【失敗の権利】112

もう5年くらい前に聞いた衛藤信之先生の講演で心に残った言葉がある。

「子どもが失敗する権利を奪うな」

これを聞いて、3、4歳のときのことを思い出す。

お風呂で身体を洗うことと、
洗濯物を洗濯機で洗うこと。

この二つを別々にやるのに
納得がいかなかったんだ。

だから親にうったえた。

「服を着て風呂に入れば、両方洗える!だか服を着たままお風呂に入る!」

そう言って
服を着たままお風呂に入れてもらった。

そして
「じゃあ洗うよ」と
着ていたトレーナーに
石鹸をつけられたとき

衝撃的なことに氣づいた!

「服が邪魔で身体が洗えない!!」


この体験は大人になって
逆の立場で味わうことになった。

あるとき志事仲間が
「こんなことをやろうとしてるの!」

って僕に話してきた。


僕は、それは確実に失敗するってわかった。

結果は出ない。
それどころか、人間関係を失うことになる。

「やめたほうがいい。なぜなら・・・」

いくらでも教えてあげられた。


でも、小さいとき親がなぜ僕を
お風呂に入れてくれたのか?

それを考えたとき
僕は教えるのを我慢した。

仲間は案の定の結果になった。
僕はその失敗を見守った。

大好きな子には
大切な人には
失敗してほしくない!

だから、失敗を防ぐのを我慢するのは
とっても大変なことなんだ。

もし小さいとき
「服を着てたら身体が洗えないでしょ!」
と口頭で教えられてたら
実体験としての
大きな学びは得られなかった。

よく我慢してくれた。

お風呂に入って初めて氣づくことがある。

失敗の中に学びがあるんだ。

人は知っていると
教えてあげたくなる。

「失敗の権利」は
簡単に奪えてしまう。

失敗こそが学び。

学び、成長する機会を
守ってあげよう。