僕は食事をするときに、旅をすることがある。食べ物がここまで来た旅の道のりを一緒に堪能するんだ。これは衛藤信之先生から教わった。
日本で育ったの?
それともはるか大陸の果てから
やってきたの?
機械化された巨大なプランターの中で
育ったの?
それとも日本の農家で
丹精込めて作られたの?
作った人は覚えてる?
どんな想いで作られて、加工され
商品化され、ここに来たんだろう?
それを想像しながら食事をすると
食べ物の向こう側が見えてくる。
歴史の旅をすることもある。
例えばホットドッグ食べながら思う。
ソーセージは移住者によって
ドイツからアメリカへ海を渡り
ケチャップの原料であるトマトは
500年前にアメリカ大陸から
ヨーロッパに渡ってきた。
海を反対側から渡った二つの食材が、
古代メソポタミアで原型が生まれ
エジプトで改良された
パンに挟まれて
日本へと伝わって来た。
ただのホットドッグに
なんてロマンチックなドラマが
あるのだろう。
耳を傾ければ、
命が今までのストーリーを
イメージさせてくれる。
その場にいながらでも
たった一度の食事で
歴史を、世界を、
旅することが出来るんだ。
【どうやったら出来るか】163
何か目標をたてても、出来ない理由が出てくるときがある。「時間がないから」「お金がないから」「自信がないから」出来ない理由を考えたら、すごい能力を持った僕たちの脳は、納得のいく「出来ない理由」を答えをたくさん導き出してくる。
だから僕は、
次の言葉を毎日唱えるようにした。
「出来ない理由は考えるな。
どうやったら出来るかを考えろ。」
繰り返し唱えることで、
日々の思考にまで落とし込む。
それを続けているある日
ポスターの作成を行うことになった。
僕はデザインなんて出来ないし、
リミットまでほんの数日しかない。
どう考えても出来ない。
いつもならそこで終わっていた。
でも、毎日唱えている言葉が頭に響いた。
「出来ない理由は考えるな。
どうやったらできるかを考えろ。」
その瞬間、脳細胞は虹色に輝き出す。
出来ない理由が消し飛び、
出来るための方法が降りてくる。
「デザインが出来ない。」
だったら出来るようになればいい。
出来る人に教わればいい。
フォトショップとイラストレーターを覚えた。
やり始めたら、
必要な時間が見えてきた。
全く間に合わない。
「時間が足りない。」
でも、常に質問が頭に響く。
どうやったら出来る!?
どうやったら出来る!?
どうやったら出来る!?
虹色の脳細胞から
答えが降りてくる。
やらなくていいことを割り出せ!
やりながらスキルUPしろ!
そして、最初無理でしょ!
と思ってた目標を無事達成できた。
考え方を変える。
というのは大変のように思えるけど
実は簡単なんだ。
脳への問いかけを変えるんだ。
たった一つの質問で人生は変わる。
「どうやったら出来るか?」
【滑り台】162
大人になって、小さい頃行ってた保育園に遊びにいったときのこと。その保育園では毎月、誕生日を迎える子どもに、逆上がりなど最近達成したことをみんなの前で披露させていた。行ったときはちょうどその日だった。
披露する園児の中に、3歳位の男の子がいた。
彼はレゴで何かを作ってきた。
なにかよくわからない形をしていた。
「○○くん、何を作ったの?」
「イルカの滑り台!」
僕は衝撃を受けた。
イルカの滑り台?
その発想はなかった!!
もし、「何か独創的なものを作って」
とレゴを渡されて
どれだけ時間をかけても
僕には出てこない発想!
だって大人の答えはこうだ。
「イルカは滑りません」
それでおしまい。思考は止まる。
その子が、イルカの滑り台と言った瞬間
滑り台を滑って
ピョーンと飛んでいるイルカが
イメージできた。
すごい。
子どもの発想は、
僕らの枠を外してくれるんだ。
子どもの心に学び、
自分の子ども心を呼び覚まそう。
枠を外し、心で遊ぼう。
【今日できる】161
最近流れている曲の曲名が心に響いた。乃木坂46の『いつかできるから今日できる』作詞した秋元康さんが伝えたいメッセージなのだろうか。「いつか出来る。」人はそう思いがちだ。いつかやりたい。いつかやるんだ。「いつか」、「いつか」、「いつか」
先延ばしにするのは得意。
でも「いつか」こない。
僕の好きな衛藤信之先生が
ずっと前に聴いた講演で話していた。
「Sunday,Monday,Tuesday,Wednesday,Thursday,Friday,Saturday.
