299【今を生きる】

あのときああしていたら、今は違っているのに。そうやって悔いてばかりいると、過去を生きていて、今を生きていない。そんな生き方はしたくない。なら逆に、いつかこうなるんだ、と将来のことを見て、いつかいつか、と未来を生きていた。未来を生きる。と言えば聞こえはカッコいいかもしれないが、いつしか未来に囚われてしまった。

今の俺はこんなもんじゃない

本当はこんなことしたい訳じゃない

と今を否定してた。

未来を生きることは

「今を生きてない」ということでは

過去を生きることと同じことだ。

目の前のこの瞬間を生きずに

いつを生きると言うのか。

今ここ

この自分で

過去でも未来でもない

今を生きる。

#フォーチュンギフト

298【笑顔】

笑顔がいいよね、って言われる。素直に嬉しい。そう言われるのは、実は理由がある。僕は自分がどんな顔をすればいい笑顔になるか知っているからだ。それは、毎日の写真のおかげ。このフォーチュンギフトは年に50本くらいUPしている。そのたびに笑顔の写真を撮ってる。そして、誕生日おめでとうって書いて笑顔の写真と共に送ってるのは、年間600人くらい。つまり、ならすと毎日2枚くらい、自分の笑顔を撮ってるわけだ。

毎日撮ってると、その分その時間、

笑顔をするから、

顔の筋肉が覚える。

だから、普段も自然と笑顔が多くなる。

笑顔でいると、

氣持ち明るくなるし

それを見た周りも明るくなる。

最近笑顔でいる時間は多い?

さぁ、自分の笑顔を確認してみて。

それを顔に形状記憶!

あなたの笑顔、素敵だよ。

#フォーチュンギフト

297【溺れる】

初めて彼女が出来たとき、僕はその子にすっかりハマってしまった。2人でご飯を食べていたとき。僕は彼女の顔をじっと見ていた。きっとそのときの僕の顔が、あまりに「好き!」って顔をしてたんだろうね。

彼女がおもわず言った。

「私に溺れてるね(笑)」

僕は返した。

「うん。

そうなの。

だから・・・。

助けないで。」

そんな状態を楽しんでたいときもあるよね。 

#フォーチュンギフト

296【ビートルズ】 

バックパッカーでヴェトナムを放浪していたとき、ホイアンという街で、チケットトラブルに見舞われた。そのとき、対応してくれた観光窓口にいた青年と、仲良くなった。彼は翌日仕事のない時間に、ホイアンの街を案内してくれた。現地の人しか行かないお店でご飯を食べたり、ビーチにある高級ホテルの部屋を訪れてお金持ち体験して遊んだり。プラベートプールで僕の帽子をかぶってデジカメで撮った写真を、写真屋で現像して喜んでいた。仕事のあとに、また合流して一緒にビールを飲んだ。

彼はうちに招待してくれた。

彼のバイクの後ろに乗って

片道30分くらい。

バイクの後ろに乗りながら、

一緒に歌を歌おうとなった。

お互いの国の曲などわからない。

どの曲なら知ってるかな。

そして行き着いたのがビートルズ。

二人とも歌詞はよくわからない。

「イエスタデイー、フンフンフンフー♪」

「レットイットビー、レトビー、トレビー、レトビー、フンフンフンフー、レトビー♪」

みたいなね。

僕という日本の青年と、

彼というヴェトナムの青年。

同じ曲でつながれたことに

感動を覚えた。

翌日、僕がダナンの街に行く時、

1時間以上かけてバイクで送ってくれた。

ガソリン代はいらないと言ってくれた。

僕は日本からかぶってきた

帽子をプレゼントした。

彼の夢は、

タイに行くことだと言っていた。

日本からタイに行くのは、

行こうと思えば行ける。

僕もその旅のあと行った。

でも彼にとっては

お金を貯めて

いつか、タイに旅行に行く。

それは現実の延長にはないこと

だったんだ。

一ヶ月の給料が、日本円で3000円だった。

グエンと言ったかな。

底抜けにいい人だった。

まだSNSやメールアドレスを

みんなが持ってない時代

連絡先はわからない。

元氣でやっていることを、

夢が叶っていることを願う。

彼と歌ったビートルズが

今でも耳に残っている。

#フォーチュンギフト

295【違和感】

ん?仕事や日常の中で、なんらかの違和感を感じた時。それをスルーしないように心がけてる。何かちょっとひっかかることあっても、気のせいかなと思って通り過ぎてしまって、何か問題が起こった時、思い返せばあれだったか!となることほ多い。氣づいてたのに。あのとき、違和感を放置せず、しっかり確認しておけば・・・。と反省する。

