【実れば実るほど】150

僕は唯一手帳に入れて持ち歩いている言葉がある。2012年の新聞にのっていた記事を切り抜いたものだ。歌手の元ちとせさんの心にとめている言葉の記事。彼女が島唄の師匠から言われた言われた言葉。
「実れば実るほど頭(こうべ)をたれよ」

稲穂は、米が実れば実るほど
重さで穂が下がる。
まるで頭を下げているように。

慣れてくると
ついつい調子に乗ってしまう。

上手くいってると
鼻が高くなってしまう。

本当に人間が出来ている人は
成功すればするほど
より謙虚だ。

今があるのは
自分だけの力じゃない。

おかげさま。
ありがたみ。

この言葉は大事な大事な
原点を忘れないように
してくれるんだ。

150回も続けてこれたのは
読んでくれる
あなたがいたおかげだ。
どうもありがとう。

【パイナップル】149

はるか地平線まで真っ直ぐに伸びたハイウェイを、ひたすら走っていた。前方の地平線から道が生まれてきては、バックミラーに映る地平線に消えていく。左右には、小さなブッシュとかなたの山並み。赤茶けた大地の上と、燦々と降り注ぐ太陽の下、車は進んでいく。

広大な南の大地、オーストラリア。

ブリスベンから
フレーザーアイランドへ
つながるハイウェイは、
見たことのない景色だった。

何時間も車を走らせていると
何もない道に突然、
店が姿を現した。

人が食べきれる範囲を
ゆうにこえた
山盛りの果実たち。

車を止め近づくと

店の棚を全部占領して
うず高く積まれた
パイナップルに目を奪われた。

これを食べたい!
指をさして求める。

店のおばちゃんは
白い歯を見せながら
ついてきな!
と店の裏へ案内した。

丸太で作られた椅子とテーブル。

その横に
初めて見た
ズラッーとまだ生えてる
パイナップル


おばちゃんは、
パイナップルを一つ掴むと
持ってたナタでザクっと外した。

木のテーブルの上にデン!
と置く。

そのままナタで
真っ二つにした。

ズン!ズン!

中から黄金の果実が輝きを放ち
汁が音をたてて溢れ出す。


食べな。


そのまま頬張る。

!!!!!!!!

これは!太陽だ!!!

太陽が宿っている!!

熱が果肉となって
光が汁となって

口の中に広がった。

あの時の感動は忘れられない。

13歳のときの
オーストラリアの
あのパイナップルが
人生で食べたものの中で
一番美味しかった。


チャレンジ25日目。
30日あるから、
一日くらい遊んでみたよ。

言葉だけで
美味しさをどこまで
表現できるのか?

食べたくなったかな?

【教科書批判】148

高校のころから世界史が大好きだった。教科書はボロボロになるまで読み込んだ。そして進んだ大学の歴史学科。2年生の基礎演習で本格的に専門の勉強が始まるとき、先生に高校で使っていた教科書を持ってくるように言われた。そして授業で衝撃的なことを言われた。「その教科書を批判しなさい」
どうやって?

確かに文化史とかは
音楽も建築も絵画も
美しさは語られず
作者と作品名だけ覚えこんだけど。

そういうことかな?

教授はこう教えてくれた。

大学の図書館には
数千冊の歴史の本がある。
それらには、
作者が書いてある。

ところが教科書には、
作者が書かれていない。

開くと
実は後ろのほうには
編集者とか監修として
名前が書いてある。

全ての本には、作者がいる。

本に書かれていることは
書いた人の意図が含まれている。

名前のない教科書は
まるでそれが
全ての真実であるかのように
思えてしまう。

この世には
正しいことがあるのではなく

その人が正しいと
思っていることが
あるのだと思う。

それは
自分自身にも当てはまる。

この視点は
今でも大切にしている。

誰の考えか?
それを常に心において
物事を観ていこう。

【鉛筆のくわえ方】147

教育現場でこんな実験をやったそうだ。子共の鼻と唇の間に鉛筆をくわえさせて勉強をさせる。すると、何もせずに普通に勉強した子たちと比べて、勉強効率がUPしたそうだ。これは何を意味するのか?
鉛筆をくわえたことで、何が変わったのか?

