【環境】126

何かを続けるには、意志だけではうまくいかないことがある。強い意志を持っても環境に左右されてしまうからだ。
やる!意志を固めると共に、環境を整えることはとても重要なんだ。
僕も、何度やっても続けられなかったことを、環境の力を使ってうまくいってることがある。
それは毎日の記録内観。
一日を振り返って周りの人に対して
・していただいたこと
・して返したこと
・迷惑をかけたこと
この3つの質問を
自分に問いかけ、記録している。

今まで5回くらいやり始めたけど
いつも半年ももたず辞めてしまった。

そこで3年前、
1人でやっているから
続かないんだと思い、
環境を整えた。

仲間を募って、その人たちと
一緒にやるようにした。

「他の人も一緒にやっている」
その環境がうまく作用して

3年間一日も欠かさずに続けられている。

人は環境動物と言われるほど
環境に左右される。

それを意志が弱い、
と嘆くことはない。

それをわかって、
環境をうまく活用すれば
意志に関係なく続けられるんだ。

やる!
と決めてもなかなか続かないときは
自分の心を責めるのではなく
続けられる環境を整えてみよう。

【宣言】125

何かを始めようとしても、自分の中だけで決めたことは負荷がかかったとき、簡単に辞められてしまう。
それを防ぐためには、人に言うことだ。
僕はよく朝活に行くけど、最初は起きられなくてなかなか行けなかった。
自分の中で行こうと思ってただけだからだ。
でも、early birdという朝活の紹介文にこんなようなことが書いてあった。
「申し込みをしてください。そうすれば約束になり、起きられます」

自分の中だけで思ってたことは
人に伝えた瞬間、
その人との「約束」になるんだ。

やろうと思ってることは、
人に伝えよう。

そして、たくさんの人に
伝えることで、約束は強まる。

それが「宣言」だ。
今はSNSとかがあって
多くの人に一度に宣言しやすい
時代になった。

というわけで、
僕も宣言をします。
「今日から30日間毎日、
この紙に書いて言葉をUPします」


あなたも、
やろうと決めてるいることは
みんなに向かって宣言をしてみよう。

【いいよ】124

「これやっていい?」『いいよ』「あそこ行っていい?」『いいよ』
いつも語尾が上がり気味みで答えてくれるその言葉を聞くたびに、僕の心は和らいでいったんだ。

いつしかその口ぐせは、
僕に移ってしまったようだ。

『いいよ』

これは、初めて付き合った彼女がよく言ってくれた言葉だ。

俺のやること、言うことに
『いいよ』って、いっぱい言ってくれた。

楽になる瞬間だった。
受容されてる感じがするんだ。

その心地よさが、
今でも心に残っている。

だから僕も、たくさんの人に
この言葉を伝えるようにしている。

でも日常では恋人や子どもに対して
たくさんのあれも「ダメ」、これも「ダメ」
あふれている氣がする。

そういう言葉が出てしまったら
それ以上に
『いいよ』って言ってあげよう。

そして「ダメ」を自分に対して
出してしまったら
その何倍もの『いいよ』
を与えてあげよう。

自分のやることに
『いいよ』って
愛を込めて。

【迷う】123

これからどうしよう?何をしよう?
決められない。迷うときって人生にあると思う。
僕は、それはとても幸せな時間だと思うんだ。
迷っても、いつかは決めて、その道に進み出す。
進んだら、出会いがあったり、見える景色が変わっていく。

迷ってる間というのは
実は全ての可能性を持っている。

まだ未来は決まっていない。
何をしてもいいんだ。
どこへ行ってもいいんだ。
全ての選択が出来る状態。
贅沢な時間なんだ。

僕は23歳のとき
東南アジアをバックパッカーをした。
その第一歩は
ヴェトナムのホーチミン市から。

一日目の宿だけ取っていて
次の日の朝ホテルを出たとき
どっちへ行こうか迷った。

その瞬間、氣づいた。
どっちへ行ってもいいんだ!
右に行っても!左に行っても!まっすぐ行っても!
僕は自由だ!

