【削る】128

事を成すために、何をやったほうがいいか。
その情報は今世の中に溢れかえっている。
英語は勉強したほうがいい。
本は読んだほうがいい。
運動はしたほうがいい。
これをやったほうがいい
あれを身につけたほうがいい。
世の中にはありとあらゆる
したほうがいいことがある。
もちろん、
どれもきっと素晴らしいもの
だからオススメされるんだろう。

けれど、人生は有限だ。

全てをやることは不可能だ。

何をやるかということは
何かをやめること。

去年、
名古屋の青野さんに教わった。

やったほうがいいことは
無限にある。
けどそれよりも
何を削るか。
何をやらないか。


ふだん焦点があたりがちなのは
何をやるか?だと思うけど
新しいものを取り入れる前に
もう入れない。そして削る。
これがとても大事なことなんだ。

僕も今まで大きな決断をして
いくつものことを削ってきた。

だから今がある。

あなたは、何を削りますか?

【キンキンに冷えた水】127

僕がアジアをバックパッカーでまわっていたとき、いろんな美味いものを食べた。ヴェトナムのフォー。ラオスのカオニャオ&ビアラオ。タイの唐辛子チャーハン。インドのマサラ&チャパティ。
どれも思い出すだけで味が口の中に広がってくる。
そんな中で、一番美味しかったものは何か?
それは題名にもあるとおり
「キンキンに冷えた水」だった。

インドのカジュラホという街の世界遺産で蛇口から出てきた水を飲んだ。

冷たい!

ものすのく感動した。

日本を出て2ヶ月。
東南アジアを回ってた俺は
暑さと戦っていた。

冷やしてある水に
出会えることはあっても
縁日で売ってる冷たさレベル。

冷蔵庫なんてないから
本当に冷たいものに
出会えることはなかった。

日本では水道の蛇口をひねれば
冷たい水が出てくる。

冷蔵庫を開ければ
冷えた飲みものを取りだせる。

居酒屋では
冷え冷えのビールを運んでくれる。


その冷たさが
当たり前でない場所があるんだ。

キンキンに冷えた水の
うまさに感動すると同時に
いかに恵まれてたのに
それが当たり前になっていたか。

それに氣づかされた。

そんな思いと相まって
2ヶ月ぶりに
飲んだその冷たい水は、
バックパッカーで飲み食いした
全ての飲食物の頂点に立ったんだ。

【環境】126

何かを続けるには、意志だけではうまくいかないことがある。強い意志を持っても環境に左右されてしまうからだ。
やる!意志を固めると共に、環境を整えることはとても重要なんだ。
僕も、何度やっても続けられなかったことを、環境の力を使ってうまくいってることがある。
それは毎日の記録内観。
一日を振り返って周りの人に対して
・していただいたこと
・して返したこと
・迷惑をかけたこと
この3つの質問を
自分に問いかけ、記録している。

今まで5回くらいやり始めたけど
いつも半年ももたず辞めてしまった。

そこで3年前、
1人でやっているから
続かないんだと思い、
環境を整えた。

仲間を募って、その人たちと
一緒にやるようにした。

「他の人も一緒にやっている」
その環境がうまく作用して

3年間一日も欠かさずに続けられている。

人は環境動物と言われるほど
環境に左右される。

それを意志が弱い、
と嘆くことはない。

それをわかって、
環境をうまく活用すれば
意志に関係なく続けられるんだ。

やる!
と決めてもなかなか続かないときは
自分の心を責めるのではなく
続けられる環境を整えてみよう。

【宣言】125

何かを始めようとしても、自分の中だけで決めたことは負荷がかかったとき、簡単に辞められてしまう。
それを防ぐためには、人に言うことだ。
僕はよく朝活に行くけど、最初は起きられなくてなかなか行けなかった。
自分の中で行こうと思ってただけだからだ。
でも、early birdという朝活の紹介文にこんなようなことが書いてあった。
「申し込みをしてください。そうすれば約束になり、起きられます」

