【学んでるのに】108

「学んでるのに出来きない」
わかってるのに、できてない。
そう言って落ち込んでしまう。

わかる。
その心が、とってもわかる。

でもね、

学んでるのに出来ないんじゃない。
出来ないから学ぶんだよ。

出来てないから、学んでるんだよ。

「学んでるのに、出来ない」
って言ったよね。

その言葉に2つの神が宿っているんだよ。

一つ目の神様は
出来てないことがわかっている、
ということだ。

人は自分の立ち位置を知ることで
出発点に立てる。

今の私には出来ない。
そのことをわかっているから
先へ進めるんだ。



二つ目は
「のに」という言葉。

学んで出来てないことに
落ち込むというのは

学んで出来ているという
前提があるから。

学んだことを出来ている。
その自分に向かっている証拠だよ。

「学んでも出来ない」
とは言ってないんだよ。

大丈夫。
大切なのは
自分のいる場所と
向かっている場所。

「学んでるのに出来ない」

この言葉の中に
その二つの神が
宿っているんだよ。

【完璧】107

完璧な人間はいない。

いないのに、
完璧でなければならない。
と完璧を求めてしまう。

存在しないものを追い求めるのは辛いものだ。

完璧とはいわば完全なる円。

完全な円は他の円と
ただ一点でしか接することが出来ない。

引っかかることもなければ
面を接することもない。

どんなに角度を変えても
一点でしかつながれない。

孤独で誰とも理解しあえない存在だ。


歪んだ円ならばどうだろう。

凹凸がちょうど重なるかもしれない。

円にあるまじき直線が
面として接するかもしれない。

角度を変えることで
思いもかけなかった
新しい接点が見つかるかもしれない。

歪んでいるから、
ひっかかる。

歪んでいるから、
つながれる。

歪んでいるから
分かり合える。


完璧な円ほど
つまらなく、孤独なものはない。

完璧を目指さなくていい。

あなたの弱い部分、苦手なこと。
それがあるから美しい。

【助けて】106

苦しいとき、辛いときほど
人は自分の殻に閉じこもってしまう。

僕もそうだった。
何年も何年も、苦しみを抱えていた。

誰にも頼ることが出来ない。

頼る人がいないんじゃない。
自分で閉ざしてしまっていたんだ。

知っている。
僕に手を差し伸べようと
してくれた人がいたことを。

知っている。
僕が手を伸ばせば
掴んでくれる人がいたことを。

それでも僕は心を開けず
その手を頼めなかった。

でも、もう限界だった。

そんなときに
出会いが訪れた。

僕はその子に言葉を絞り出した。

「助けて」

ボロボロになって
涙を流して、震える僕を
そのまま受け止めてくれた。

苦しみが氷解していった。


あなたが本当に
辛いとき、苦しいときは
助けを求めていいんだよ。


あなたの声を聞いている人がいる。

あなたの手を掴んでくれる人がいる。

あなたの求めを待っている人がいる。

あたなたを助けたくても
求めてくれないと
手を差し伸べられない。

声に出して。

求めて。

大丈夫。

あなたの苦しみには
人を救う力がある。

【魅力】105

アイランドツアーで、美塾の内田裕士塾長のメイク講座を受ける機会があった。
僕は、メイクを見て初めて涙を流した。
内田さんのメイクは、人が本来持っている魅力を引き出す力がある。

「全ての人は
素晴らしい魅力をもっている。
そしてその魅力を私は
心から愛している。」

その前提があるから出来るんだと
思った。

人の魅力が引き出される瞬間って
なんて美しいんだろう!
なんて素晴らしい志事なんだろう。

感動が止まらなかった。
モデルに選ばれた人が
メイクされている間
ずっと涙が出てきた。


女の人は毎日メイクをしているよね。
メイクというものが自分の
美しさ、魅力を引き出す行為なら

なんて素晴らしいことを
毎朝やっているんだろう。

男の人だってそう。

髪を整えて
時計をつけて
ネクタイを締める。

これが男にとって
魅力を引き出すメイクだと思った。


毎日のただの作業にしてたら
なんてもったいない。

毎朝、自分の魅力を引き出す!
意識してやったなら
人生が変わっていく。


メイクを通して人生を変える
内田さんの著書
『毎朝、自分の顔が好きになる』
とっっても素敵で、感動がつまった本です!
ぜひ読んでみて。

そして僕も伝えよう。

「全ての人は
素晴らしい魅力をもっている。
そしてその魅力を私は
心から愛している。」

【喜ぶ】104

アイランドツアーでは、みんな仮装をして、投票でナンバー1を決めた。
全員本気の仮装だったから、ものすごい激戦!
次の日、結果発表をした。
「優勝は、佐藤龍一さん!」