それは、口角が上がったこと。

たった一つ
その行為を加えただけで
勉強も、免疫も
いろんなことがUPする。

楽しいから笑うんじゃなくて
笑うから楽しくなる。

口角をあげよう。
笑おう。

笑顔は自分だけじゃなくて
周りの人も幸せにしちゃうから。

【一人朝礼】146

僕は昔から映画や、本、漫画に出て来た氣に入った言葉をメモ帳に書き留めていた。そして、それを朝唱えていた。初めて入った会社で、少し早めに出社して、屋上に上がる。そこでメモ帳を見ながら書いてある言葉を順番に声に出していった。たくさん言葉が増えていって、いつしか10分くらいかかるようになった。
やがて会社の人も真似するようになった。

アファーメーションという
言葉も知らなかったが

今思うと、
あの一人朝礼がずいぶんと
自分の身体にいい言葉を
染み込ませてくれたと思う。

あれはよかったな。
またこれからやろうかな。

1人ではなかなか続かない。

誰か、時間を決めて、
朝礼をやらないかな。

集まれなくていい。
電話とか、ラインで
言葉を発しよう。

【もっともっと】145

3年前アンソニー・ロビンズの講演会に行ったときのこと。アンソニーが、あなたはなぜ来たのかと、VIP席の人たちへ質問をしていた。スクリーンに映し出されたある女性は、顔が自信に満ち溢れていた。美容にも健康にもお金をかけて来たんだなっていう若々しさがあった。100万円の席に座ってたと思うから、経済的にも成功してるんだろう。成し遂げてきた人の顔をしていた。
その人の答えが素晴らしかったんだ。
「私は、お金も、仕事も、全てを手に入れて来た。でも、私はもっと出来る!もっと上に行ける!そう思って今日来たの!」

なんという人だ!

僕は尊敬した。
全てを手に入れたら、
そこで安泰してしまうところを
もっと行ける!と。

セルフイメージの高さと
飽くなき成長欲求。

その一言に僕は学んだ。

最高のものが出来ても
そこに収まらない。

もっと!
もっと!

進み続けることで、人は
無限に可能性を開けるんだ。

【簡単なことの積み重ね】144

学生時代、拳法の大会を取り仕切っていた。2ヶ月くらい前からエントリーやらパンフレットの作成を始めて、更正、準備、備品調達、会場設営、そして当日の進行。全国大会などは、全国から50校300人くらいが参加する、一大イベントだ。

それを滞りなく行うのは
誰にでも出来ることじゃない。

と、思われるかもしれない。

ところが、
やってた俺からすると
そんなことはない。

何百人の規模の大会を
滞りなく運営する。

確かにこれだけ聞いたら
難しいように聞こえる。


けど実際、やることはシンプルだ。

書類を集める。
在庫があるか確認する。
足りない分を買ってくる。
備品を運ぶ。
FAXや電話をする。

大会を運営するにあたって
一個一個のことは
とても小さなこと
とても簡単なこと。

それが積み重なって
大きな大会が作られる。

大きなものだけ見て
出来ないから
無理だと思わなくていい。

簡単なことの積み重ねで
大きな結果を生み出すことが
出来るんだ。

【10秒子育て】143

子どもは宝。世界中の全ての子どもは愛される存在だ。その子どもたちを育むことが、先に生まれた僕らの幸せだと思う。何年も前、電車の中の広告で素敵な標語を見つけた。
「10秒子育て」
電車の中で目があった子どもや、ホームで隣になった子ども。その子たちに、10秒でいいから子育てしてみよう、というのだ。
ちょっと話しかけてあげる。
ちょっと遊んであげる。
笑いかけるだけでもいい。

ほんの10秒。
行き交う人たちが
子どもたちに愛を注ぐ。
そんな社会が育まれたら素敵だよね。

未来を、子どもたちを、
育てていこう。

【ヒッチハイク】142

学生のころ、ヒッチハイクで旅をした。神奈川県から山形県まで、11台乗り継いで、25時間で到着した。最初はどうやったらいいかわからなかったけど、何台も乗ってるとコツがわかってくる。うまく行くと5分くらいで簡単につかまる。けれど、どうしても捕まらないときもあった。車はビュンビュン通るのに、1時間待っても1台も止まってくれなかった。

でも、感じたことは、
指を上げ続けていれば、
必ず止まる。

100台止まらなくても、
次は1000台やればいい、
1000台止まらなくても、
次は10000台やればいい。

必ず止まってくれる人はいる。
そのたった1台を
見つけられればいいんだ。

今やっていることが
なかなかうまくいかなくても

やり続けたらいつか必ず
あなたを乗せてくれる人が
現れるんだ。

【居心地の悪さ】141

昔ある子が、僕に相談してきた。「ここは居心地が悪い」と。その周りには、自分らより成功していて、エネルギーが高い人ばかりだった。僕は、その子はそこにいることが正解だと思った。

居心地のよい空間というのは、自分と同じ波長の人がいる場所だ。
ある意味成長し辛い環境ではある。

自分が緊張してしまう人、何を話したらいいのかわからない人。
そんな場所は自分が成長出来る場所なんだ。

居心地が悪い。
なら今そこにいることは
正解なんだ。