自分の中だけで思ってたことは
人に伝えた瞬間、
その人との「約束」になるんだ。

やろうと思ってることは、
人に伝えよう。

そして、たくさんの人に
伝えることで、約束は強まる。

それが「宣言」だ。
今はSNSとかがあって
多くの人に一度に宣言しやすい
時代になった。

というわけで、
僕も宣言をします。
「今日から30日間毎日、
この紙に書いて言葉をUPします」


あなたも、
やろうと決めてるいることは
みんなに向かって宣言をしてみよう。

【いいよ】124

「これやっていい?」『いいよ』「あそこ行っていい?」『いいよ』
いつも語尾が上がり気味みで答えてくれるその言葉を聞くたびに、僕の心は和らいでいったんだ。

いつしかその口ぐせは、
僕に移ってしまったようだ。

『いいよ』

これは、初めて付き合った彼女がよく言ってくれた言葉だ。

俺のやること、言うことに
『いいよ』って、いっぱい言ってくれた。

楽になる瞬間だった。
受容されてる感じがするんだ。

その心地よさが、
今でも心に残っている。

だから僕も、たくさんの人に
この言葉を伝えるようにしている。

でも日常では恋人や子どもに対して
たくさんのあれも「ダメ」、これも「ダメ」
あふれている氣がする。

そういう言葉が出てしまったら
それ以上に
『いいよ』って言ってあげよう。

そして「ダメ」を自分に対して
出してしまったら
その何倍もの『いいよ』
を与えてあげよう。

自分のやることに
『いいよ』って
愛を込めて。

【迷う】123

これからどうしよう?何をしよう?
決められない。迷うときって人生にあると思う。
僕は、それはとても幸せな時間だと思うんだ。
迷っても、いつかは決めて、その道に進み出す。
進んだら、出会いがあったり、見える景色が変わっていく。

迷ってる間というのは
実は全ての可能性を持っている。

まだ未来は決まっていない。
何をしてもいいんだ。
どこへ行ってもいいんだ。
全ての選択が出来る状態。
贅沢な時間なんだ。

僕は23歳のとき
東南アジアをバックパッカーをした。
その第一歩は
ヴェトナムのホーチミン市から。

一日目の宿だけ取っていて
次の日の朝ホテルを出たとき
どっちへ行こうか迷った。

その瞬間、氣づいた。
どっちへ行ってもいいんだ!
右に行っても!左に行っても!まっすぐ行っても!
僕は自由だ!

歩き出したら決まってしまう。
決めることはそれ以外の選択を断つこと。

迷ってるとき
それは何を選択してもいい、
全ての可能性を持っている瞬間。

思いっきり楽しもう。

【観手に咲く】122

先日、内田裕士さんの講演会で素敵な言葉を教えてもらった。
「花は観手の心に咲く」
世阿弥の言葉だそうだ。
美しいものを見たときに、感動するのはそれが美しいからではない。
見る人が、美しいと感じているから美しいのだ。

心が荒んでいれば、どんなものもよいとは感じることが出来ない。
感動できる人は、何を見てもそこに花を感じることが出来るんだ。

僕は、122回、こうやって紙に言葉を書いて発信している。

言葉というのは、人にとってタイミングで
心に刺さることがあると思う。

それは、僕がすごいんじゃない。

あなたが、受け取り
あなたが心に花を咲かせたんだ。

素晴らしいのは、あなたの心なんだ。

花は観手の心に咲く。

美しい、と思う心こそ美しい。

【立ち位置】121

年の始めに、今年の目標や抱負を設定をした方も多いと思う。
僕も毎年お正月は目標と夢リストを更新する。目標設定は人生を豊かに生きるためにはとても大切なこと。それを何度も学ばせてもらってきた。
そして、目標(ゴール)以外にもう一つ大事なことがあることも。
それは、今の立ち位置(スタート)を知ること。

例えるなら、旅行。

旅行は目的地がある。
放浪の旅でなければ、
あそこに行こう!と決めて出発する。

旅行代理店に電話して
「札幌に行きたい」
と言ったら目的地の他に
もう一つ聞かれることがある。

それは、
「どこから出発しますか?」

羽田から?成田から?
大阪から?沖縄から?
隣の小樽から?
海外から?