その瞬間
「やったー!!!」

後ろから満面の笑みで
走って、叫んで、
飛び跳ねてくる人がいた。

天使の仮装をした人だった。

スピーチを聞いて、
本当にこの人が優勝でよかった!
と思える素敵な
エピソードを持った人だった。

僕は、
その喜び方に感動した。

子どものように
飛び跳ねて!
両手を上げて!
「やったー!!やったー!!やったー!!」
何度も何度も。

すごく素敵だった。

大人になるといつの間にか
喜びたいときでも表現しない自分がいる。

照れてしまったり
大人だから謙虚にしなきゃ、って
自分を抑えたり。

そんな中で
あんなふうに全身で喜びを
表現するなんて!

見てて気持ちよかった。

そして、自分が抑えてるんだって
ことに氣づかせてくれた。


いいんだ!
大人だって。

喜ぶときは、
全身全霊!!

飛んで、跳ねて、叫んで、笑って
思いっきり喜びを表現しよう!!

あらためて、
佐藤龍一さん!
優勝おめでとうございます!!
そして氣づきをありがとう!!

【コミュニケーション】103

アイランドツアーでの一番大きな氣づきは、今後の人生を確実に変えるものだった。

自分に対する、大きな問いかけをした。

「お前は、目が見えなくなっても、耳が聞こえなくなっても大切な人のことがわかるか?」

その問いの答えを求めながら
僕は過去の自分の在り方に氣づき
泣き続けた。

目と耳が塞がれたなら
香り。
手触り。
空気。
感じるもので必死に探すだろう。

でも、僕には
見つける自信がなかった。

それだけ、目と耳以外では
相手を感じてなかったってことだ。

そしてまた、

目と耳を塞がれたときに
触覚や嗅覚で探すその必死さで!!

見える目も!

聞こえる耳も!

使ってきただろうか!?


相手のことを真剣に観てきたか?

相手のことを本気で聴いてきたか?

相手のことを全力で触れてきたか?


これがコミュニケーションか!

これがコミュニケーションか!!

突きつけられた。

僕は今まで何をしてきたんだろう?

これがコミュニケーションならば
僕は取ってこなかったということだ。

この氣づきが、
これから出会う人との
付き合い方を大きく変えるだろう。

人生が変わる瞬間だったんだ。


衛藤先生
アイランドツアー実行委員
一緒にいてくれた景さんに
心から感謝します。

【命の授業】102

アイランドツアーで、香葉村真由美先生の授業を受けた。
それはもう素晴らしく、最初から最後まで涙が止まらなかった。
僕は聴きながら、感銘をうけ、自分が毎日やっている同じテーマのもう一つの授業のことを見つめ直した。

42回目のときに書いた
【いただきます】の回

僕はご飯を食べるときに必ず手を合わせ
唱える言葉がある。
「あなたの命をいただきます。あなたの命をこの身に変えて、世のため人のために使わせていただきます。」

僕と食事をした人は聞いたことあると思う。
食事の前にブツブツ言ってるのは
宗教的な祈りではなく
目の前の命に対する
尊敬と感謝を唱えてるんだ。

でもね、それも
101回で書いたように
【作業】になっていた。

言葉は発していても
形だけになって
心はこもっていなかったと思う。

毎日僕らは、
何千、何万の命をいただいて
生きている。

1日3食の食事
それこそが、命の授業。

心を込めて、
手を合わせ唱えよう。
「いただきます」

そして、真由美先生と一緒に
ご飯を食べてた時に
素敵な「ごちそうさま」を
教えてもらった。

子どもたちが自分たちで
やっているんだそうだ。

「恵みの食事が終わり
命に新しい力をいただきました。
ごちそうさまでした。」

僕もこれを取り入れることにした。

【作業】101

アイランドツアーでは忘れられない氣づきがたくんあった。その一つはワークをやっていたときのこと。

たくさんの人とワークをやる必要があった。

一人の人と終わると、
ペアを変えて次の人。

また次の人。

次の人、次の人。

次、次、次。

どんどんやっていった。

そんなとき、
美塾の内田裕士塾長が目に入った。

「内田さん、やりましょう!」
声をかけてすぐにワークに入ろうとした。

そしたら内田さんは
僕の名札を見て

「河端さんですね。よろしくお願いします。」

まっすぐ目を見て握手してきた。

それを見て僕は恥ずかしくなった。

その直前に別なワークでも
衛藤先生から
「作業になってませんか?」
って言われたばかりだったのに。

また作業になってた。

僕は先ほどペアを組んだ
目の前の人たちと
どれほど関わって来ただろう?