歩き出したら決まってしまう。
決めることはそれ以外の選択を断つこと。

迷ってるとき
それは何を選択してもいい、
全ての可能性を持っている瞬間。

思いっきり楽しもう。

【観手に咲く】122

先日、内田裕士さんの講演会で素敵な言葉を教えてもらった。
「花は観手の心に咲く」
世阿弥の言葉だそうだ。
美しいものを見たときに、感動するのはそれが美しいからではない。
見る人が、美しいと感じているから美しいのだ。

心が荒んでいれば、どんなものもよいとは感じることが出来ない。
感動できる人は、何を見てもそこに花を感じることが出来るんだ。

僕は、122回、こうやって紙に言葉を書いて発信している。

言葉というのは、人にとってタイミングで
心に刺さることがあると思う。

それは、僕がすごいんじゃない。

あなたが、受け取り
あなたが心に花を咲かせたんだ。

素晴らしいのは、あなたの心なんだ。

花は観手の心に咲く。

美しい、と思う心こそ美しい。

【立ち位置】121

年の始めに、今年の目標や抱負を設定をした方も多いと思う。
僕も毎年お正月は目標と夢リストを更新する。目標設定は人生を豊かに生きるためにはとても大切なこと。それを何度も学ばせてもらってきた。
そして、目標(ゴール)以外にもう一つ大事なことがあることも。
それは、今の立ち位置(スタート)を知ること。

例えるなら、旅行。

旅行は目的地がある。
放浪の旅でなければ、
あそこに行こう!と決めて出発する。

旅行代理店に電話して
「札幌に行きたい」
と言ったら目的地の他に
もう一つ聞かれることがある。

それは、
「どこから出発しますか?」

羽田から?成田から?
大阪から?沖縄から?
隣の小樽から?
海外から?

自分がどこからスタートするのか
わからなければ

ゴールがいくら明確になっていても

手段も、時間も、費用も、わからない。

自分はもちろん、

そのゴールをよく知ってる人でさえ
あなたを導くことが出来ない。

今、自分はどこに立っているのか?

目標を想うとき、自分の位置を
今一度確認しよう。

お正月も終わり
いつもの日常が始まっているこの頃
年始に決めた目標を確認すると共に
今の立ち位置を
見つめなおしてはいかがでしょうか?

【パワーストーリー】120

山崎豊子の小説『沈まぬ太陽』の中で忘れられない話しがある。
主人公が、アフリカで聞いた語り部の話。
その昔、ある青年が奴隷として村から連出され、知らない土地へ連れて行かれた。
途中、その船が難破して一人生き残り、なんとか同じ言葉を話す部族のもとに帰ってきた。しかし、村がどこにあるかわからない。わかるのはキリマンジャロの山が見えていたということだけ。
青年は何度も試みたが、ついに故郷は見つけられず、その村で奴隷狩りの恐ろしさを伝える語り部となった。

僕はそれを読んだとき
時代を経て、はるか異国の地までこの物語が届くなんて、すごいと思った。

やがて、
ストーリーというのは
胸に響き、人に伝わり、心に残る。
ということを知った。

そんなショッキングなことでなくとも
日常の中で物語、ストーリーは活きてくる。

それは僕が昔、
髙島屋で働いていたときのこと。

空いている時間で
デパート包装を教えてもらった。

どんな形の商品も
バラの印刷された
きれいな包み紙で包んでいく。
そして、最後に、
「髙島屋」という赤いテープでとめる。

それが出来るようになりたくて
何度も練習して、やってみた。

最後まで紙が
ゆるまず包むのは難しいので
途中透明のセロハンテープでとめた。

そしたら、河端くん!と止められた。

「こんなベタベタ、
セロハンテープでとめて!
ダメよー。
いい?
お客様がご自宅で開けるときを想像して。
「髙島屋」の赤いテープを
一枚はがしただけで
ヒラヒラヒラって包みが全部とれて
楽しみにしてた商品と出会えるの。
それが美しいんじゃない。」

お客様と商品の
出会いのストーリー。
これは僕の心に残った。
家でその瞬間がありありと連想出来た。

単に
セロハンテープは使っちゃダメよ。
って言われてたら
忘れてしまっていたかもしれない。

僕は今でもデパート包装の包みを
見るたびにそれを思い出す。


小さなことでも
ストーリーはあふれている。
作り出すことが出来る。

そして、多くの人に伝わるストーリーを
パワーストーリーという。

作り出そう!
発信しよう!
伝えよう!