自分がどこからスタートするのか
わからなければ

ゴールがいくら明確になっていても

手段も、時間も、費用も、わからない。

自分はもちろん、

そのゴールをよく知ってる人でさえ
あなたを導くことが出来ない。

今、自分はどこに立っているのか?

目標を想うとき、自分の位置を
今一度確認しよう。

お正月も終わり
いつもの日常が始まっているこの頃
年始に決めた目標を確認すると共に
今の立ち位置を
見つめなおしてはいかがでしょうか?

【パワーストーリー】120

山崎豊子の小説『沈まぬ太陽』の中で忘れられない話しがある。
主人公が、アフリカで聞いた語り部の話。
その昔、ある青年が奴隷として村から連出され、知らない土地へ連れて行かれた。
途中、その船が難破して一人生き残り、なんとか同じ言葉を話す部族のもとに帰ってきた。しかし、村がどこにあるかわからない。わかるのはキリマンジャロの山が見えていたということだけ。
青年は何度も試みたが、ついに故郷は見つけられず、その村で奴隷狩りの恐ろしさを伝える語り部となった。

僕はそれを読んだとき
時代を経て、はるか異国の地までこの物語が届くなんて、すごいと思った。

やがて、
ストーリーというのは
胸に響き、人に伝わり、心に残る。
ということを知った。

そんなショッキングなことでなくとも
日常の中で物語、ストーリーは活きてくる。

それは僕が昔、
髙島屋で働いていたときのこと。

空いている時間で
デパート包装を教えてもらった。

どんな形の商品も
バラの印刷された
きれいな包み紙で包んでいく。
そして、最後に、
「髙島屋」という赤いテープでとめる。

それが出来るようになりたくて
何度も練習して、やってみた。

最後まで紙が
ゆるまず包むのは難しいので
途中透明のセロハンテープでとめた。

そしたら、河端くん!と止められた。

「こんなベタベタ、
セロハンテープでとめて!
ダメよー。
いい?
お客様がご自宅で開けるときを想像して。
「髙島屋」の赤いテープを
一枚はがしただけで
ヒラヒラヒラって包みが全部とれて
楽しみにしてた商品と出会えるの。
それが美しいんじゃない。」

お客様と商品の
出会いのストーリー。
これは僕の心に残った。
家でその瞬間がありありと連想出来た。

単に
セロハンテープは使っちゃダメよ。
って言われてたら
忘れてしまっていたかもしれない。

僕は今でもデパート包装の包みを
見るたびにそれを思い出す。


小さなことでも
ストーリーはあふれている。
作り出すことが出来る。

そして、多くの人に伝わるストーリーを
パワーストーリーという。

作り出そう!
発信しよう!
伝えよう!

あなた自身が語り部となって
ストーリーを紡いで行こう。

【味方】119

あなたには味方がいますか?
あなたの味方は誰ですか?

たくさんの人が味方をしてくれていますか?
それとも、
味方なんて誰もいない中にいますか?

味方なんていない、
と思ったとしても

あなたには、味方がいる。

周りに裏切られ、否定され、無視されても
あなたには、味方がいる。

あなたがどんなに
悲しんで、落ち込んで、絶望しても、
決して諦めない最高の味方がいる。

それはあなた自身。


あなたでさえ
自分を嫌い
自分を信じられなくて
自分の夢を諦めたとしても

そのあなたの味方であり続ける。


あなたの身体が、
あなたを支える。


自らを傷つけても
細胞は止血をし、回復を図る。

自らを苦しめたとしても
あなたを守り、毒を出すために、
毛も、爪も
伸びることをやめない。

何もかも嫌になって
寝ていても
壊死しないように
毛細血管が伸縮を繰り返す。

心臓は鼓動を止めない。
呼吸は止まらない。

あなたの命があなたの味方だ。


あなたの命自身が
持てる全てを使って
あなたの命をつないでいる。

24時間、ひとときも休むことなく
あなたの命を守り、育んでいる。

どんなときも!
どんなあなたも!
全知全能、全生命力をもって!

生かされている。


自分自身に、ありがとう。

私の味方は、ここにいる。

私には私という味方がいる。


どんな状況に陥っても
忘れないで。

あなたには味方がいる。

あなたには味方がいる。

あなたには、味方がいる。