320【ガイド】

中学のときフランスに旅行に行った。バスを貸し切り、10日間ほどでニースからパリへ半周するツアーだった。そのときのガイドさんが、僕の運命を変えた。その人は元々絵画をやってた。そしてそのあと、建築を学んだ。そして歴史もものすごく詳しかった。だから行く先々で、この絵はルネサンスの影響がで始めてますねー。柱を見て、ここはロマネスク様式ですが、ここにゴシック建築の面影が見えますねー。この城はなんとか13世がうんたらかんたら。と、ずっとガイドしてくれた。

バスでの移動の時、

大人たちはみんな寝てたが

僕だけは目をランランとさせて

聞き入っていた。

歴史って知っていると

こんなにも面白いんだ!

そして、僕もこんなふうに

歴史を話して聞かせたい!

そこから僕は

歴史が好きになり、

大学では歴史学を専攻し

近年は歴史朝活クサナギ会を立ち上げ

歴史の講義やYouTube配信をやってきた。

人は人との出会いによって変わる。

思えばあのとき

あの長谷川さんという

ガイドに出会ったことで

僕の扉はひらけたんだ。

#フォーチュンギフト

319【不良品】

手元に回ってきた品が、不良品だった。まいったなー。困ったなー。もちろん最初にそういった感情になったけど、その次に、起こった出来事の意味を考えた。たくさん同じ商品がある中で、なぜこの不良品は、僕のところに来たんだろう?そしたらね、こんな声が聞こえた。

「お前なら受け入れられるだろう?」

受け入れられる、か。

うん確かに。

そう聞かれたら

まぁ、こんなこともあるよね。

と思えるわ。

もしかしたらその商品も

僕なら受け入れてくれると思って

選んで来てくれたのかもしれないな。

そしたら逆に

僕の元によく来たね。

と愛おしく思えた。

#フォーチュンギフト

318【思い通りには】

納得できないことがあった。話し合ったけど、合意に至らなくて、向こうの方が立場が強く、押し切られた。しばらくそのことに不満をつのらせていた。おかしい!筋が通ってない!と。この感情をどう処理したらいいだろう。しばらく悶々とした。

少し経って、ふと思った。

世の中、思い通りに行くこと

ばかりじゃないよな。

世界は自分を中心に

回ってるわけでもないし

自分が特別なわけでもない。

ああ、そうか。

世の中は思い通りにいかないこともある。

それが当たり前じゃないか。

そんな当たり前のことに

不満を持ち続けていても

しょうがない。

思い通りにはいかなくて当たり前

そこがベースと思ったら

それで氣持ちが収まった。

#フォーチュンギフト

317【正座のコツ】

正座をすると足が痺れてツライよね。長い時間であればあるほどキツい。片方のお尻を少し浮かせて、血を通わせて、足の感覚をなんとか戻そうとする。でもそうやってもじもじやるのは、実は逆効果。私流の正座に耐えるコツ、それは、

「動かないこと。」

全く動かないで正座していると

最初は痛みを感じるけど

そのうち痛みを感じる器官ごと痺れて

痛みも感じなくなる。

その分最後に一氣に痛みが来るって?

そうかもしれないけど、

それはちょこちょこ動いてても

結局最後に痛みは来る。

少なくとも長い時間座っている間は

それほどキツさを感じずにいられるんだ。

ちょこちょこ治そうとせず

じっと動かないで痺れ切らせる。

逆に突っ切ってしまった方が

実は楽ってことがあるんだ。

#フォーチュンギフト

316【決めたら変わる】

自分が決めると、環境が変わることがある。

日本メンタルヘルス協会の前編コースを受け終わって、素晴らしかったので、後編コースに進みたいと思った。でも当時は後編コースは金曜の19時から。僕の会社は19時が定時。間に合わない。でも受けたい。仕方ない。遅刻しても通おう。たまに最初から行ける日を見つけて、何年かかけて修了しよう。そうして後編講座に行く事を決めて申し込んだ。