あなた自身が語り部となって
ストーリーを紡いで行こう。

【味方】119

あなたには味方がいますか?
あなたの味方は誰ですか?

たくさんの人が味方をしてくれていますか?
それとも、
味方なんて誰もいない中にいますか?

味方なんていない、
と思ったとしても

あなたには、味方がいる。

周りに裏切られ、否定され、無視されても
あなたには、味方がいる。

あなたがどんなに
悲しんで、落ち込んで、絶望しても、
決して諦めない最高の味方がいる。

それはあなた自身。


あなたでさえ
自分を嫌い
自分を信じられなくて
自分の夢を諦めたとしても

そのあなたの味方であり続ける。


あなたの身体が、
あなたを支える。


自らを傷つけても
細胞は止血をし、回復を図る。

自らを苦しめたとしても
あなたを守り、毒を出すために、
毛も、爪も
伸びることをやめない。

何もかも嫌になって
寝ていても
壊死しないように
毛細血管が伸縮を繰り返す。

心臓は鼓動を止めない。
呼吸は止まらない。

あなたの命があなたの味方だ。


あなたの命自身が
持てる全てを使って
あなたの命をつないでいる。

24時間、ひとときも休むことなく
あなたの命を守り、育んでいる。

どんなときも!
どんなあなたも!
全知全能、全生命力をもって!

生かされている。


自分自身に、ありがとう。

私の味方は、ここにいる。

私には私という味方がいる。


どんな状況に陥っても
忘れないで。

あなたには味方がいる。

あなたには味方がいる。

あなたには、味方がいる。

【運命の出会い】118

たくさんの人と出会っていくと
出会った瞬間にビビッ!ときたり
まさに求めていた人だったり
必然と思えるような出会いがある。

そんな出会いを
「運命の出会い」と呼ぶのだろう。

僕は、
そんな特別な出会いだけが
運命の出会いではなくて
全ての出会いが運命だと思う。

70億人の人間がいて
街ですれ違うだけでも奇跡なんだ。

まして関わりあう人なんて
どれほどの確率なんだろう。

全ての出会いは、偶然じゃない。


出会ったけれど、
うまくいかなかった。
去っていってしまった。

この人は私の運命の人じゃなかった。

って思うことがあるだろう。

でも、その人も運命の人なんだ。

出会うまでは、運命。

そこから先、
どんな関係を作っていくかは
僕たちの選択なんだ。

電撃的な出会いをしても、
別れてしまうことがある。

ほんのちょっと関わりから
親密になることが出来る。

何を選択して、どう行動するかで
出会った人との関係は変わって来る。

僕は、人生を運命のせいにはしない。

人生は、自らの選択で決まる。

あなたは、出会った運命の人と
どんな選択をしていきますか?

メリークリスマス!

【苦しみは救う】117

人は生きていれば
苦しいとき、辛いときがある。

苦しときって、不思議と、
一人なんだよね。

あなたが何かに苦しんだとき
本当に分かり合えるのは
同じ苦しみをもった人だと思う。

深く傷ついた人こそ
深く傷ついている人の氣持ちがわかる。

何年も苦しんだ人こそ
何年も苦しんでいる人の氣持ちがわかる。

今の苦しみを乗り越えて
目の前に同じ苦しみを持つ人が現れたとき

あなたなら
その人のことをかわってあげられる。

わかってくれる。

それだけで、救われることがある。

そのとき思えるかもしれない。
ああ、この瞬間のために
私にはあの苦しみが与えられたんだ。

苦しみには
人の苦しみを救ってあげらる力があるんだ。

【助けて】106の回で書いた
苦しみを聞いてくれた子が
こう言ってくれた。

「私に打ち明けてくれることで
私に存在価値を与えてくれるの。
私が救われているんだよ」

人に悩みを打ち明けることで
その人を救うことになるなんて
考えもしなかった。

でも、僕が大切な人から相談されたら
僕に頼ってくれたことが、嬉しい。


あなたが苦しんだ分だけ
同じ苦しみをもつ人を
救うことが出来るんだ。

あなたが苦しみを分かつことで
救われる人がいる。

あなたの苦しみには
人を救う力がある。