名前をもらっていたのに
顔を覚えているだろうか?

きっと覚えていない。

あー、これかぁ。。。


それから僕は、
相手の名前と顔を覚えることと
相手に自分の名前と顔を覚えてもらうこと
を意識して
一人一人と出逢っていった。

見える景色が変わり
人との関わり方が変わった。

その氣づをくれた
内田さんの在り方に
感謝します。

【セルフ・ラブ】100

言葉を紙に書いてのシェアもついに100回目になった。2014年の9月から始めたのでちょうど2年。
100回か。うん、よくやった。
やり始めることは出来ても、継続するには力がいる。
自分で自分を褒めてあげよう。


感じたことを表現するのは
決して楽ではなかった。


こんなこと書く資格が
あるのだろうか?
なんて言われるだろうか?
コメントに汗が止まらなかった。

僕は人からなんて
思われるかが氣になるので
恐怖や不安で
心をえぐられるようだった。


誰かの為にやってたわけじゃない。
自分のためにやってきた。


ネタは何本も書いて
紙は何度も書き直して
写真は何枚も撮り直して


推敲を重ねて


それでも心がOKを出さないと
UPする直前にボツにする。


なんでやってるのか
わからなくなったときもあった。


でも、やろうって決めたから。
決めたことをやり続けてきた。


なかなか自分を
認められなかったから。


この成功体験が自信になるんだ。



ラブは
「LOVE」であり「RUB」


自分で自分を抱きしめてあげよう。
さすってあげよう。
よくやったって。


でもね、
やってみて思う。


やってなくても
続けられなくても
素晴らしい。


自分は素晴らしい。


あるがままで、素晴らしい。


なかなか自分を
認められないときとかも
あるよね。


そんなときは自分で自分を
さすってあげて。
抱きしめてあげて。

あるがままの自分を。

【黄金の河】99

今日は長文です。
バックパッカーでインドへ行ったときの話。

23歳のとき、インドへ行った。
2ヶ月間、ヴェトナム、ラオス、タイ、カンボジアと周って、もう一人旅も慣れたころだった。

コルカタの街に降り立って駅に向かった。

ガンジス川を見るために
聖地ヴァナラシへ行くんだ。

駅ではさっそく
物乞いの子どもたちに囲まれた。
「バクシーシ、バクシーシ」
と足にすがりいつまでもついてくる。

長蛇の列に並んで窓口に行くも
言葉が通じず追い返された。
また並び直して
ヴァナラシ、ヴァナラシと連呼して
やっと切符を手に入れる。
ヴァナラシまで約400円

??

東京大阪間くらいあるはずだけど、
こんな安くていいの?

どうせわからん、とにかく乗ろう。

ホームに行くと巨大でわからない。

infomationの看板を見つけて行くも
英語は通じず。

なんとかコミュニケーションを取る。
あそこのホームの次の電車に乗れ。
4時間ほどで着く。

ホームで待った。

ぼんやりはしてられない。

「どけどけー!」
ホームの真ん中を
俺の常識を超えた荷物満載の荷車が
轢かれたら死ぬ速度で走り抜けていく。

そのエネルギーに圧倒された。
もうアジアなんて慣れたもんだ
と思った自分は愚か。

インドは、全くの別世界だ!

打ちのめされた。
俺はただ立ち尽くしていた。


何時間も待っても列車は来ない。

売店の兄ちゃんが英語で話しかけてきた。

「ずっと待ってるけど、どこ行くんだ?」

「ヴァナラシだ。
このホームに来る次の電車なんだが
全然来ないな」

「お前、放送聞いてなかったのか?
発車のホームが変更になったんだよ」

ヒンズー語の放送だし、わかるかよ!

「それはどこだ?」

「ほら、あれだ」

指の先にあったのは、
まさに今出発したところだった。

!!

猛ダッシュ!

