308【足跡】

森の中を一列になって歩いていた。前を行く人が、一歩ずつ、進んでいく。地面に置いた足を離すと、踏んだところに跡ができる。僕はその跡の上に、自分の足を重ね進んでいった。ただ静かに、足跡をたどる。そのとき感じた。これが先人の進んだ跡をたどることだと。重ねた足跡はより強く大地を固め、導となって歩みを促す。

そして自分の後ろも

人が連なっている。

自分の足跡も

やがて後ろの人が踏み進んでいく。

そうして

たどった足跡が重ねられ

歩んだ想いが受け継がれ

道となるんだ。

#フォーチュンギフト

307【素直】

ある日夢を見た。こんな夢だった。窓が開いていた。それを誰かに「閉めて」って言われた。僕は閉めたくなくて「外の音が聞こえていいじゃないか」と言った。そしたら、「車の音がうるさいから」と言われた。僕は「風が氣持ちいいじゃないか」と言った。「排気ガスが汚いから」と言われた。僕はその後も何かと、閉めなくていい理由を、言い連ねていた。

そしたら恩師の

よしだトレーナーが登場してきて

僕に一言言った。

「素直に言ったら?」

僕は、ハッとした。

そうなんだ。

窓を閉めるかどうかは

どうでもいい。

本当は、

この窓は俺の担当してる窓じゃない!

だから、そいつに言えよ!

それが言いたかったの。

言いたいこと

ハッキリ言わずに

遠回しで言い訳やアピール。

自分自身にこの一年は

「素直」を意識していくと

言ったばかりだろう!

そんなメッセージを伝えてくれる

はっきりとした夢だった。

心を、素直に、表現しよう。

#フォーチュンギフト

306【見つめる】

朝礼で50人くらいに向かって話している時、一番前でじっと僕を見つめる人がいた。じっと、真っ直ぐに、僕を見ていた。僕はその場の全員に向けて話しているので、全体を見渡しながら話していた。それでも、その視界の端からも、僕をしっかりと見つめているのをが伝わってきた。僕は話し終わって、今もらった視線を、頭の中で振り返った。

その人は、話を聴く相手を

じっと見つめていた。

僕は自分に問いかけた。

自分は最近

相手の話を聴くときに

あんなふうにしっかりと相手を

見つめていたか?

いや、そんな質問が出る時点で

出来ていなかったということだ。

人の話を聴くときは

相手を見る。

顔を向けるだけじゃない。

目を向けるだけじゃない。

心を向ける。

それが目に表れる。

そのことを氣づかせてくれた、

深い眼差しだった。

#フォーチュンギフト

305【空】

空は何色?そう聞かれたら青と答えていた。青、水色、空色。空はそんな色。でも、衛藤先生が、「空を見るといい」って話をしてくれて、一日、少しでもいいから空を見上げるようにした。大人になってから、いつしか見なくなっていた。いつも視界には入ってたのに。

毎日空を見てやっと氣づいたのは、

空は青くないということ。

多くの場合、空は灰色、白、まだら。

透き通るような青い空って、

滅多にないんだ。

そんな特別な空を空と思ってて、

そういった思い込みで、

氣にもしてなかった。

白の後ろにうっすらと青が見える時もあれば

時には赤く、時にはオレンジ、

紫のグラデーションも美しい。

空はどんどん変化する。

空は青いのは、空のほんのほんの一部。

よく見る空は

白い。

そして半分の時間は、黒い。

今日も、見上げてみよう。

空は何色?

#フォーチュンギフト

304【痕跡】

『果てしない物語』の中に、特別な山が出てきた。その山は誰かが登頂に成功すると、その後は誰も登頂出来なくなる。そして、登頂されたという記憶は忘れられ、記録も失われ、足跡や楔の跡も全て風化して消えた時、初めて登頂可能になるんだ。だから、その山を登った者は誰でも初登頂の称号を得る。

人も亡くなって100年もすれば

ほとんどの記憶からは消えてしまう。

歴史に何千年も

名を残すことがあっても

やがてはその記録も

永遠の時の先には

消えていくだろう。

自分の生きた痕跡は

やがて全ては消えていく。

だけど、

ただ一つ残るものがある。

それは

生きたという事実。

事実だけは

未来永劫

消えることはない。

#フォーチュンギフト

303【期限を決める】

手に入れたいものや目標。それが決まったら次にすることは、「期限を決めること」だと教わった。わかりやすい例で教えてくたから、今でもはっきり覚えている。昔「幸せ家族計画」という番組があったそうだ。番組のスタッフが突然ある家庭にお邪魔する。他の家族は知っているが、お父さんは何も聞かされてなくてびっくり。そしてお父さんに宿題を出される。例えばジャグリングをやってとか、これを全部暗記してとか。それを1週間で出来るようになったら300万円分の商品を差し上げます。と。

1週間後、スタジオでそれを披露する。

10人やったら9人は成功しないそうだ。

でも、家での練習の様子をビデオに

撮ってあって

その中では1回は

成功している。

1週間前までは

やったことも

見たことも

興味もなかったもの。

聞いた時は

出来るはずがない!