いつか、Somedayは一週間の中にない。
どれだけ週が巡って月日が流れても
いつかは永遠に来ない。」
いつかが来ないなら、
やるなら「今」しかない。
今、この瞬間。
宇宙の法則は常識とは逆なんだ。
いつかが来るのを待つのではなく
今やるから、
いつかと思ってた日が来るんだ。
つまり、曲名の通りになる。
『いつかできるから今日できる』
深い言葉だなぁ。
【積み重ね】160
日常内観を始めて数えると5年経っていた。その間、1日分も欠かさず行って来た。内観やった人はわかるだろうか。あの氣づきを、5年間味わえるんだ。
そのおかげで考え方に大きな変化が訪れている。
毎日やることは同じことだ。
3つの質問だけ。
それを繰り返し、繰り返し。
「繰り返し。」
日常がそう思えて、
辛い人がいるかもしれない。
朝起きて、ご飯を食べて、
仕事へ行って、家族と話して、
お風呂に入って寝る。
毎日が繰り返し。
そう思っていたら、
本当にそれだけで終わってしまう。
でも、毎日は積み重ねだ。
昨日と同じ1日はない。
昨日に今日を重ね、今日に明日を重ねる。
変化が見えにくくても
確実に、人生は重ねられている。
ここぞというときに
力を発揮するのは
その積み重ねたものなんだ。
毎日を繰り返しと嘆くのではなく
毎日の積み重ねの上にある
今日を生きよう。
【繰り返し】159
どんな大切な教えでも、一度聞いただけではなかなか覚えられないし、簡単には変わらない。だから、人生にとって大切と思ったメッセージは、毎日繰り返し唱えるようにしている。飽きてきても、言えない氣分の日でも、毎日。
何ヶ月も続けることで意識に少しずつ変化が訪れてくる。
それでも、パッと
いつものパターンが出てしまう
ことがある。
「毎日言ってるのに、出来てない。」
そんな感情になるが、また氣づく。
毎日繰り返してなかったら、
その感情すら出てこない。
少しずつ、変化は起きてるんだ。
「継続は力なり。」
何度も何度も繰り返すことで、
言葉は自分の一部になっていくんだ。
【閃光のように】158
思春期の頃の思い出のマンガ『ダイの大冒険』。それに出てくる魔法使いの少年のポップが好きだった。弱虫の少年から、壁を乗り越えて成長していく姿に、何度も何度も自分を重ね合わせた。そして物語の終盤、ポップはマンガ史に残る名台詞を唱える。
魔王によって、
地上があと5分で滅びてしまうとき、
全員が、絶望していたときに、
ポップは一人立ち上がり、叫んだ。
『残りの人生が50年だって5分だって同じ事だ‼︎
一瞬・・・!!
だけど・・・
閃光のように・・・!!
まぶしく燃えて生き抜いてやるっ!!
それが俺たち人間の生き方だっ!!
よっく目に刻んどけよッ!!!
このバッカヤローッ!!!!』
ダラダラの50年の人生よりも、
5分の輝きが一生を変えることがある。
僕はこの『閃光のように!』
という台詞が心に刺さって
大事な場面で何度も心に問いかけてきた。
この5分を、閃光のように生きたか?
全てをかけたか!?
命を燃やしたか!?
閃光のように生きるとき、
生み出されるのは
命の光。魂の炎。
その光熱を浴びたなら、
心奪われ、人生が変わる。
僕は人の放つ閃光で
人生を変えられてきた。
たった5分でも!
閃光は全てを変える力を持っている!
積み重ねてきたものを、
今この瞬間!魂を燃やして!
解き放とう!
一瞬、だけど、閃光のように!!
【怪我】157
先日、ついによさこいに復帰することができた。手術をして、リハビリをして、練習を重ねて戻れた舞台。今回、手術のきっかけになったのは年明けに怪我をしたことだった。
肩に脱臼癖があった僕はいつも不安を抱えて踊っていた。手術するしかないのはわかってた。けどそうすると、しばらく踊れなくなってしまう。
復帰が間に合わないんじゃないかと
ためらっていた。
でも
あの怪我のおかげで
決心がついた。
タイミングも
本当によかった。
もし早く手術をしていたら
踊りの振り落としに参加できず
もっときつかった。
もしもっとあとで、
祭りの直前に怪我をしてたら
全てが台無しだった。
最高のタイミングで怪我をした。
導かれてるとしか思えない。
あのとき怪我したことに
感謝の氣持ちでいっぱいだ。
ありがとう!!
アクシデントがあっても
それをどう活かすか。
受け取り方を変えることで
見え方が変わる。
人には、起こった出来事を
感謝と希望に変える力があるんだ。
【感動】156
生きてると、感動することがいっぱいだ。素晴らしい体験をしたとき。美しい景色を見たとき。人の優しさにふれたとき。日々の生活の中も、目を向ければ感動に満ちている。感動するってこはそれ自体が、素敵なことだ。
「感動」という言葉は「感じて」「動く」と書く。
感動して、それを行動に変えるから
人生が変わるんだ。
どんなに素晴らしい出会い学びも
そのあと動かなければ、
何も起こらない。
それは感動したのではなく
ただ感じただけなんだ。
心に感じたならば
行動に移そう。
発信する。
実践する。
人は、
動くことでしか伝わらない。
いいと思ったら、
すごいと感じたら、
行動しよう!
伝えよう!
それが感動するってことだ。
【磨く】155
「人は人で磨かれる」という言葉がある。その通りだと思う。僕もたくさんの人に出会って人生が変わってきた。けど、この言葉にはもう一つの意味があると思うんだ。
石に例えるなら、上流ではゴツゴツしていて、下流に運ばれるまでに他の石にぶつかって丸くなる。
流れて行く間に
他に何の石にも出会わなければ
石は磨かれずに下流についてしまう。
この話を見ると
たくさんの石に出会えば
磨かれると思ってしまう。
実は石は上流にもたくさんある。
そこでたくさんの石と
出会うことは出来るんだ。
でもきっと、それだけじゃ
ゴツゴツしたままなんだ。
下流に行かなかきゃ。
流れて行かなきゃ。
自分が動くんだ。
人は人で磨かれる。
出会いだけじゃない。
人と出会い、
動くことで、
磨かれる。