動きだしている電車に飛び乗るという体験を
生涯で初めてやった。

とりあえず適当なところに座って
落ち着こうと思った。
もうすでに俺は打ちのめされていた。

日本に帰りたい。
でも、帰りの飛行機もない。

俺は生きて帰れるだろうか?


列車は何時間乗っていても着かない。
やがて夜になった。

俺が乗っていた席は指定席だったらしく

夜にその席の人が乗ってきた。

ここは私の席だと。

あなたが持っているのは2等車両の切符だ。
ここは1等車両だ。


そしてその人が教えてくれた。

この列車はヴァナラシには行かない。

「何ーー!!!」

時刻表を調べてくれて、
筆談しながら説明してくれた。

次のホームで降りろ。
そして向かいのホームに来る
午前1時発の列車に乗れ。

夜のホームに降り立つと
人々がホームに寝ている。
ベンチとかじゃない。
ホームに横になって寝てるんだ。

そして一角に軍隊がいた。
ホームに小銃をずらっーと並べて
初めてあんなに大量の武器を見た。

夜11時ごろ、電車が入ってきた。

ホームで寝ていた人たち一斉に起きて
電車に群がった。

電車のドアは鍵が閉まっていた。

みんなが叫び、押し、叩く。
あたりは喧騒に包まれた。

一人が窓をこじ開けて入り、
中からドアの鍵を開けた。

人の波がどっと入っていく。
エネルギーが凄まじすぎて、
近寄れない。

あとから
軍隊が入って行った。

そして、この車両は俺たちが使う!
と他の乗客を追い出した。

蹴落とす、という表現は聞いたことあるが
文字通りだった。
乗客は暴力によって放り出された。

怖い!怖い!
何がどうなってるの!?

しばらくして、考える。
俺も乗らなきゃ。

2等車両は自由席。
貧困層ののる車両。

すでにいっぱい。混みすぎ。
東京の満員電車の比ではない。

人の上に人が重なり、
上の荷物置きの網にも人が乗っている。

その中を物売りがめちゃくちゃ
強引に入って行って売ってくる。
「チャーイ!チャーイ!」

なんてパワーだ!

もう参りました。
もう疲れたよ。

仕方なく
トイレの横の、ゴキブリが這う廊下にザックを降ろし、その上に座った。


ここで眠るか。


そうすると、
3人席に4人座ってた人たちが、
さらに詰めてくれた。

ここに座りなと。

ありがとう。

なんとかお尻半分座ることが出来た。

コルカタの空港を出てから
一人の外国人も見ていない。

インド人の独特な黒さに
目と歯が白く際立つ。

孤独。

そもそも本当にヴァナラシに着くのか?

不安。

何も食べてない。

空腹と疲労。

まどろんでいると
俺のザックに刺してた水がない。

向かいに座った人が飲んでる。
そこにいた人たちがまわし飲みして
半分になって返ってきた。


何!?何!?
みんな何してくれてんの!?


後日、ものを共有するという
習慣があるのがわかったが
その時はただひたすら怖かった。

恐怖。

もう眠れないよ。

夜も更け、トントンと叩かれた。

上に登れと。

荷物置きだ。
訳のわからぬまま荷物置きに上がると

まるでハンモックのようだった。

15分くらいすると、
こんどは降りろと。

何このローテーション!

わからない。

困惑


インドのエネルギーに押し潰されて、
俺は矮小だった。

世が明けて、新たに人が乗ってきて
その人たちに席を譲ってぼんやりと
外を見ていた。


恐怖、疲労、孤独、不安。

色んな感情が混じってもう頭は
働いてなかった。


そのとき、

急に視界が開けた!


目に入って来たのは光!

海のような
あまりにも巨大な水が
目の前いっぱいに広がる!

日本では考えられないよう
想像を絶する大河!!

茶色く濁った水が
朝日を浴びて黄金に輝いていた!

誰かが呟いた
「ガンガー」


ガンジス川だ!!!

着いた!!!!


安堵と歓喜の中で見た
黄金に輝くガンジスの大河。

あの神々しく輝く景色は
今でも脳裏に焼き付いている。

旅の中で最も忘れられない風景だ。


辛い中を越えた先にこそ
普段は見られない感動の光が待っている。
苦しんだからこそ見える景色がある。

ぜひ、あなたもそういう
景色に出会ってみて欲しい。

心が震える景色に。

あなたの黄金の河はなんですか?