と思っていもの。

それが

たった1週間で

出来るようになる。

人間というのは、

たった一つの条件を突き付けたら

うまくいくんだと。

期限を決めること。

それは目標を叶えるための

力付け。

この力の協力を得るために

自分のやることの

期限を決めよう。

#フォーチュンギフト

302【空と海と大地】

北海道白老町にある、心のリゾート海の別邸ふる川。ここの露天風呂に、一人瞑想ができる八角形のスペースがある。そこに座ると、目の前に、空と、海と、砂浜が広がる。その場所で、何も身にまとわずに、ただ、じっと、坐った。そして全身で味わう。空の広さ。海の深さ。大地の強さ。星がまたたき、草木がささやき、風が土の香りを運んでくれる。波の音が響き、空氣が澄み渡り、大地の鼓動を感じる。

天と地と水と一体となる感覚。

そのときわかった。

ああ、

空と、海と、大地があれば

他には何もいらない。

足りないものは何一つなく

全てはもうここにある。

日常の中で

あれが足りない、これがない。

そう思ってしまうときは

ただ、感じよう。

空と

海と

大地を

それでもう

全ては

満ち足りている。

#フォーチュンギフト

301【一生懸命】

一生懸命やってきたね。仕事も、人付き合いも、趣味も、学びも。目の前のことに、一生懸命取り組んできたね。目の前のことが、一生懸命取り組む価値がないと感じることだとしても、だからこそ一生懸命取り組む。そうするとそれ自体が、価値あるものに変わってくる。そして新たに、取り組む価値のあることがやってくる。

誰に認められなくても、

自分で自分が

「よくやってきた」

「一生懸命やってきた」

と思えること。

それこそが人生の尊い財産だ。

そう思える自分で

行動出来るからこそ

だからこそ得られる

成果がある。

だからそこ出逢える

仲間がいる。

だこらこそ生まれる

信頼がある。

まず目の前のことに

一生懸命取り組むこと。

全ての扉は、そこから開いていく。

#フォーチュンギフト

【祝300回記念】

フォーチュンギフト300回を記念して記念対談を行いました。対談してくれたのはヒーリングアーティストのあまき寛子さん。フォーチュンギフトをなんで始めたのか、どんな想いがあるのか、これからの展望などをお話ししたよ。そして後半はひろちゃんの点描画についての対談です。YouTubeにUPしたので、どうぞご覧ください。


前半(フォーチュンギフト)

後半(ヒーリングアーティスト)

300【内観】

僕の人生を変え、そして変え続けているもの。それは間違いなく「内観」だ。内観を知ったのは18歳。大学1年生のときの石井先生の講義でその名が出てきた。20歳の夏、1週間の集中内観に行った。その後、集中内観は6回行き、日常の記録内観は15年間以上。特にここ8年間は一日分も欠かさず続けている。その積み重ねは大きい。その中でやはり、初めての集中内観での氣づきは大きかった。

僕はそれまで、

お父さんのことで嫌いなことがあった。

お父さんは

夜はお酒を飲んで早く寝てしまった。

そして朝すごく早くに起きていた。

高校生の僕はそれが

老人みたいだと思って嫌だった。

でも、集中内観を気づいたのは

その朝に起きてしていた事実を

調べたときだった。

お父さんが朝早く起きてやっていたこと。

それは、時間をかけて

朝ごはんを作ってくれていたんだ。

毎朝、食卓に乗り切らないほどの

料理が並んでいた。

そして、僕の高校に持っていくお弁当は

とても豪華だった。

でも僕はその作るところは

寝ていて見ていない。

僕は起きて見たのは

お母さんがおかずを

お弁当箱に詰めてるところだ。

見てないから氣にもしてなかった。

早く寝てしまうお父さんは嫌だ。

その感情が事実を隠していた。

そして集中内観を通して事実を調べた時

その事実が事実として

圧倒的に突きつけられた。

3年間、あんな豪華な朝食と

あんな美味しいお弁当を

作り続けてくれたお父さんが嫌い?

とんでもない!

なんて偉大な父親なんだろう。

いっぺんに大好きになった。

それから

僕は家族への関わりが変わったんだと思う。

前よりずっと家族が円満になった。

みんなは変わってない。

僕が変わったから変わった。

つまり、なにか引っかかっていたのは

僕が原因だったんだ。

内観の氣づきが無ければ

僕はきっと

あそこがダメだ、あれが悪いと

人のせいにしてた。

特に家族には甘えと依存で

自分の感情を通して

都合のいい事実しか

見てなかったと思う。

内観により

事実を事実として氣づかされた。

初めての集中内観で

1週間内観して久しぶりに

外に出たとき、景色が違った。

目の前の林や、空を見て

こんなにも世界が美しかったのか!

こんなにもキラキラの光の中で

僕は生きていたのか!

と、驚いた。

僕は内観が世界に広がれば

その分世界に幸せが広がり、

内観した人が増えれば

その分世間は生きやすくなると

信じている。

内観とは

以下の3つの質問を

自分に投げかけて調べる。

・していただいたこと

・して返したこと

・迷惑をかけたこと

その質問を知らなければ

「してもらわなかったこと」や

「迷惑をかけられたこと」ばかり

調べてしまう。

ただ、3つの質問に向き合うだけ。

講師や、メンターや、師匠はいらない。

自分で調べ、自分で氣づく。

集中内観は

1週間という時間

ただひたすら3つの質問だけに

集中する。

一度氣づいてしまったことは

氣づく前には戻れない。

成長曲線の角度を変える。

内観をして1年、2年と経つと

その変化が大きくなる。

僕も20歳のときに受けてなかったら

今どんな人生歩んでたか恐ろしい。

人のせいにして

感謝なんて上っ面だけで

生きていたと思う。

内観に出逢えてよかった。

僕は

様々なセミナーや講座に出て

色々と学んできた。

それら全ての中で

学びの広さ、氣づきの深さの

頂点は、内観だ。

内観によって

相手の立場にたって考えることを

学んだ。

内観によって

自分がものすごい恩の中に

生かされているこに氣づいた。

内観によって

自分がいかに深く愛されて

きたかを知った。

これからも毎日

内観を続けていく。

僕と出逢い、関わる人が

心地よく過ごせるように。

#フォーチュンギフト