275【惰性】

拳法をやってたとき、毎日、突き、蹴りの練習をしていた。前拳30本!胴突き50本!とかやるわけだ。「イチ!」『エイ!』「ニ!」『エイ!』「サン!」『エイ!』数える声が聞こえた瞬間に突く。そのときに意識していたのは掛け声がかかってから突く、ということだ。あくまでも聞いてから突く。リズムに流されてはいけない。反応の練習にもなるからだ。だから私が数える時は、時々あえて、次の数字を数えないようにした。

そしたら後輩は、

まだ私が言ってないのに

『エイ!』と突いてしまったり、

ピクッと動いたりしてしまう。

その瞬間

「集中しろ!」

と怒鳴ったものだ。

何十本とやってると

だんだん一本の価値が薄れて

「何十本の中の一本」になってしまう。

でも、試合では

その「一本」で勝負が決まる。

惰性でやらない。

繰り返しやることこそ

その瞬間瞬間を

その一本一本を

真剣に。

#フォーチュンギフト

274【警策】

坐禅を組んだときに、ペチ!と打つ平たい棒のことを警策(けいさく)と言う。あれは、集中してなかったり居眠りしてる人に対して、喝っ!と打つものだと思ってた。もちろんその意味合いもあるのだけれど、実際に坐禅に行くと、ほとんどの場合、使われ方が違った。こちらからお願いして打ってもらうんだ。

坐禅はずっと同じ姿勢でいて、

微動だにしないから、

身体が張ってくる。

警策は背中に打ってもらうので

打ってもらうときは

前屈みになる。

そのたった一挙動。

前に倒れるという動作だけでも

一切動かない坐禅中はありがたい。

そして打ってもらうのは

背中の筋。(臨済宗の場合)

ずっと同じ姿勢で緊張してる筋を

ペチン!

と打たれると

張りがとれて氣持ちいい!

また姿勢を戻したときシャンとなる。

だから、目の前に警策が来た時は

待ってました!

って感情になる。

まぁ、坐禅中はそれも

雑念かもしれないが。

どちからと言うと、

罰的な意味で打つと思っていたあの棒。

イメージと現実が違うことって

いっぱいあるんだ。

#フォーチュンギフト

273【守り人】

あなたを守ってくれる人はいますか?どんなときも、守ってくれる人。喜んでいるときも、悲しんでいるときも。寝ているときも、食べているときも。動いているときも、何もしていないときも。ひとときも休まず、あなたが生きるために、ありとあらゆる努力をしてくれる人。それはいつもすぐ側にいる。

激しく動いたら、呼吸を速くしてくれる。

熱が上がれば、汗を出してくれる。

血が出れば、固めて止めてくれる。

乾かないよう、まばたきしてくれる。

転びそうになれば、バランスを取ってくれる。

情報が多すぎれば、忘れさせてくれる。

危険があれば、痛みで教えてくれる。

意識なんてしていない。

身体がわたしを

守るためにやってくれている。

自分を愛している時も、

自分を否定しているときも。

全智全霊全生命力で

わたしを守ってくれている。

どんな時も、私の味方。

私の守り人は、私自身。

#フォーチュンギフト

272【サポーター】

朝起きて、最初に自分にかける言葉はいつもこうだ。「よく起きた。」両手を反対の腕にまわし、自分を抱きしめて言ってあげる。「昨日は、遅くまでよく頑張ったのによく起きたな!エライ!」「え?途中で寝てしまった?」「それもエライ!無理せずに身体を休めたんだね。素晴らしい!」自分で自分に、たくさんの愛のメッセージを送ってあげるんだ。

人は認めてもらいたいし、

褒めて欲しいものだと思う。

もし、身近に

それをしてくれる人がいるなら

幸せだろう。

でも、きっと、

一日中し続けてくれる人は

いないだろう。

まして毎日、一生

し続けてくれる人は

いないんだ。

けれど、自分だけは別だ。

どんな時も一緒なのは自分自身。

24時間、起きてる時も、寝ている時も

生まれてから死ぬまで

片時も離れることはない。

その自分が、

認めてくれたら、褒めてくれたら

こんなに心強いことはない。

どんなときも、

私を見てる。

あなたを見ている。

その自分に、

認めてもらおう。

褒めてもらおう。

愛してもらおう。

その自分を、

認めあげよう。

褒めてあげよう。

愛してあげよう。

よくやった。

大丈夫。

いいんだよ。

見いてるよ。

そばにいるよ。

どんなときも、

自分の最高のサポーターは

自分自身。

#フォーチュンギフト

271【世界を変えるアイデア】

あるとき、夢を見た。その夢の中で、とんでもないアイデアが降ってきた。それは、世界を変えるような革命的なアイデアだった。それはビジネスとしても、芸術としても素晴らしくて、社会の理を変えてしまう計り知れないアイデアだった。あまりの衝撃で僕は目が覚めた。

まだ夜中だ。眠い。

でも寝てしまったらたぶん

このアイデアのことを忘れてしまう。

そうだ、メモしよう。

なんとか布団から這い出て、

今見た夢のアイデアのことを走り書きした。

そしてまた眠りについた。

案の定、朝目覚めると、

すっかり忘れていた。

でも、なにかひっかかる。

何かあったような氣がする。

そういえばなんか夢を見た氣がする。

だんだん思い出してきた。

あれ?

確かものすごいアイデアが

降りてきたんじゃなかったっけ?