もちろん、

調べても結局なんでもなかった、

というほうが圧倒的に多い。

だけど、その中の本当の一回が、

重大な問題だったとしたら大変だ。

部下にも日頃、違和感があれば

スルーせず報告するように言っている。

結局ただの見間違いや

業務に支障のない

小さなことだったとしても

「その違和感をそのままにせず

報告してくたこと素晴らしい!

次回も違和感があったら

直ちに教えてください。」

と、お礼と依頼を伝えている。

そうすることで

自分にも人にも

トラブルの予防策になるんだ。

違和感を感じたら、

立ち止まって、確認しよう。

#フォーチュンギフト

294【東京】

北海道から上京してきて20年がたった。初めて一人で東京に来たのは、大学受験のとき。驚いたことがいくつもあった。まずビルが高い。新宿で、「ビルたけー!」と上を向いて歩いたのを覚えてる。札幌は火山灰地で、いまでこそ高層の駅ビルがあるけど、当時は高くても十数階で、そんな高いビル見たことがなかった。とにかく見上げて驚嘆していた。

それから駅が、駅じゃない。

僕の知ってる駅の概念は

改札は一ヶ所。出口は右か左だ。

新宿駅で降りて意味わからない。

まず改札がわかならい。

改札出ても出口がわからない。

駅なのに、店がある。

どこまでが駅なのかわからない。

ホテルまでの道が分からなくて

周りの人に聞いた。

よくわからないと言われた。

地元の人なのにわからないの?

と思う。

先輩の家に行こうとして

駅と駅の間の間隔の違いに驚く。

札幌は1駅1〜2分。

10駅だから15分くらいで着くだろうと

思ってたら全然着かない。

そして、電車に乗っていると

いくつかの駅を通り過ぎた。

パニックだ。

なんでここは止まらないの?

そして途中の駅で降ろされた。

またパニックだ。

なんでここで止まるの?

急行という概念も

当駅止まりという概念もなかった。

コンビニでおにぎり温めますかと

聞かれないし

エスカレーターでは

左側止まって右側進むし

○I○Iはオイオイと読んじゃうし

人多いし

変な人いるし

空氣が汚いし

上京組の友達と情報を集める。

服は原宿で買うのがオシャレらしい。

いやいや、原宿の奥に、

裏原と言われるとこがあって

そここそ本物のオシャレらしい。

歌舞伎町を歩いただけで

後輩に電話してた。

田舎ものだったな。

家の前に

キツネが来るようなところから

出てきた僕には

カルチャーショックだった。

長くいるといつしか

当たり前になっていくことも

思い出すと

はじめは戸惑っていたんだな。

そんな東京に

もう人生の半分以上住んでいる。

#フォーチュンギフト

293【ドア】

いつも当たり前になっている身の回りのものを、意識して見てみたら、感動にあふれていた。家に帰ってきたときに、ドアの鍵を開ける。ちょっと待って!この鍵で開くのはこの部屋だけで、他の部屋はあかないんだよね。それってすごくない?ドアを開ける。このドアは片方が固定されて、開く。蝶番ってすごくない!?誰が作ったの!?そして鍵を閉める。待て待て待て!さっきは複雑な鍵の形で開いたけど内側からはツマミをひねるだけで閉まるって、鍵作った人天才かよ!!

勝手に開かない仕組みもすごいし

ノブ下げただけで

開け閉めできるのもすごい!

中から外は見えて

外からは見えない

ドアスコープもすごい!

内鍵ってシンプルな構造だけど、

最初に思いついた人はすごい!

何もない世界にいたら

自分で思いつくのなんて

不可能だ。

たぶん立板を立てかけたものを

ドアとするしかないよ。

いつも当たり前に使っているものは

よく見たらとんでもない知恵と技術が

詰まっている。

感動と興奮が押し寄せてくるほど

すごいんだ。

#フォーチュンギフト

292【未知】

日本メンタルヘルス協会のプロコース。僕は行く前にたくさんの先輩たちにインタビューした。プロコースは長いようで始まればあっという間に終わっちゃうよと教えてくれた。後悔はしたくない。最初から飛ばして行こう。自分が今まで学んできたリーダーシップを、全部注ぎ込んで、最高の期にしようと決めて参加した。イベントも企画・主催して、たくさん立ち上がったプロジェクトも全部参加した。

そして4ヶ月ほどたったある日

僕はある違和感を感じた。

全部に参加してたから

大変だと思うはずなのに

逆に

楽だなと感じた。

なぜ楽と感じるんだろう?