そうしたら突然、上司から依頼があった。

「来週から、30分早く出社してもらうこと出来る?」

「大丈夫ですよ。

その代わり、週一早上がりしてもいいですか?」

「もちろん、その分早く帰っておくれ」

「そしたら、金曜日に早上がりします!」

なんと、遅刻するどころか、

講座の1時間前には会場について、

一番前の席で毎回受けられた。

そして、次のメンタルプロコースも

同じようなことがあった。

僕の期は、

公認カウンセラーを取るなら

卒業式まで一度も遅刻欠席出来ない

スケジュールだった。

19時からの講座は

週一の早上がりで行けるけど

問題は会社の

月一の夕方からの会議だった。

会議の日は20時を越える。

全部を受けるのは難しい。

どうしても遅刻する日がある。

しょうがない。

これも何期かかけて卒業式しよう。

行く事を決めた。

すると、突然

月一の夕方からの会議は

昼からやることに変更になった。

行ける。

僕はおかげで全講座フルで参加できて

無事卒業式を迎えることが出来た。

不思議なものだけど、

環境が変わったらやるのではなくて

やると決めたら環境が変わるんだ。

#フォーチュンギフト

315【本当の声】

久しぶりに歌を聴いて号泣した。その歌詞が、心に刺さった。

『知らず知らず隠してた 本当の声を響かせてよ、ほら 見ないフリしていても 確かにそこに今もそこにあるよ』

この曲を聴いて感じた感情は、

そうなんだよ

そうなんだよ

そうなんだよ!!

本当の声。

自分の、本当の声があるんだ。

でも

知らないうちに

押し込めてたんだ。

そして見ないフリをしていたんだ。

ないことにしていた。

でも

でも

あるんだよ!

わかってくれる?

あなたは

わかってくれるのかい?

確かにそこにあるって

言ってくれたね!

見つけてくれたの!?

ずっと隠してたのに。

見てくれたんだね。

それを、見てくれたんだね!

ありがとう。

見てくれて、ありがとう。

隠し過ぎて

抑え過ぎて

自分でももう

本当の声が

わからなくなっちゃった。

でも確かにある。

ここにあるんだ!

今もあるんだ!

ありがとう。

ありがとう。

隠していても

見ないフリしていても

そこにあると言ってくれて

ありがとう。

歌は

YOASOBIの『群青』

#フォーチュンギフト

314【究極の一体感】

よさこいで目指す演舞。それを「究極の一体感」という表現を使っていた。よさこいは群舞なので、一人がどんなに素晴らしいパフォーマンスをしてもチームとしてまとまっていないといい演舞は出来ない。長くやっていゆとチーム全員が本当に一つになる瞬間を何度も味わった。その時って、神経が研ぎ澄まされてて、音もクリアに聞こえて、人の顔がはっきりと見える。

後ろの人の顔も見える。

不思議なことに

見えないはずなのに

後ろの人がどんな顔して

踊ってるかわかるんだ。

そしてすごいのは

自分だけがそう感じるんじゃなくて

チームみんなが

今一つになったよね!

という感じを共有してることなんだ。

そんなとき素晴らしい演舞が出来る。

そして、

さらにその上があるんだ。

一体感の範囲がもっと広くなって

観客もそのゾーンに入るったとき。

踊り子も見ている人たちも

会場にいるみんなが

一つになっている感覚。

楽しいー!

氣持ちいいー!

感動ー!

ありがとうー!

そのときこそ

最高の演舞が生まれる。

目指すのは

究極の一体感。

#フォーチュンギフト

312【ブレーキ】

もっとやろう。もっとやろう。アクセルを踏むことで上手くいくと思っていた。でもアクセルに氣を取られて、ブレーキを見ていなかった。実は、ブレーキを踏んでない?アクセル踏んでも、ブレーキ踏んでたら、疲れちゃうだけで進まないよ。

アクセルを踏む前に、ブレーキを外そう。

#フォーチュンギフト

311【瞬間】

外に出ると、雨が降り出してきた。僕は傘をさして歩いていた。すると、ガードレールの外の道路に、おばあさんとおそらくその娘さんが立っていた。傘もささずに雨があたっていた。どうやらタクシーを待っているらしい。すぐ来るからさしてないんだろう。僕はそう思って数歩、通り過ぎた。でも、引っかかった。大丈夫かな?

最近、意識していることがある。

それは、

思った「瞬間」に動くこと。

違和感をそのままにしない。

今この瞬間、思ったことをやろう。

僕は数歩を引き返し

2人の上に自分の傘を差し出した。

タクシーはすぐにつかまった。

無事に乗り込むまでの間

「ありがとうございます。」

「感動です。」

と言われて

僕も嬉しかった。

だけど

それ以上に嬉しかったのは

自分がその「瞬間」に近づけたこと。

前だったら

違和感を都合よく解釈して

まぁいいか、と

そのまま通り過ぎていた。

氣づいてから実行するには

段階がある。

1.氣づいてもやらない。

2.氣づいてもやらなかったけど、心にひっかかる。

3.氣づいてやる。

4.氣づいてすぐやる。

今までは2が多かった。

今回は3に行けて

しかも4に近い3になれたことが

何もよりも嬉しかった。

次は4の段階。

氣づいた瞬間に行動に移す。

それが目指す生き方だ。

#フォーチュンギフト