そうだ、世界を変えるような

革命的なアイデアだったはず!

なんだっけ?

思い出せない。。。

あ。

そうだ。

メモしたんだ!

えらい。わたし。

机の上を見る。

やった!

メモがある!

人生を変えるような

常識を覆すような

凄まじいアイデアだったはず!

期待に胸を膨らませ

メモを見た。

そこにはこう書いてあった。

「音で音楽を奏でる」

・・・。

・・・・・。

なんのこっちゃ??

#フォーチュンギフト

270【泣かない】

小さい頃は泣き虫だった。よくピーピー泣いてた。小学校高学年になって、そんな自分を変えたくなった。そして、5年生のとき、もう泣かないと決めた。自分の中で「泣いたら友達が減る」という意味づけをした。泣きそうになったら、友達減るよ!と自分に言って泣かないようにした。それからは泣かなくなった。久しぶりに泣いたのは、小学校の卒業式の日だった。中学校の3年間は、一度も泣かなかった。

高校生になって、ある日

辛いことがあった。

3年以上泣かないできたから

ここで誓いを破るわけにはいかない。

我慢してた。

でも、やっぱり辛かった。

その誓いを守るより

自分に無理しないであげよう。

そう思い直して

久しぶりに泣いた。

そしたら、スッキリして少し楽になった。

それから、泣くのを我慢しなくなった。

辛いとき、悲しいとき、

嬉しいとき、感動したとき

どんどん泣く。

また泣き虫でもいいや。

泣きたい時は

泣いていいんだよ。

#フォーチュンギフト

269【弱さが】

決めたことをやる。毎日や、毎週のルールにしているものを、実行する。例えば、僕はお酒は好きだけど、飲まない日の特定の条件を決めている。その日であれば、例え飲み会に行ったとしてもソフトドリンクしか飲まない。そうやって、毎日、毎週、決めたことを破らずに実行する。これが出来るのは、理由があるんだ。

それは、

弱いから。

意志が強いから出来ると思いがちだけど、

実は逆なんだ。

僕は弱い。

自分が弱いことを知っている。

だから

一度ルールを崩したら

もうダメなのをわかってる。

一回が二回目を生み

二回が三回目を生み

いつの間にか

もういいや。ってなって

ルールは霧消してしまう。

何度も経験した。

だからこそ、やり続ける。

崩れるきっかけになる

一回目を作らない。

それが決めたことを出来る理由なんだ。

強いから守れるんじゃない。

弱いからこそ守れるんだ。

#フォーチュンギフト

268【不定期】

フォーチュンギフトを始めて6年がたった。よく続いていると思う。発信したいことがあるからというのは前提だけど、それだけじゃ続けられなかった。続けられなってしまう原因は、辛くなってしまうからだ。最初は、定期的にやろうとしてた。曜日を決めて毎週UPしたり、この日までにはこのナンバーまで行こうと計画立てたりした。

それが苦しくなってしまった。

ある時、そのこだわりを捨てた。

毎週やらなくていい。

その数まで行かなくていい。

あげたくなったらあげる。

書きたくなったら書く。

30日連続でUPしたこともあれば、

4ヶ月以上空くこともある。

それでOK。

自分の中のこだわりから

解放されたから

自由に続けることが出来たんだ。

#フォーチュンギフト

267【この身に変えて】

ご飯を食べる前に唱える言葉がある。

「いただきます。あなたの命をいただきます。あなたの命をこの身に変えて、世のため人のために使わせていただきます。」

僕らは命をいただいて、自分の身体に変えている。

その命たちは、どんな景色を見てきたんだろう。

鳥が卵から孵ったときに見る日の光。魚が泳いで感じた水の流れ。植物が、種から出たときの土のやわからさ。根を張って水源に行き着いたときの冷たさ。

自分が食べる、命たちがどんな経験をしてきたか。それを想像する。

命たちは

ヒトとして生まれた僕が

決して味わうことのない景色を

知っている。

それを食べることで

自分の命に取り込むことができるんだ。

だから、

今度は僕の中に移った命に

ヒトでないと味わえない

景色を見せてあげるね。

根を張って動くことのない植物には

歩いて移動するのは、こんな体験なんだよ。

水の中にいる魚には

大地の感触はこんなに硬いんだよ。

文化を、芸術を、感触を、愛情を、

命を移したこの身を通して

一緒に味わう。

それを誓って

ご飯を食べるんだ。

食事が終わったら手を合わせて唱える。

「恵みの食事が終わり、

命に新しい力をいただきました。

ごちそうさまでした。」

食事をするたびに

涙が出るほど

有り難いって思うんだ。

#フォーチュンギフト

266【ムカつく】

この前めっちゃムカつくことがあった。メッセージ見た瞬間プッツーン!はぁ?何言ってんの?怒りが身体を支配した。
こんなときにはどうするか?
相手の立場になって、客観的に分析して、この現状を生み出したのは自分の日頃の歪みだと捉えて、感謝と学びに変える。
うん、素晴らしい考え方だね!
だが断る!!
俺が大切にしているものは自分の感情だ。
 
自分の感情を蔑ろにしてまで
すべき感謝はない!
 
俺は今怒ってるんだー!!!
これでいい。
 
キレていい、怒っていい。
ムカついてる私、100点!
I’m OK!
 
自分の感情を押し殺してまで
受け入れようとしなくていい。
 
受け入れるなら、
自分の感情。
 
感情を思いっきり味わおう。