僕は自分の心を調べてみた。

その原因は

全部に参加していて

全体の流れが

わかるようになったからだった。

最初は

無我夢中で走っていた。

だけど

ある程度流れが作れてくると

やりたいように出来る。

楽というのは素敵なことだけど、

成長を止める蜜でもある。

このあとはどうしよう?

もっともっと

リーダーシップを突き詰めて

自分の限界を突破していくか?

それとも、別な道にする?

しばらく考えて

選択をした。

今の延長にある「道」より

まだ知らない「未知」を選ぼう。

リーダーシップを追うより

リーダーシップを降りようと決めた。

次の役目は

新たなリーダーシップを発揮する人を

裏方から支えること。

それが僕にとって

一番学びの多い「未知」だと感じた。

だからプロコースでの後半は

少し後ろに下がって

関わるようにした。

そしたらね

違う景色が見えたんだ。

それはとても学びが深く

僕があのままの道を行っても

決して見ることの出来ない景色だった。

新たな道で、未知に出会おう。

#フォーチュンギフト

291【ポイッ】

服を脱いだら、ポイッ!洗濯物は、勢いよく洗濯かごに投げ入れてた。シュパンと入れば氣持ちよかった。そんなポイポイ投げ入れてたある日、ふと思った。この洗濯物って、汚れたのは、私が着たからなんだよな。私の身体の盾となって、汚れてくれたんだ。それをポイッって投げ入れるのはどうなんだろう?それからというもの洗濯物は洗濯かごまで行って、上から優しくふわっと置くようにした。ありがとう、と心でつぶやいて。

それが習慣になったころ

ゴミについても

同じことを思った。

ゴミこそ

ゴミ箱に向かって投げて

スポッと入るとゴール!

そんな捨て方してた。

待てよ。と思う。

このゴミも、

さっきまではゴミじゃなかったよな。

鼻をかんだからゴミになったけど、

さっきまでは

きれいなティッシュだった。

破ったからゴミになったけど、

さっきまでこの包装紙が

商品を守ってくれてた。

私のせいでゴミになったのに

さらに投げ入れるのは

どうなんだろう。

ゴミ箱の上まで持っていって

ありがとう。

心でつぶやいてから

ふわっとゴミ箱にいれるようになった。

当たり前になってて

氣づかなかった。

私が汚し、私がゴミにした。

私を守るために、便利に生きるために

役割を果たしてくれた。

そんなものたちは

当たり前の「ポイッ」から

ありがとうの「ふわっ」へ

まわりの物に

感謝を込めて。

#フォーチュンギフト

290【乖離】

大学のとき、美術史の授業で、美術館について話していた。美術館というものが確立してきたのは、割と近代になってからだ。つまりそれより前の美術作品というのは、このような形で大衆の前に並べられて鑑賞されることを想定して作られていなかった。宗教的役割だったり、個人の観賞用だったりという目的で作られていた。だから僕たちが美術館でその作品の前に立つ時、それが作られた時代や、役割や、意図とは、実は大きな乖離がある。

僕らはそれらを踏まえて

その美術作品と向き合わなければ、

その作品の本当を味わうことは出来ない。

僕はその話がとても印象に残っている。

そしてそれは

人も同じことだと思うんだ。

人と出会って、その人を見たとき

すごいなとか、合わないなとか。

いろんなことを思う。

でも、僕らは

その人と出会った瞬間からしか

その人を知らない。

その人は

生まれてから

色んな人生を歩んできてる。

喜びも、苦しみも、

学びも、経験も。

生まれてきて、

育ってきて、

経験してきた背景があって

今があるんだ。

自分が出会ってからのその人を見て

ああだ、こうだと言っても

その人の本当と

今私が知っているその人の間には

大きな乖離があるんだ。

それを意識し

わかろうとすることで

その乖離は埋まっていくんだ。

#フォーチュンギフト