなをもっとまとめようて
一致団結しようと思った。

そのためには一つの目標を持つことだ。

どんな目的がいいか?

「素晴らしい大会の会場を作ろう」
という意識で来てる学生はまずいない。

みんなの願いは何か?

それは
「早く帰りたい」
だ。

だから
その目的を共有した。

最初に学生を集めて言う。

「今日は来てくれてありがとう。
みんな、早く帰りたいよね?
俺も帰りたい。
上手くいけば、75分で終わる。
そのためには協力が必要だ。
自分の与えられた仕事が
終わって手が空いたら
俺のところへ来てくれ。」

目的の共有。

そして
目標の時間、
そして具体的な行動。

これらを示すことで
スムーズに作業が進むようになった。

設営は90分以内に
終わるようになった。

みんながバラバラの
方向をむいてては
思うように進まない。

目的を共有したとき
チームの力が最大限発揮されるんだ。

【実れば実るほど】150

僕は唯一手帳に入れて持ち歩いている言葉がある。2012年の新聞にのっていた記事を切り抜いたものだ。歌手の元ちとせさんの心にとめている言葉の記事。彼女が島唄の師匠から言われた言われた言葉。
「実れば実るほど頭(こうべ)をたれよ」

稲穂は、米が実れば実るほど
重さで穂が下がる。
まるで頭を下げているように。

慣れてくると
ついつい調子に乗ってしまう。

上手くいってると
鼻が高くなってしまう。

本当に人間が出来ている人は
成功すればするほど
より謙虚だ。

今があるのは
自分だけの力じゃない。

おかげさま。
ありがたみ。

この言葉は大事な大事な
原点を忘れないように
してくれるんだ。

150回も続けてこれたのは
読んでくれる
あなたがいたおかげだ。
どうもありがとう。

【パイナップル】149

はるか地平線まで真っ直ぐに伸びたハイウェイを、ひたすら走っていた。前方の地平線から道が生まれてきては、バックミラーに映る地平線に消えていく。左右には、小さなブッシュとかなたの山並み。赤茶けた大地の上と、燦々と降り注ぐ太陽の下、車は進んでいく。

広大な南の大地、オーストラリア。

ブリスベンから
フレーザーアイランドへ
つながるハイウェイは、
見たことのない景色だった。

何時間も車を走らせていると
何もない道に突然、
店が姿を現した。

人が食べきれる範囲を
ゆうにこえた
山盛りの果実たち。

車を止め近づくと

店の棚を全部占領して
うず高く積まれた
パイナップルに目を奪われた。

これを食べたい!
指をさして求める。

店のおばちゃんは
白い歯を見せながら
ついてきな!
と店の裏へ案内した。

丸太で作られた椅子とテーブル。

その横に
初めて見た
ズラッーとまだ生えてる
パイナップル


おばちゃんは、
パイナップルを一つ掴むと
持ってたナタでザクっと外した。

木のテーブルの上にデン!
と置く。

そのままナタで
真っ二つにした。

ズン!ズン!

中から黄金の果実が輝きを放ち
汁が音をたてて溢れ出す。


食べな。


そのまま頬張る。

!!!!!!!!

これは!太陽だ!!!

太陽が宿っている!!

熱が果肉となって
光が汁となって

口の中に広がった。

あの時の感動は忘れられない。

13歳のときの
オーストラリアの
あのパイナップルが
人生で食べたものの中で
一番美味しかった。


チャレンジ25日目。
30日あるから、
一日くらい遊んでみたよ。

言葉だけで
美味しさをどこまで
表現できるのか?

食べたくなったかな?